乾燥パスタは未開封で保存状態が良ければ、賞味期限切れから3年くらい過ぎていても食べることができます。
開封したパスタは、空気に触れて湿気を吸っているので、賞味期限に関わらず、1~2ヶ月を目安に食べ切った方が安心です。
それでは、乾燥パスタの賞味期限切れは未開封なら使えるか、開封後の賞味期限はどれくらいかなどについて、もう少し詳しくはご紹介していきます。
乾燥パスタの賞味期限切れは未開封なら食べられる?
乾燥パスタの賞味期限について日本パスタ協会では、製造後37か月(約3年)以内であれば食べることができると示しています。
製造後「約3年」は美味しく食べられるとした理由は、以下の通りです。
- 乾燥パスタは保存食である
- 時間の経過により、茹で具合や食感が良くなる
乾燥パスタは保存食である
パスタの原材料は、デュラム小麦であるセモリナや協力小麦粉です。
生のパスタのままでは水分が多く腐りやすいので、乾燥させて保存食にしたのが乾燥パスタなので、常温保存でも細菌の変化はないそうです。
茹で具合や食感が良くなる
乾燥パスタは時間が経過することで、麺が伸びることが少なくなり、麺の表面が滑らかになると言われています。
時間の経過とともに、茹でた後に硬さが増すのでしっかりした麺質になるということも、乾燥パスタの特徴です。
また、製造1~2年で麺の食感も良くなり、その後数年間は多少の変化はあるものの品質的な変化はあまりないそうです。
開封後の乾燥パスタの賞味期限
開封したパスタは、空気に触れて湿気を吸っているので、賞味期限に関わらず、1~2ヶ月を目安に食べ切った方が安心です。
未開封の乾燥パスタは、カビが発生することはほぼありませんが、開封後は湿気を吸わないように注意しなければなりません。
開封後の乾燥パスタの保存方法
パスタは湿気に弱いので、開封後は、下記のことに気をつけるとよいでしょう。
- 密閉容器に入れる
- 高温多湿、直射日光を避けて保存する
密閉容器に入れる
乾燥パスタは開封後も常温で保存することができますが、開封後は湿気に弱いので、味や風味、食感が落ちやすいです。
湿気を防ぐために、パスタケースや瓶などのしっかり密閉できる容器に入れて保存するとよいです。
また、きれいなペットボトルに入れて保存することもでき、一人分のパスタを取り出せるので便利です。
ペットボトルで代用する際は、よく洗ってしっかり乾かしてから使用しましょう。
高温多湿、直射日光を避けて保存する
開封後の乾燥パスタを保存する場合は、高温多湿の場所や温度変化の激しい場所、直射日光のあたる場所を避けて保存しましょう。
冷蔵庫で保存すると虫が付きにくいですが、他の食品のニオイなども付きやすいので注意が必要です。
冷蔵庫で保存する場合は、シリカゲルなどの乾燥剤を入れると温度変化による湿気の発生を抑えられます。
乾燥パスタは腐る?
基本的にはパスタは、腐りにくい保存食です。
しかし、開封後しっかり保存しないと、白カビや緑カビが発生することがあります。
表面にカビが生えているなどの異常がなければ、食べることができます。
乾燥パスタが腐ると、下記のような状態になります。
- 白や緑のカビが生える
- 湿気っている
- いつもと違った味がする
パスタの一部に茶や白の斑点が見られても、小麦や胚乳の一部なので問題なく食べることができます。
しかし、開封後しっかり保存しないと、食品害虫が発生することがあります。
カビが生えたり、虫が湧いてしまった場合は、食べない方がよいでしょう。
まとめ
乾燥パスタの賞味期限切れは未開封なら使えるか、開封後の賞味期限はどれくらいか、などについてお伝えしました。
- 乾燥パスタは未開封で保存状態が良ければ、賞味期限切れから3年くらい過ぎていても食べることができる。
- 開封したパスタは、空気に触れて湿気を吸っているので、賞味期限に関わらず、1~2ヶ月を目安に食べ切った方が安心。
賞味期限切れでも未開封ならば、約3年は食べられることが多いと言われるパスタですが、そこまで日持ちするとは思わずに、処分してしまうこともあるのではないかと思われます。
できれば期限内に全部食べ切れるのが良いですが、未開封の賞味期限切れのパスタや開封後のパスタを、一度に使い切れずに取っておく場合は、正しく保存して美味しく食べられるように、この記事が参考になればうれしいです。
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