干し柿の食べ頃の見分け方は?干し柿は体にいい?悪い?食べ過ぎると石ができる? | 横浜独女のつれづれブログ

干し柿の食べ頃の見分け方は?干し柿は体いい?悪い?食べ過ぎると石ができる?

干し柿 食べ頃

生で食べる柿も美味しいですが、干し柿も甘さが凝縮されていて、とても美味しいです。

しかし、干し柿を食べ過ぎると体に悪いということも聞いたことがあり、心配になります。

  • 干し柿の食べ頃の見分け方は、表面がしわになって、柿の糖分で白っぽい粉が吹いてきたら食べ頃です。
  • 干し柿は食べ過ぎると体に悪いので、一日に2個までにするとよいです。
  • 干し柿を食べ過ぎると柿胃石と言われる石ができることがあるので、注意が必要です。
  • 干し柿は栄養価が高いので、食べ過ぎに気を付けて適量を食べると健康にも美容にもよいです。

それでは、干し柿の食べ頃の見分け方、干し柿は体にいいのか悪いのか、食べ過ぎると石ができるのかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。

干し柿が好きだけど、体に良くないのではないかと心配している方、この記事を参考にしてもらえれば、心配も払拭されて安心して食べられますよ。

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干し柿を食べるタイミングはいつ?

干し柿 食べ頃

干し始めてから2週間ほどで食べ頃になりますが、好みの甘みや食感で食べるとよいでしょう。

干し柿を揉む理由

干し柿を揉む理由は、熟成を早めるためです。

干し柿には、タンニンという苦味や渋みのある成分が含まれていて、口の中で溶けて広がってしまいます。

しかし、柿が熟成することで、口の中でタンニンが溶けないようになってきます。

そこで、熟成を早めるために干し柿を揉みます。

すると、果肉の組織が破壊されたり、水分も分散されたりします。

水分が蒸発するとビタミンCは減ってしまいますが、代わりにβ―カロテンやビタミンAは増えます。

干し柿を干している間、干すだけで揉まないと乾燥して固くなってしまうこともあります。

干し柿を揉むことで、柔らかくなるまでの期間が半分に短縮でき、甘みが増して美味しい干し柿になります。

干し柿の甘さは、生の柿の1.5倍になると言われています。

干し始めてから2週間ほどの干し柿は、中がまだシャキシャキした食感で食べ応えもあります。

4週間から5週間ほど過ぎると、柿の水分が良く抜けて、柿の甘さが凝縮された干し柿になります。

干す期間によって干し柿の甘みや食感が変わってくるので、手作りの干し柿を作ることでその違いが分かり、好みのタイミングも見つけられるでしょう。

干し柿を揉むタイミング

柿を干してから1週間後、干した柿を指で押して固く感じたら干し柿を揉むタイミングです。

干してすぐですと表面が乾燥していないため、触ることでカビが生えやすくなります。

また、表面が柔らかいうちに揉むことで皮が破けたり、中の果汁が飛び出したりしてしまうので、カビ発生のリスクが高まることに繋がります。

干し柿を揉む回数

干し柿を揉む回数は、2回ぐらいでよいそうです。

揉めば揉むほど美味しくなるのであれば、何回も揉むとよいでしょうが、柿を触るほど皮を破ったり、カビ菌を付けてしまったりするので、タイミングを見計らって揉むのがおすすめです。

干し柿を揉んだ後、2週間くらいして表面がしわになって柿の糖分で白っぽい粉が吹いてきたら食べ頃です。

中がトロトロの半生な状態になっていることでしょう。

1ヶ月くらい干すと、しっかり中まで乾燥した干し柿になります。

お好みのタイミングで食べてください。

また、干し柿に含まれるタンニンは、鉄分の吸収を阻害してしまうので、肉類やほうれん草と一緒に食べない方がよいでしょう。

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干し柿は体にいい?悪い?

干し柿 食べ頃

干し柿は栄養価が高いので、食べ過ぎに気を付けて適量を食べると健康にも美容にもよいです。

干し柿を毎日食べるのは大丈夫?

干し柿は1日の適量を守れば、毎日食べても大丈夫と言えます。

干し柿を間食に食べるならば、1日に2個(60g程度)までにすると食べ過ぎにならないです。

この個数は、水分をしっかり抜いた柿(30g程度)の場合です。

水分を残す製法の干し柿は、1つ40g以上になるので、2個食べると食べ過ぎになるでしょう。

少し大きめの干し柿や水分の多い干し柿を食べる場合は、重さを量り、60gまでを適量と考えて食べてください。

干し柿は糖質も多く含んでいるので(100gあたりの糖質は57.3g)、特に血糖値が気になる方は1回に食べる量を少なくするとよいでしょう。

生の柿と比べて1個あたりの重量が少ないので、物足りなさを感じる場合は、ナッツなどの低糖質な食材と組み合わせて食べることをおすすめします。

干し柿を食べると石ができる?

干し柿を食べ過ぎると、体の中に石ができることがあります。

干し柿に含まれるタンニンが胃の中で固ってできた物を「柿胃石」といいます。

特に空腹時に干し柿をたくさん食べた後に、胃痛や吐き気に襲われたり、その石で胃の粘膜を傷つけて胃潰瘍になったりすることもあるそうです。

またその石の欠片が腸まで流れていくと、腸閉塞を起こしてしまいます。

柿胃石はコーラを飲んで溶かすこともできるそうですが、大きくなると手術も必要になるということです。

干し柿を食べ過ぎるとよくない理由

干し柿を食べ過ぎると、柿胃石を作ること以外によくない理由として、

  • 腹痛・下痢や便秘になる
  • 貧血になる
  • カロリーの摂り過ぎになる

があります。

腹痛・下痢や便秘になる

干し柿に含まれる食物繊維はほとんどが不溶性食物繊維なので、便通改善に効果のある成分ですが、食べ過ぎると消化不良を起こして腹痛・下痢の原因になったり、水分を摂らずに大量に食べると便秘になったりします。

また、生の柿は体を冷やすので、胃腸の弱い人は食べ過ぎに気を付けるように言われていますが、干し柿にすると体を温める温性の食品に変わるので、体が冷えるという心配はなさそうです。

貧血になる

干し柿に含まれるタンニンは、鉄分の吸収を妨げる作用があるので、貧血気味の人や妊婦さんは特に注意が必要です。

肉類やほうれん草など鉄分を多く含む食品とは時間を空けて食べるなどすると、鉄分の吸収への影響を少なくすることができます。

カロリーの摂り過ぎになる

干し柿のカロリーは、100gあたり276 kcalで、糖質は57.3g(炭水化物71.3g−食物繊維14.0g)です。

皮を剥く必要もなく食べやすい干し柿に、つい手が伸びて食べ過ぎてしまうと肥満や生活習慣病、動脈硬化などになるリスクが高まります。

引用:第2章 日本食品標準成分表 PDF(日本語版):文部科学省 (mext.go.jp)

干し柿を食べると体に良いこと

柿は干すことで、生の時よりも栄養価が高くなります。

生の柿と干し柿の栄養価を比べてみると、下記のようになります。

(100gあたり)

生の甘柿 干し柿
カロリー 60kcal 276kcal
食物繊維 1.6g 14.0g
カリウム 170mg 670mg
カルシウム 9mg 27mg
マグネシウム 6mg 26mg
マンガン 0.50mg 1.48mg
β―カロテン 420㎍ 1400㎍
ビタミンC 70mg 2mg

生の柿よりも干し柿の方がカロリーは高くなりますが、ほとんどの栄養価も高くなっているのが分かります。

しかし、ビタミンCは干し柿にすることで減ってしまいます。

ビタミンCを摂取したい時は、生の柿を食べた方がよいことになります。

干し柿を食べることで、体に良いことを栄養別にみると、

  • 腸内環境の改善が期待できる食物繊維
  • 抗ウイルス作用があるタンニン
  • 抗酸化作用のあるβ―カロテン
  • 余分な塩分を体外に排出するカリウム

などが豊富に含まれています。

腸内環境の改善が期待できる食物繊維

干し柿には、食物繊維が豊富に含まれています。

上記で述べたように食物繊維は摂り過ぎると腹痛・下痢の原因になることもありますが、適量を食べるなら善玉菌を増やして腸内環境の改善が期待できます。

腸内環境が整うことで、便通が良くなる、免疫力の向上、美容効果などが期待できます。

抗ウイルス作用があるタンニン

タンニンとは、食べ物や飲み物に含まれている渋味成分です。

柿の他にお茶やワインなどに含まれています。

未熟な柿や渋柿に含まれている柿タンニン(シブオール)は、そのまま食べると強い渋みを感じます。

しかし、干し柿にすることで食べても渋みを感じなくなります。

干し柿の柿タンニンには抗菌作用があり、ノロウイルスやインフルエンザなどのウイルスに対して、抗ウイルス作用があるそうです。

最新では、柿タンニンが新型コロナウイルスの不活性化にも効果があるとの実験結果も出ているということです。

また、タンニンは二日酔いの原因ともなるアセトアルデヒドと結合して体外に排出してくれるので、二日酔いの防止・回復にも効果があり、二日酔いの朝には頼りになるでしょう。

さらに、シミの原因となるメラニンを作り出す細胞の働きを抑える働きがあり、シミの予防、美白効果、毛穴の引き締めなどの美容効果も期待できます。

抗酸化作用のあるβ―カロテン

干し柿にすると、β―カロテンも豊富になります。

体のサビとも言われている活性酸素を減らす抗酸化作用があるので、抵抗力をアップし、風邪予防、癌予防にもなるそうです。

また、体内で活性酸素が増加すると、動脈硬化を引き起こす要因になると言われているので、動脈硬化の予防にもなります。

余分な塩分を体外に排出するカリウム

干し柿には、血圧やむくみが気になる方におすすめのカリウムが豊富に含まれています。

体に摂り入れられた余分な塩分を、水分と一緒に体外に排出してくれます。

日常の食事で味の濃い料理を食べ続けると、私たちの体は塩分の摂り過ぎになるので水分をため込もうとして、顔や足がむくんだり血圧が上がったりします。

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まとめ

干し柿の食べ頃の見分け方、干し柿は体にいいか悪いか、食べ過ぎると石ができるかなどについてお伝えしました。

  • 干し柿の食べ頃の見分け方は、表面がしわになって、柿の糖分で白っぽい粉が吹いてきたら食べ頃。
  • 干し柿は食べ過ぎると体に悪いので、一日に2個までにするとよい。
  • 干し柿を食べ過ぎると柿胃石と言われる石ができることがあるので、注意が必要。
  • 干し柿は栄養価が高いので、食べ過ぎに気を付けて適量を食べるとよい。

干し柿は、常温では2~3日ほどしか日持ちしませんが、冷蔵で1週間ほど、冷凍で半年~1年ほど日持ちします。

私は干し柿を多めに買った時には冷凍にします。

1個ずつラップに包んで、冷凍用保存袋に入れて空気を抜いたら冷凍庫で保存します。

食べる時には常温か冷蔵庫で自然解凍します。

食べたい時に食べられて便利です。

この記事を、大人から子どもまで美味しく食べられて、健康や美容に効果的な干し柿の栄養のメリットを得るきっかけにしてもらえたらうれしいです。

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