お寿司を冷蔵庫に入れると固くなる原因は、冷蔵庫内の乾燥によりシャリのデンプン質が老化するためです。
お寿司を冷蔵保存するときに乾燥しない方法は、ラップとキッチンペーパーでお寿司を保護して、野菜室で保存するとよいです。
固くなったお寿司は、シャリだけを電子レンジで20~30秒ほど温めると復活させることができます。
また、海鮮丼にしたり、漬けにしたりすると、美味しく食べられます。
それでは、お寿司は冷蔵庫に入れると固くなるか、固くならない冷蔵庫保存やレンジでの復活方法などについて、もう少し詳しくご紹介します。
お寿司を冷蔵庫に入れると固くなる原因
お寿司を冷蔵庫に入れると固くなる原因は、冷蔵庫内の乾燥によりシャリのデンプン質が老化するためです。
冷蔵庫の中は、とても乾燥しているので、シャリの水分が蒸発することで乾燥し、お寿司が固くなってしまいます。
冷蔵庫内が乾燥するのは、水分が蒸発する時に熱を奪う気化熱という仕組みを利用して、冷蔵庫内の温度を低くしているからです。
また冷蔵庫内の温度は大体0℃から10℃に設定されていて、その温度はお米のデンプン質が低下する0℃から3℃にちょうど当てはまっています。
冷蔵庫内が冷えているので、シャリも冷えすぎてしまい、固くなり味も落ちてしまうということになります。
お寿司を冷蔵保存するときに乾燥しない方法
お寿司を冷蔵保存するときに乾燥しない方法は、ラップとキッチンペーパーでお寿司を保護して、野菜室で保存するとよいです。
その理由は、野菜室は通常の冷蔵室より少し高い、7℃程度に温度設定されていることが多く、シャリが固くなるのを防ぐことができるからです。
お寿司の保存で一番大切なのは、乾燥から守ることですから、この僅かな温度差により、お寿司を乾燥から守ることができます。
冷蔵庫でお寿司を美味しいまま保存するには
お寿司を冷蔵保存する方法として、
- パッケージに入ったお寿司の場合
- 巻き寿司の場合
について、お伝えします。
パッケージに入ったお寿司の場合
- お寿司のパッケージの蓋をよく閉じる
- 湿らせた後、軽く絞ったキッチンペーパーをお寿司の蓋の上に置く
- パッケージごとラップでくるくると包み、空気が入らないようにする
- 更にパッケージごと新聞紙で巻き、冷蔵庫の野菜室で保存する
お寿司が固くならないように、保湿をして乾燥を防ぐために濡らせて絞ったキッチンペーパーを使います。
その後、新聞紙で巻くことで水分を保ちやすくなります。
巻き寿司の場合
巻き寿司を冷蔵庫で保存する場合は、切らないままか、切ってしまったものは切り口を付けて元の状態に戻して保存するとよいです。
- 巻き寿司をラップでしっかりと巻く
- 濡らせて固めに絞ったキッチンペーパーを、ラップの上に乗せる
- もう一度ラップでくるくると巻いて、野菜室で保存する。
また恵方巻のように直接口をつけてしまったものは、残念ですが捨ててしまったほうがよいです。
付いた唾液から雑菌が繁殖するためです。
残りのお寿司が多く保存したい場合は、口をつけた部分は切り落として、キレイな部分だけ保存しましょう。
冷蔵庫保存したお寿司を美味しく食べるには
上記のように、冷蔵庫の野菜室で保存したお寿司を、美味しく食べる方法についてお伝えします。
- 食べる30分ほど前に、包んでいた新聞紙やラップを外して、常温に置く
- 冷蔵庫の野菜室で保存した(購入した)翌日までに食べ切る
お寿司は生物なので、購入した当日に食べるのが一番美味しく食べられますが、冷蔵庫の野菜室で保存した場合も、翌日までには食べ切るようにしましょう。
電子レンジで固くなったお寿司を復活させる方法
固くなったお寿司は、シャリだけを電子レンジで20~30秒ほど温めると復活させることができます。
固くなったお寿司を復活させる方法は、下記のようになります。
- お寿司をシャリとネタに分ける
- 電子レンジで、シャリだけを20~30秒ほど温める(シャリに少量の酢を振りかけてもよい)
- 剥がしたネタは、流水ですすぎ、キッチンペーパーで水分を拭き取る
- 水分を拭き取ったネタを、温めたシャリの上に戻す
シャリに少量の酢を振りかけると、風味が増し、香りが高いふっくらとした元のシャリに近づきます。
ネタを流水ですすぐことで、魚の臭みを取り除くことができます。
尚、イクラや卵など洗えないネタは、シャリといっしょに温めても大丈夫です。
固くなったお寿司を食べる方法
固くなったお寿司を美味しく食べる方法として
- 海鮮丼にする
- 漬けにする
についてお伝えします。
海鮮丼にする
お寿司の残った量が多い時には、まとめて海鮮丼にすることもできます。
- お寿司をシャリとネタに分ける
- 耐熱性の大き目のお皿や器に全部のシャリをまとめて、お酢を振りかけて混ぜる。
- シャリを電子レンジで20~30秒温めて、丼に入れる
- ネタは、流水ですすぎ、キッチンペーパーで水分を拭き取る
- 水分を拭き取ったネタを、温めたシャリの上に置く
漬けにする
お刺身を漬けることで、鮮度がやや落ちた魚の特有の臭みを和らげることができます。
- しょう油、みりん、酒を、3:1:1の割合で混ぜ火にかけて沸騰させ、アルコール分を飛ばす
- にんにく、生姜、ゴマなどをお好みで加える
- お刺身を30分~1時間ほど漬け込んで、冷蔵庫に置く
漬けにしたお刺身は、海鮮丼にしたり、電子レンジで温めたシャリの上に戻したりすると、生の状態よりも、安全で美味しく食べられるでしょう。
お寿司は生ものですし、具によってはかなり傷みが早いものがあります。
漬けにしたから安全というわけではないので、食べる前には、傷んでいないかしっかり確認して異臭や違和感を感じたら、食べないようにしましょう。
まとめ
お寿司は冷蔵庫に入れると固くなるか、固くならない冷蔵庫保存やレンジでの復活方法などについて、お伝えしました。
- お寿司を冷蔵庫に入れると固くなる原因は、冷蔵庫内の乾燥によりシャリのデンプン質が老化するため。
- お寿司を冷蔵保存するときに乾燥しない方法は、ラップとキッチンペーパーでお寿司を保護して、野菜室で保存するとよい。
- 固くなったお寿司は、シャリだけを電子レンジで20~30秒ほど温めると復活させることができる。
- 固くなったお寿司を、海鮮丼にしたり、漬けにしたりすると、美味しく食べられる。
できればお寿司は、買って来てからできるだけ早く食べるのが一番美味しく食べられるのですが、余ってしまった場合は、この記事を参考に保存方法に注意して、美味しく食べてもらえたらうれしいです。
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