天ぷらを冷蔵庫で保存した場合の日持ちの目安は、2~3日程です。
ただし、日に日にベチャッと油っぽくなり美味しくなくなってしまいます。
少しでも天ぷらの美味しさを保つ冷蔵庫での保存方法は、天ぷらの上下をクッキングシートで挟んで、ジップロックなどの密封できる容器に入れることです。
天ぷらの常温保存については、天ぷらに含まれる油の酸化により風味や香りが落ちたり、胸やけや消化不良の原因にもなるのでおすすめしません。
どうしても常温に置く場合は、4~5時間程にとどめておきましょう。
それでは、天ぷらは冷蔵庫で何日くらい日持ちするか、日持ちさせる保存方法はあるか、冷凍保存はできるかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
天ぷらを冷蔵庫で保存するときには、できるだけ空気に触れないよう密封容器に入れるといいのですが、プラスチック製の容器は油との相性が悪く、油汚れや匂い移りが気になります。
そんなときは、ガラス製の密封容器がおすすめです。
天ぷらの冷蔵庫での日持ち
天ぷらを冷蔵保存する場合の日持ちは、2~3日程です。
美味しく食べたいと思うのなら、半日(12時間)程で食べ切るようにするとよいでしょう。
天ぷらの冷蔵保存方法
冷蔵での保存方法は、天ぷらの上下をクッキングシートで挟んで、ジップロックなどに入れて冷蔵庫に入れます。
天ぷらを冷蔵庫で保存する場合は、粗熱が取れた天ぷらにラップをして冷蔵庫に入れればよいのですが、保存性を高めて美味しい状態を保つ方法をお伝えします。
- クッキングシートの上に、天ぷらを重ならないように並べます。
- 天ぷらの上にもクッキングシートを被せます。クッキングシートで天ぷらを挟むことで、天ぷらから出た余分な油を吸収できます。
- クッキングシートで挟んだ天ぷらをジップロックに入れて、空気を抜きます。ジップロックの代わりにタッパーを使用しても大丈夫です。
- 冷蔵庫に入れて保存します。
油の吸収のためにクッキングシートではなくキッチンペーパーを使用すると、天ぷらにくっついてしまうので間違えないようにしましょう。
クッキングシートが余分な油を吸収してくれて、ジップロックで空気を閉ざすことができるので、油が酸化するのを遅くすることができます。
天ぷらの常温保存
前日に作った天ぷらを翌日の朝に食べるならば、常温で保存しても大丈夫ではないかと思われがちですが、常温保存すると天ぷらに含まれる油の酸化が早くなる、風味や香りが落ちるなどが考えられ、美味しくいただけなくなりますので、季節に関係なく常温保存は止めた方がよいでしょう。
常温で長く放置した天ぷらを食べたことで、胸やけや消化不良を起こすこともあります。
オイルポットに入れた油は、時間の経過とともに黒ずんできますが、それと同じことが天ぷらの衣の中でも起こっていると考えればよいでしょう。
すぐに食べる場合は、お皿に盛った天ぷらをラップでしっかり覆って空気が入らないようにします。
食べる時にオーブントースターで温め直すと美味しくいただけます。
電子レンジで温めると、食感がふにゃっとして美味しくなくなります。
常温保存の目安は、季節によっても異なりますが、4~5時間程でしょう。
天ぷらは冷凍できる?
結論から申しますと、天ぷらは冷凍できます。
なすや人参、かぼちゃなどの野菜、かき揚げ、ちくわ、いか、エビなどの魚介類やその加工品、椎茸、舞茸などのきのこ類など、どの天ぷらも問題なく冷凍できるでしょう。
天ぷら保存のおすすめは冷凍保存
天ぷらの美味しさを保つためには、油の酸化を遅らせるように低温で保存することが大切です。
冷蔵保存でも酸化の速度が緩やかになりますが、進んでいきます。
冷凍保存にすることで、酸化を大きく遅らせ長く保存することができます。
天ぷらの冷凍保存方法
天ぷらを美味しく冷凍保存するために、
- 粗熱を取る
- 余分な油や水分を取る
- 空気を抜いて密閉する
- 急速冷凍する
の4つのポイントをお伝えします。
- 天ぷらの油を切り常温で粗熱を取る。温かいうちに冷凍すると、天ぷらの周りに霜が付いてしまい、解凍する時に味が劣化してしまいます。
- 天ぷらをキッチンペーパーで一つずつ包んで、余分な油や水分を取る。
- キッチンペーパーで包んだ天ぷらを、その上からラップでぴったりと覆う。
- ラップで覆った天ぷらを重ならないようにフリーザーバックに入れ、しっかり空気を抜いて密閉する。
- 金属トレイに乗せて、冷凍庫で保存する。
天ぷらの冷凍保存での日持ち
天ぷらを冷凍した場合の日持ちは、2週間程です。
それ以上の保存は、冷凍していても酸化が進み美味しくいただけなくなります。
解凍後に調理して天丼などにリメイクする場合は、1ヶ月程保存できます。
天ぷらの解凍方法
天ぷらの解凍には、
- オーブントースターやフライパンで温める
- 魚焼きグリルを使って温める
- 二度揚げする
などの方法がおすすめです。
解凍するなら電子レンジかと思いますが、天ぷらの解凍に電子レンジは向いていません。
電子レンジを使うと水分が出てしまい、仕上がりが水っぽくなってサクッとした食感になりません。
それでは具体的な冷凍した天ぷらの温め方についてお伝えします。
まず、温める前に冷凍した天ぷらは、キッチンペーパーとラップで覆ったまま冷蔵庫に入れて解凍しておきましょう。
オーブントースター
- アルミホイルは、手で丸めてしわしわにする。しわを付けることで、出てきた油が下に落ちやすくなり、ヘルシーに仕上がります
- しわしわのアルミホイルを広げた上に、冷蔵庫で解凍した天ぷらを並べる
- オーブントースターで数分間温める
- 天ぷらが温まり、サクッとしたらキッチンペーパーで余分な油を拭き取って完成
我が家で使用しているオーブントースターには、「フライ温め 500 11~12」という表示があります。
揚げ物を温める時、この表示のように500Wで11分程温めると、オーブンで温めるよりサクッとして美味しくいただけます。
フライパン
- フライパンを熱する(油はひかない)
- フライパンの上にしわしわのアルミホイルを広げ、冷蔵庫で解凍した天ぷらを並べる
- 弱火で熱し、にじんできた天ぷらの油をキッチンペーパーで拭き取る。これを何回か繰り返す
- 天ぷらの衣がサクッとしてきたら完成
魚焼きグリル
- 魚焼きグリルの上にしわしわのアルミホイルを広げ、冷蔵庫で解凍した天ぷらを並べる
- 弱火でカリッとするまで焼いたら、キッチンペーパーで余分な油を拭き取って完成
アルミホイルを使用することで、小さめな食材が網の隙間から落ちるのを防ぐことができます。
グリルは表面を焼くことだけでなく、衣から余分な水分を取り除く効果も加わり、揚げたてに近いサクッとした食感を復活させることができます。
二度揚げする
- 冷蔵庫で解凍した天ぷらをサッと水にくぐらせる
- キッチンペーパーで天ぷらの水気を取り除く
- 天ぷら鍋またはフライパンに油を入れ、160℃程に熱する
- 天ぷらを入れて揚げる
- 衣がサックとしたら、完成
ヘルシーに仕上げたい場合は、キッチンペーパーで余分な油を拭き取るとよいでしょう。
まとめ
天ぷらは冷蔵庫で何日くらい日持ちするか、常温・冷凍保存はできるかなどについて、お伝えしました。
- 天ぷらを冷蔵庫で保存する場合の日持ちは、2~3日ほど。美味しく食べたいと思うのなら、半日(12時間)程で食べ切るようにする
- 天ぷらを冷蔵庫で保存する場合、クッキングシートで天ぷらを挟み余分な油を吸収して、ジップロックなど密封容器に入れて保存する
- 天ぷらは冷凍庫で保存することもできる
冷凍保存した天ぷらを美味しく食べられるのは2週間程ですから、何日後に食べたいかによって、冷蔵保存にするか、冷凍保存にするかを決めるとよいでしょう。
天ぷらは、野菜や魚介類など様々な具材を使用することができ、子どもから大人まで喜ぶ料理です。
手間をかけて作った天ぷらを無駄にしないで美味しく食べ切るために、また忙しい時のためのストック食材として保存することもできますので、本記事を有効活用してもらえたらうれしいです。
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