韓国料理ではよく使われるコチュジャンですが、いざ料理を作ろうと思ったら買い置きがなかったり、賞味期限切れだったりすることがあります。
わざわざ買いに行くのも手間なので、家にあるもので代用できるものはないかしらと思うこともあるでしょう。
- 焼き肉のタレは粘り気や辛さが少ないですが、コチュジャンの代用として使うことができます
- 焼き肉のタレが、辛すぎる場合は味噌や砂糖を加えて、好みの味にするとよいでしょう
- 子ども用に使えるコチュジャンの代用品として、甜面醤(テンメンジャン)と味噌とラー油、味噌としょう油と砂糖とごま油、ケチャップ、焼き肉のタレなどがあります
それでは、コチュジャンの代用として焼き肉のタレは使えるか、子ども用に辛くないのは何で代用できるか、などについてもう少し詳しくご紹介していきます。
この記事を参考にしてもらえれば、コチュジャンがストックしていない時も慌てずに韓国料理などを作ることができますよ。
コチュジャンの代用として焼き肉のタレは使える?
焼き肉のタレは、コチュジャンの代用として使うことができます。
特に味噌ダレがおすすめです。
それぞれの代用方法について、ご紹介していきます。
焼き肉のタレ
焼き肉のタレの味は、大枠で、しょう油ベース、味噌ベース、塩ベースの3タイプに分けられ、それぞれに、甘口、辛口、中辛口などがあります。
更に塩には、レモン、ネギ、ごま、にんにくなど多くの味があります。
コチュジャンの主原料は、もち米麹と唐辛子で、そこに塩としょう油などを混ぜて発酵させます。
原料のもち米麹から甘みが出るので、唐辛子の刺激が抑えられまろやかになります。
私は自家製のコチュジャンと焼き肉のタレを作ってみました。
《コチュジャンの材料》
- きび砂糖:20g
- 水:20g
- 塩:少々
- 味噌(米麹):60g
- 韓国粉唐辛子:15g
- 米酢:少々
- 酒:少々
- しょう油:少々
《焼き肉のタレの材料(味噌ダレ)》
- 味噌:大さじ1
- 酒:大さじ1
- しょう油:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
- にんにく(すりおろし):1かけ
- すりごま:大さじ1
- 炒りごま:大さじ1
コチュジャン作りには、味噌、しょう油、砂糖、酒を使い、味噌ベースの焼き肉のタレはコチュジャンの原料と類似するものが多いです。
焼き肉のタレは、粘り気や辛さが少ないですが、コチュジャンの代用として使うことができます。
手作りや市販の焼き肉のタレが、辛すぎる場合は味噌や砂糖を加えて、好みの味にするとよいでしょう。
他のコチュジャンの代用品
コチュジャンの代用になる調味料の主な物として、
- 豆板醤
- 甜面醤
- サムジャン
- 味噌
についてお伝えします。
豆板醤
豆板醤は中国の四川で生まれた調味料で、食塩を入れた麹でそら豆を発酵させて味噌のような状態にしたものです。
現在では唐辛子入りのものが豆板醤として定着していて、ピリッとした辛味が特徴の発酵食品です。
コチュジャンは韓国の発祥ですから、豆板醤とは発祥が異なりますが、共通点は辛みです。
豆板醤はコチュジャンに比べ甘みがないので、豆板醤に甘みを加えることでコチュジャンに近づけることができます。
作ろうとしている料理が炒め物など加熱する料理であれば、加熱により辛味と香りが増すので、豆板醤がおすすめです。
甜面醤(テンメンジャン)
甜面醤は中国の北京発祥の甘口の味噌で、主原料の塩、麹、小麦粉を混ぜて発酵させて作ります。
唐辛子を使っていないため、辛味はなく、とろみがある甘しょっぱさが特徴です。
甜面醤の甘さは、コチュジャンと同様に麹由来の甘さですから、類似していると言えるでしょう。
加熱することで香りが強くなるので、甜面醤も炒め物におすすめです。
サムジャン
サムジャンは、韓国味噌と砂糖(はちみつ)、ごま、にんにく、少量のコチュジャンなどで作られている韓国版の合わせ味噌です。
サムジャンは熟成された味噌同士とその他の薬味を混ぜて作るので、すぐに食べることができます。
コチュジャンほど辛味が強くないので、辛い物が苦手な人も食べやすいです。
味噌
豆板醤もサムジャンもないという時には、味噌を代わりに使うことができます。
味噌だけで代用するのではなく、ごま油、一味唐辛子、砂糖を好みの味になるように調整してみるとよいでしょう
コチュジャンの代用方法
代用となる調味料は、単品で使うのではなく、組み合わせて使うことが多いです。
豆板醤と甜面醤(豆板醤1:甜面醤1~1 .5)
豆板醤と甜面醤があれば、代用調味料がすぐにできます。
豆板醤と甜面醤の割合は、同量くらいか、豆板醤をやや少なめにするとよいでしょう。
甜面醤にはコクや甘みがあり、辛い豆板醤と合わせることで、コチュジャンに最も近い味になります。
甜面醤独特のコクが苦手な人は、甜面醬を少なめにして甜面醤と同量のみりんを加えるとよいでしょう。
豆板醤とサムジャン(豆板醤1:サムジャン2)
サムジャンに豆板醤の辛味を合わせることで、コチュジャンに近づきます。
前述したように、サムジャンは砂糖などの様々な材料を混ぜ合わせて作られた合わせ調味料なので、材料としてコチュジャンも含まれています。
辛味を抑えてマイルドにしてあるので、子ども向けレシピにはコチュジャンの代わりに使われることもあります。
目安となる割合は、豆板醤1に対してサムジャン2を入れますが、サムジャンに辛味を足していく時に味見をしながら少しずつ豆板醤を加えていけばお好みの辛さに調整できます。
甜面醤と味噌とラー油(甜面醤1:味噌1を合わせて、ラー油を加える)
甜面醤はあるけれど、豆板醤がないという時に、味噌とラー油で辛みをプラスします。
甜面醤と味噌を1対1の割合で混ぜてから、ラー油を少しずつ混ぜます。
ラー油は、メーカーごとに辛さが異なるため、様子を見ながら混ぜましょう。
ラー油だけで辛さが足りないと思われる時には、一味唐辛子を加えると辛味が増します。
豆板醤と味噌とごま油(豆板醤大さじ1:味噌大さじ1を合わせて、ごま油2~3滴ほど加える)
今度は、豆板醤はあるけれど甜面醤がないという時の組み合わせです。
上記の割合で合わせた後、お好みで砂糖やしょう油を小さじ1/2ほど入れると、コクや旨味がプラスされます。
味噌は、普段使っている白みそや合わせ味噌でも良いですが、赤みそを使用すると、よりコチュジャンに近づけます。
味噌としょう油と一味唐辛子(味噌大さじ1:しょう油小さじ1:一味唐辛子小さじ1/3)
豆板醤も甜面醤もない時には、比較的どこの家庭でもある味噌としょう油と一味唐辛子でも作れます。
好みで砂糖を小さじ2ほど入れると、甘みがプラスされます。
コチュジャンより辛味や粘り気は劣りますが、日本人の舌に合う味なので、辛味が苦手な方には食べやすいでしょう。
子ども用に使えるコチュジャンの代用品
子ども用に使えるコチュジャンの代用品として、味噌と甜面醤とラー油、味噌としょう油と砂糖とごま油、ケチャップ、焼き肉のタレがあります。
コチュジャンの辛味は子どもには向かないこともあるので、辛味を抑えた代用品が必要になります。
甜面醤と味噌とラー油(甜面醤大さじ2:味噌大さじ1を合わせて、ラー油1~2滴加える)
上記の材料を入れてよく混ぜます。
前述の「コチュジャンの代用方法」でお伝えした「甜面醤と味噌とラー油」と同じ組み合わせですが、甜面醤の量を多くします。
ラー油にはそこまで辛さがないですし、少量使うので、子どもでも食べやすいでしょう。
味噌としょう油と砂糖とごま油(味噌大さじ1:しょう油小さじ1:砂糖小さじ1を合わせて、ごま油小さじ1/2を加える)
上記の材料を入れてよく混ぜます。
どの材料も辛味がないので、子どもでも食べやすいです。
パプリカパウダーがあれば、小さじ1ほど入れるとコチュジャンのような赤みを帯びた味噌になるので、視覚的にもより近づけるでしょう。
ケチャップ
子どもには、見た目がコチュジャンに近いケチャップもおすすめです。
コチュジャンの風味とは異なりますが、赤くてトロっとした見た目が似ているので、視覚的に大人と同じものを食べられる喜びが味わえるでしょう。
焼き肉のタレ
「コチュジャンの代用として焼き肉のタレは使える?」でお伝えした焼き肉のタレも、辛さを調節すれば、子どもでも食べられるでしょう。
まとめ
コチュジャンの代用として焼き肉のタレは使えるか、子ども用に辛くないのは何で代用できるか、などについてお伝えしました。
- 焼き肉のタレは粘り気や辛さが少ないけれど、コチュジャンの代用として使うことができる
- 焼き肉のタレが、辛すぎる場合は味噌や砂糖を加えて、好みの味にするとよい
- 子ども用に使えるコチュジャンの代用品として、甜面醤と味噌とラー油、味噌としょう油と砂糖とごま油、ケチャップ、焼き肉のタレがある
コチュジャンは、一言で言うと甘辛味噌です。
甘さはやや控えめですが、辛味や旨味を引き出すために重要な役割を担っており、辛さの中に甘みがあることで、コクが引き立ちます。
肉や魚、麺やご飯など様々な食材に合うコチュジャンを料理に加えることで、食欲をそそる一品が作れます。
コチュジャンを切らしていたり、常備していなかったりした時だけでなく、コチュジャンを買っても使い切れないと思われる時も、ご家庭にある調味料を使って作ることができるので、この記事を参考にしてもらえたらうれしいです。
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