日本酒には製造年月の記載はあっても、賞味期限の記載がありません。
なので未開封であれば、常温であっても製造日から3~5年どころか、10年以上経っていても飲めるということになります。
ただし、それは製造メーカーが定める温度変化の少ない涼しくて暗い場所での保存されていた場合に限ります。
また、数年経っていても飲むことは可能ですが、経年による風味の劣化はあるので美味しくなくなっている場合もあります。
一般的な日本酒なら未開封の場合、1年以内が美味しく飲める期間とされています。
また開封後の賞味期限については、冷暗所で清潔に保存すれば1週間くらいまでなら美味しく飲めるようですが、それ以降は劣化が進んでいくので、できるだけ早め飲み切ったほうがよいでしょう。
開封後の日本酒を少しでも日持ちさせるなら、専用の栓があるのでそれを使ってみるのもいいかもしれません。
それでは、日本酒の賞味期限や取り扱いについて詳しく見ていきましょう。
日本酒の賞味期限はどれくらい?
日本酒の賞味期限ですが、厳密には存在しません。
というのも、アルコールの強い殺菌作用により腐食が進まないため、賞味期限自体が設定されていないのです。
未開封の日本酒の賞味期限
日本酒を美味しく飲める期限は日本酒の種類によっても異なります。
繊細で香りのよい吟醸酒、しぼりたてのフレッシュな風味が魅力の生酒は早めに召し上がっていただきたいところです。
種類別にまとめてみると
- 本醸造酒、普通酒:製造から約1年以内
- 吟醸酒、純米酒、生貯蔵酒:製造から約10か月以内
- 生酒:製造から8か月以内
となっています。
開封後の日本酒の賞味期限
賞味期限がないと言っても、開封したら空気に触れるわけですし劣化が進みます。
開封後は冷蔵庫に保存し、開けてから1週間以内が風味が落ちずに美味しく飲みきれる期限とされています。
日本酒は腐る?
基本的にはアルコール度数が高いため、腐ることはありません。
ただし保存方法が悪いと、風味も失われますので保存方法には気を付けましょう。
日本酒の保存方法
日本酒の大敵は光です。
光に当たっていると変色し劣化が進むので、日本酒は光が当たらないうす暗い、涼しいところ(20℃)前後で保存しましょう。
夏場は特に保存には注意してください。
また日本酒を買うときには、酒の売り場に光が当たっていないか注意してみましょう。
そういうお店からは、できるだけお酒を買わないようにしましょう。
熟成酒とは
ワインのように、製造から3年や5年、ものによっては10年前に製造された日本酒を熟成酒と呼びます。
古酒という呼ばれ方をするときもあります。
一般的には3年以上、熟成すると熟成酒となります。
通常の日本酒とは違う美しい琥珀色、芳醇で熟成された複雑な味が魅力的です。
でも3年置いておけば熟成酒になるわけではなく、プロの手による適切な温度・湿度管理の下で熟成酒となるそうです。
なので、自宅でただ置いていても簡単には美味しくならないみたいです。
賞味期限切れの日本酒の使い道
料理酒に使う
日本酒として飲むのには風味が落ちてしまったとしても、料理酒としてなら十分に美味しく使えます。
もともと料理酒として販売されているお酒より、飲用の日本酒の方がお料理の奥深い味を引き出せるので、おすすめです。
入浴剤として使う
意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、日本酒は入浴剤代わりにもなるんですよ。
美味しく飲める期限が過ぎてしまった日本酒の他、いただきもののちょっと自分の口には合わない日本酒も、入浴剤としてなら楽しむことができます。
日本酒を入れたお風呂は身体が芯まで温まり、お肌もすべすべになります。
女性にはおすすめの使い方です。
ただし入れすぎは湯あたりの元となりますので、気を付けてくださいね。
まとめ
今回は日本酒の賞味期限について解説しました。
まとめてみます。
- そもそも日本酒には賞味期限はない
- 一般的な日本酒は製造から1年以内に飲むことがおすすめ(未開封の場合)
- 開封した日本酒はなるべく早く飲みきる
- アルコール度数が高いので、日本酒は腐ることはない
- 開封してから1年以上経った日本酒は料理酒や入浴剤としての利用がおすすめ
せっかくの美味しい日本酒です。
美味しいタイミングを逃さないようにしたいですね。
くれぐれも飲み過ぎにはご注意ください。
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