紅生姜は、焼きそばや牛丼、チャーハンやお好み焼きなどの料理に添えると彩りが良くなり、辛味が味のアクセントにもなります。
しかし、一度に使う量はわずかですので、残りを冷蔵庫に入れておくと日にちが過ぎ、気づいた時には賞味期限切れになってしまうということもあります。
- 紅生姜は冷凍保存することができます。汁は切らずに冷凍します。
- 紅生姜を冷凍保存する時は、一回分ずつ小分けにするとよいでしょう。
- 解凍は、使う前日から冷蔵庫に移しておくと半日位で解凍できます。
- 冷凍した紅生姜の賞味期限は、1ヶ月程です。
それでは、紅生姜は冷凍できるか、冷凍、解凍方法はどのようにすればよいか、冷凍での賞味期限はどのくらいか、汁はどうするかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
使った残りの紅生姜が冷蔵庫にしまったままになっていたという方、今までより長期保存ができ、無駄にしないで食べ切れるようになると思いますので、是非この記事を参考になさってください。
紅生姜は冷凍できる?
結論からお伝えすると、紅生姜は冷凍できます。
家庭用冷凍庫の基準温度-18℃だと、細菌は活動できなくなるので、腐敗と同時に紅生姜の劣化も防ぐことができます。
しかし、紅生姜独特のシャキシャキした歯ごたえは少なくなり、しんなりとした食感になります。
それは、冷凍することによって紅生姜の組織が壊れてしまうために、食感が変わってしまうからです。
冷凍した紅生姜は、食感をあまり気にしなくて済むお好み焼きや卵焼きのような料理に向いています。
紅生姜の冷凍方法は?汁はどうする?
紅生姜を冷凍保存する時は、一回分ずつ小分けにするとよいです。
紅生姜の冷凍方法をお伝えします。
紅生姜の冷凍保存方法
- 紅生姜を一回分ずつ小分けにして、空気に触れさせないようにラップで包む
漬け汁は切らずに、ラップで包む時に汁が垂れない程度にするとよいでしょう。 - ラップに包んだ紅生姜をジップロックなどの密閉保存袋または密閉容器に入れて、完全密閉する
空気に触れると霜が付き、劣化を早めてしまうので注意しましょう。
小分けにすることで、少しずつ食べる時に便利です。
一度解凍した紅生姜を再度冷凍すると、食感や風味が失われてしまい、美味しくなくなります。
食べる分の紅生姜を、冷凍庫から冷蔵庫に移すのがポイントです。
紅生姜の冷蔵保存方法
開封後の冷蔵庫での保存についてお伝えします。
- 紅生姜を瓶やタッパーなどに漬け汁ごと移す
- 漬け汁にしっかり浸かるように入れて、密閉して冷蔵庫で保存する
開封前は長く保存できる紅生姜ですが、開封後、冷蔵庫で保存できるのは、1週間ほどです。
1週間で使い切れないと思われる場合は、上記の「(1)紅生姜の冷凍保存方法」で冷凍保存しましょう。
腐らなくてもカビが生える場合があるので、食べる時には臭いを嗅いだり傷んでないか確認したりしてから食べるようにしましょう。
冷蔵庫で保存した場合は、冷凍保存した時のように食感に大きな影響がないので、シャキシャキ感が薄れません。
紅生姜の漬け汁
紅生姜の漬け汁は、梅干しを作る時に梅から出る「梅酢」です。
梅の酸と塩を使って長期保存と梅の色味を良くすることを目的に、赤紫蘇を梅干しに入れます。
同様に新生姜を長く保存できるように、梅酢に漬けて保存食にしています。
この赤梅酢の色が生姜に移って、赤色の紅生姜になります。
この梅酢には殺菌作用があり、開封後も雑菌の繁殖が抑えられ、また食感の維持や品質低下を遅くしてくれるので、この漬け汁は捨てないでください。
ただし、殺菌効果があってもカビが生えることはあるので注意が必要です。
関西では梅酢に漬けた「紅生姜」ですが、保存調味料の違いから、関東では甘酢に漬けた「ガリ」という保存食があります。
私は、生姜が好きなので新生姜が出回る秋頃には、「生姜の甘酢漬け」や「生姜のシロップ漬け」を作ります。
冷蔵庫保存で1週間位日持ちするので、箸休めに食べるだけでなく、料理にも使えて便利です。
紅生姜の解凍方法
冷凍保存した紅生姜を解凍する時には、使う前日から冷蔵庫に移しておくと半日ほどで解凍できます。
レンジで解凍すると水分が抜けてしまうので、食感や風味が損なわれます。
急ぐ場合は、保存袋や保存容器の上から流水解凍するなど、緩やかに解凍するとよいでしょう。
解凍した紅生姜を再度冷凍すると、味が落ちてしまうのでおすすめしません。
冷凍した紅生姜は、使う分だけ冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍するのがポイントです。
紅生姜の冷凍での賞味期限
冷凍した紅生姜は、1ヶ月ほど日持ちします。
冷蔵保存の約4倍の期間、保存可能になります。
紅生姜も他の食品同様に、冷凍庫に入れると紅生姜から水分が取り除かれることにより、食感が変わってしまい、シャキシャキした食感が弱くなってしまいます。
できるならば、冷凍せずに早めに消費することで、生姜本来のシャキシャキ感を失わずに美味しく食べられるでしょう。
まとめ
紅生姜は冷凍できるか、冷凍、解凍方法はどのようにすればよいか、冷凍での賞味期限はどのくらいか、汁はどうするかなどについて、お伝えしました。
- 紅生姜は冷凍可能。冷凍することで、腐敗と劣化を一緒に抑えることができる
- 紅生姜を冷凍保存する時は、一回分ずつ小分けにすると使い勝手が良い
- 冷凍保存した紅生姜を解凍する時には、使う前日から冷蔵庫に移しておくと半日位で解凍できる
- 冷凍した紅生姜の日持ちは1ヶ月程度
- 漬け汁は雑菌の繁殖を抑えたり、食感が損なわれるのを防いでくれるので捨てない
紅生姜は、言うまでもなく生姜から作られていて、ビタミンB1、B2、C、E、葉酸、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどたくさんの栄養素が含まれているので、健康食としても知られています。
免疫力アップ、冷え症改善、老化防止、ダイエット、生活習慣病の予防などの効能も期待できます。
こんなに優れた漬物を、冷蔵庫の片隅で干からびさせてしまってはもったいないです。
早めに消費できない時には、冷凍保存して最後まで美味しく食べるために、この記事が参考になれば嬉しいです。
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