味玉や煮卵は、ご飯のおかずにもお酒のおつまみにも合います。
また、ラーメンのトッピングとしても人気があります。
時間が経つほど味が染みて美味しくなりますが、実際にどのくらい日持ちするのか気になります。
- 味玉や煮卵を冷蔵庫で作り置きした際の日持ちは、中までしっかり火を通した場合は1週間ほど、半熟にした場合は3日ほどです。
- 味玉や煮卵のつけ汁の日持ちは、冷蔵庫保存で3日ほどです。
それでは、味玉や煮卵は冷蔵庫で1週間も日持ちするか、つけ汁の日持ちはどのくらいかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
味玉や煮卵を多めに作りたいけれど、日持ちが心配で躊躇している方、この記事を参考にしてもらえれば、味玉や煮卵を多めに作って冷蔵庫にストックしておくこともできますよ。
味玉や煮卵の冷蔵庫での日持ち
味玉や煮卵を作り置きした日持ちは、中までしっかり火を通した場合は、冷蔵庫で保存して1週間ほど、半熟にした場合は3日ほどです。
しかし、夏場は2日以内に食べ切るようにするとよいでしょう。
一般的に調味料を加えて調理すると賞味期限が長くなる食品が多いです。
しかし、生卵は2週間前後の賞味期限があるのに対して、味玉や煮卵は中までしっかり火を通しても1週間ほどの賞味期限ですから、逆に加熱することで賞味期限が短くなってしまいます。
生卵はリゾームという酵素が守ってくれていますが、リゾームは熱に弱いので、加熱することで分解されてしまいます。
そのため、味玉や煮卵のように加熱した卵は、生卵と比べて日持ちしなくなってしまうというわけです。
味付け卵のベース
味玉や煮卵などの味付け卵は、茹で卵がベースとなり、しょう油などで作った調味液に漬け込んだもので、何もつけずにそのまま食べられます。
茹で卵に味付けする調味液は、しょう油がベースとなり、それにみりん、砂糖、酒、酢などを加えて甘辛く仕上げます。
また、麺つゆだけで味付けするという方法もあります。
この他に、白出汁の味やカレー風味、烏龍茶で煮る韓国風煮卵などもあります。、
味玉と煮卵の違い
卵に味を付けた味付け卵は、茹で卵を「調味液に漬け込む味玉」と「調味液で煮る煮卵」の2種類があると言われています。
しかし、漬け込んだだけの物も煮卵と言われることもあるようですから、はっきりした区別はないのかもしれません。
味玉
味玉の基本的な作り方は、調味液を入れた保存容器またはジッパー付きの保存袋に茹で卵を入れて、冷蔵庫で半日から1日程寝かせます。
黄身が半熟状態の茹で卵を漬け込んだ場合は、その後熱を加えないので、半熟のままの仕上がりになります。
ラーメン店で出される味付け卵は、このタイプの味玉がほとんどでしょう。
煮卵
煮玉子は、鍋に調味液を入れて煮汁を作った所に、茹で卵を入れて煮込んで作ります。
調味料で煮込むので、元が半熟でも半固茹でや固茹でにもできます。
漬け込んだ煮卵は冷蔵庫で保存しましょう。
煮卵を、煮汁と一種にジッパー付きの保存袋に入れてしっかり空気を抜いてから口を締め、更に蓋つきの密閉容器に入れて保存すると液漏れを防げるので安心です。
味玉や煮卵を日持ちさせる方法
しっかり火を通す
黄身が半熟状態の味玉や煮卵は、見栄えもよく美味しいですが、日持ちが短くなります。
日持ちさせたい場合は、中までしっかりと火を通した方がよいです。
濃い目の味付けにする
しょう油や砂糖などの保存が効く調味料には滅菌効果があり、味玉や煮卵の長期保存を支えてくれています。
冷蔵庫でできるだけ長く保存したい場合は、濃い目の味付けにするとよいでしょう。
味玉や煮卵は弁当で日持ちする?
お弁当に味玉や煮卵を入れる場合は、半熟ではなく中までしっかり火を通して固茹でにしたものを使い、お昼には食べ切るとよいでしょう。
この他にも、味玉や煮卵をお弁当に入れる場合にはいくつか注意点があります。
お弁当に味玉や煮卵を入れる場合の注意点
- 漬け汁にお酢を入れる。
お酢には殺菌作用があるので、食中毒のリスクを下げることができます。
- よく洗ったお弁当箱に熱湯をかけ、よく乾燥させてから使う。
- 持ち運ぶ際は、10℃以下を保てるように保冷剤を使用し、冷気が全体に行き渡るように、蓋の上にのせる。
オフィスに冷蔵庫がある場合は、お弁当タイムまで冷蔵庫で保存するとより安心できます。
梅干しや大葉、ゆかりなど防腐剤代わりになる食材を入れたり、防腐効果のあるフイルムなどの便利グッズを使ったりするのもおすすめです。
味玉や煮卵は冷凍保存で日持ちする?
味玉や煮卵は冷凍すると白身の水分が抜けてスカスカになってしまい、美味しくいただけなくなります。
冷凍庫で保存すると日持ちする食品が多いですが、品質の維持が難しくなるので、冷凍は避けた方がよいでしょう。
どうしても食べ切れないので冷凍したいという場合は、フィリング状にして冷凍することをおすすめします。
フィリングとは、茹で卵を包丁で細かくカットしてマヨネーズと和えた物のことです。
味玉や煮卵で作る場合は、半熟状の物ではなく固茹でにした方が冷凍した時に劣化しにくく、食感も保つことができます。
ほんのり醤油味が付いているので、茹で卵で作る時とは一味違った味わいを楽しめます。
味玉や煮卵をフィリングにして冷凍保存した場合は、1ヶ月ほどの日持ちです。
味玉や煮卵のつけ汁の日持ち
味玉や煮卵のつけ汁の日持ちは、冷蔵庫保存で3日ほどです。
味玉や煮卵を作った時のつけ汁は、結構多めなのでそのまま捨ててしまうのはもったいないと思いますが、一度卵を漬けているのであまり日持ちはしません。
保存状態によっては3日より短くなることもありますので、つけ汁の状態をよく確認して、悪くなってしまう前に使い切ってしまうことをおすすめします。
もう一度卵をつけてもよいし、他の料理の調味料として使うのもよいでしょう。
余った味玉や煮卵のつけ汁の活用
余った味玉や煮卵のつけ汁の活用として、
- 肉そぼろ
- 肉じゃが
- 生姜焼き
についてお伝えします。
肉そぼろ
挽き肉を炒めた後、つけ汁を入れて煮詰めます。
お好みで砂糖やすりおろした生姜を入れて、好みの味にするとよいでしょう。
炒り卵と肉そぼろをご飯にのせて2色丼にしたり、焼いた茄子やかぼちゃと和えたりすると美味しくいただけます。
私はかぼちゃそぼろが好きなのでよく作りますが、つけ汁を使った肉そぼろを使えば、時短で作れるので重宝します。
肉じゃが
肉や白滝、野菜などの材料を炒めてから出汁を入れ沸騰させた後、つけ汁を入れて味をみて調整したら、20分ほど煮込めば完成です。
肉じゃがは味の調整がしやすいですが、煮詰めることを考慮して初めから濃すぎない程度に調整するとよいでしょう。
生姜焼き
つけ汁にすりおろした生姜を加えて、豚肉と絡めて焼けば生姜焼きの完成です。
この他にも、親子丼やつくねなど、味玉や煮卵のつけ汁を活用できる料理はたくさんありそうです。
うまく活用すると、時短になるだけでなく、節約にもなります。
まとめ
味玉や煮卵は冷蔵庫で1週間も日持ちするか、つけ汁の日持ちはどれくらいかについて、お伝えしました。
- 味玉や煮卵を冷蔵庫で作り置きした場合の日持ちは、中までしっかり火を通せば1週間ほど、半熟の場合は3日ほど。
- 味玉や煮卵のつけ汁の日持ちは、冷蔵庫保存で3日ほど。
料理の一品やお酒のおつまみ、お弁当のおかずにもめ冷蔵庫に味玉や煮卵が入っていると安心できます。
煮卵には、たんぱく質、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、セレン、鉄、亜鉛、銅などの多くの栄養素が含まれていて、免疫力アップ、ガン予防、貧血予防、老化防止などの健康効果が期待できます。
本記事の日持ちを参考に、味玉や煮卵を常備菜の一つに加えて、健康に良い食事の一助にしてもらえたらうれしいです。
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