手作りのゼリーなどを作るのに欠かせないのがゼラチンです。
しかし、買い置きしてあったゼラチンが、気づいたら賞味期限が過ぎていたということもあります。
見た目の変化はなさそうなので、賞味期限が過ぎても使えそうですが、実際の所どうなのか気になります。
ゼラチンは賞味期限が5年過ぎていても、未開封でサラサラの状態ならば使える場合が多いです。
ただネット上には、「10年過ぎたゼラチンでも普通通りに使えて、お腹も壊さなかった。」という意見もありますが、食べる場合は自己責任でお願いします。
それでは、ゼラチンの賞味期限切れはどれくらいまで使えるか、5年や10年過ぎても大丈夫か、などについてもう少し詳しくご紹介していきます。
この記事を参考にしていただければ、食品庫から賞味期限切れになったゼラチンが見つかっても、処分しないで使えますよ。
ゼラチンの賞味期限切れはいつまで使える?
ゼラチンは賞味期限が5年過ぎていても、未開封でサラサラの状態ならば使える場合が多いです。
ネット上には、「10年過ぎたゼラチンでも普通通りに使えて、お腹も壊さなかった。」という意見もありました。
賞味期限切れの板ゼラチンを使用した感想として、「表面が乾燥した状態で縮んでしまい初めの大きさより小さくなっていましたが、ゼリー作りに使用しても、味や食感は特に問題なかった。」という実体験が報告されていました。
また「粉ゼラチンの粉が変化していても、普通に使えて食べられた。」という報告もありました。
賞味期限切れから10年以上経過すると、個包装で未開封の場合でも粉が固まってしまうことが多いようですから、食べる場合は自己責任でお願いします。
ゼラチンは、劣化が少ない食品だと言われていますが、時間の経過とともに本来の状態ではなくなりますので、古くならないうちに使い切るとよいでしょう。
また、一度開封してしまったゼラチンは、賞味期限が切れてから短い期間であっても劣化してしまうので、早めに使うように心がけてほしいです。
ゼラチンの賞味期限
ゼラチンは長期保存が可能な製品で、賞味期限は製造後5年と言われています。
もともとは、3年という賞味期限だったそうですが、5年間品質低下が見られなかったので、5年に伸びたそうです。
しかし、ゼラチンの賞味期限はメーカーによって様々で、1年、3年、5年などの表示がされています。
ゼラチンの賞味期限が長い理由は、
- たんぱく質以外の油や糖などの成分がほとんど含まれていないので、酸化や変色がしにくい。
- 乾燥している食品のため、品質の劣化や雑菌の繁殖もしにくい。
と言われています。
食用ゼラチンの形状
板ゼラチン
1枚の重さが一定なため、枚数で計量がしやすく、業務用に使用される場合が多いです。
使う前に冷たい水に浸して吸水させて、軽く水を切ってから使用します。
粉ゼラチン
粉末状なので、使用するグラム数を調整でき、少量の計量でもしやすいです。
使う前に冷たい水に浸して吸水させて、ふやかした水ごと使用します。
粉ゼラチンは、ふやかす作業が要らない商品もあります。
顆粒ゼラチン
ふやかす作業が不要なので、手間が省けます。
50~60℃に温めた材料に直接振り入れて使え、ダマになりにくく溶けやすいです。
どの形状のゼラチンも、牛や豚などの動物から選び出された動物性のコラーゲンなので、人の健康に悪影響はないと食品衛生法で使用や安全性が認められています。
公益財団法人 日本食品化学研究振興財団 (ffcr.or.jp)
ゼラチンパウダーも粉ゼラチンも、板ゼラチンを粉末にしたものですから、呼び方が違うだけで同じものです。
固める強度に違いがあるので、使う量などで食感は変わってくるようです。
どの形状でも賞味期限が切れて2~3年過ぎていても、またそれ以上でも使える場合が多いようです。
一度ふやかしたゼラチンは、ふやかすために水を使っているため、常温では劣化しやすいので、空気に触れないようにラップをして冷蔵庫で保存し、翌日には使い切るようにしましょう。
ゼラチンは長期保存が可能ですが、食べる人の健康状態や保管状況は様々ですので、賞味期限切れのゼラチンを食べる場合は、あくまでも自己責任ということになります。
ゼラチンが固まっていたり、長い年月が経過したりしているものは使用しない方がよいでしょう。
ゼラチンの保存方法
賞味期限の長いゼラチンですが、保存方法によっては、湿気などの影響で虫が混じり込んだり、味にも変化が出てしまったりすることがあるので注意が必要です。
我が家で買い置きしてあるゼラチンのパッケージの保存方法の欄には、「高温・多湿を避けて保存してください。」と記載されていました。
また、「開封後は吸湿しやすいので、必ず袋口を輪ゴムなどでしめて保存し、お早めにお使いください。」との明記もありました。
保存する際は、下記のようなことに留意するとよいでしょう。
- 50℃以上の場所に長期に保存しない。
- 直射日光が当たらないような所で保存する。
- しっかり密閉して湿気を吸わないようにする。
- 揮発性のある石油などの有機溶剤がある場所に保存しない。
ゼラチンは、高温多湿に弱く、紫外線に当たると変質してしまい使用できなくなりますので、直射日光を避けて、冷暗所に保存するようにしましょう。
適当な保存場所がない場合は、冷蔵庫でも保存可能です。
その時にそのままで保存せずに、しっかりと密閉できる容器やジップロックなどの保存袋に入れておくとよいです。
使う前には、よく確認してから使うことをおすすめします。
傷んだゼラチンの特徴
ゼラチンは長期保存が可能ですが、開封後のゼラチンにゴミや水分などが入ってしまうと下記のような状態になることがあります。
- カビが生える
- 虫がつく
- 変な臭いや味がする
見た目、臭い、味などに少しでも違和感があったら、無理をして使わずに破棄しましょう。
一度開封すると、湿気を吸いやすいので劣化が早まります。
業務用の大袋で購入して長く保存している場合は、使用前にチエックしてみるとよいでしょう。
小分けになっているゼラチンも市販されていますので、少量ずつ使用する場合は小分けタイプを購入するのもおすすめです。
手作りゼリー 賞味期限
手作りゼリーの賞味期限は、保存状態や素材によって異なりますが、長くて2日です。
手作りゼリーの賞味期限が短い理由
菌は、手作りゼリーに使われているゼラチンが好物で、さらに栄養のある水分も入っているので、菌が繁殖しやすい環境が整っていると言えます。
従って手作りゼリーは、長い間保存できる食品ではないので、できるだけ早いうちに食べ切るようにするとよいでしょう。
できれば作ったその日か、翌日には食べ切るように心がけると安心です。
手作りする場合は、食べ切れる分だけ作るようにするとよいです。
寒天ゼリーの場合も、寒天は菌が繫殖しやすい素材なので賞味期限は長くありません。
ゼリーはゼラチンを使っても、寒天を使っても生菓子ですから賞味期限は短いです。
牛乳を使ったゼリー
牛乳を使ったゼリーは、作ったその日のうちに食べ切りましょう。
ゼリーは傷みやすい食べ物ですが、牛乳を加えることでさらに傷みやすくなりますので、賞味期限は作ったその当日です。
ゼリーは冷凍できる?
何とか賞味期限を伸ばしたいと思っても、ゼリーの冷凍はおすすめできません。
ゼリーは冷凍すると、プルプル感が失われてしまいます。
市販のゼリーの場合も、冷凍可能の表示があるものでなければ冷凍しない方がよいでしょう。
ゼラチンの活用の仕方
ゼラチンの使い道として、ご飯を炊く時や料理を作る時に入れる、ハンバーグなどの種に混ぜる、炒め物に混ぜる、ソースをジュレにする、飲み物に混ぜる、などがあります。
ご飯を炊く時や料理を作る時に入れる
味噌汁や鍋などの料理やご飯を炊く時に入れても、ゼラチンは味がないため他の料理の味の邪魔をすることがないので大丈夫です。
鴨汁蕎麦のつけ汁にゼラチンを入れてみた所、コクが出て蕎麦との絡みもよかったです。
ハンバーグなどの種に混ぜる
ハンバーグの種をこねる時に、一緒にゼラチンを入れます。
ゼラチンは保水性が高いので、肉の旨味を閉じ込めて肉汁たっぷりの料理になり美味しくなります。
鶏つくねを作る時につなぎに使う片栗粉を使わずに、ゼラチンを入れて作りましたが、型の成形がしやすく、焼いても型崩れせず、いつものつくねよりジューシーで美味しくいただけました。
炒め物に混ぜる
野菜などの炒め物に混ぜると、水分が出がちな野菜をコーティングしてくれて、瑞々しい食感になります。
栄養価をとどめてくれる効果も期待できます。
「キャベツと鶏胸肉の味噌マヨソテー」を作った際、調理の過程でゼラチンを入れてみた所、鶏胸肉が柔らかくて、味噌マヨのタレが野菜や肉とよく絡んでいつもより美味しく感じました。
ソースをジュレにする
料理にかけるいつものソースやドレッシングにゼラチンを加えると、料理との絡みが良くなります。
手作りの胡麻ドレッシングに入れてみた所、ドレッシングに僅かにとろみがついて、野菜などの具材とよく絡み、いつもより水っぽさがなく新鮮さが長持ちしました。
飲み物に混ぜる
大さじ1杯のゼラチンを、コーヒーやノンカフェインのお茶に入れて飲むことができます。
実際にお茶に入れて飲んでみると、少なめなゼラチンでもとろみがついて、いつものお茶が違った飲み物に感じられました。
関節痛や背中の痛みの軽減、睡眠の質の改善などが期待できるということです。
まとめ
ゼラチンの賞味期限切れはどれくらいまで使えるか、5年や10年過ぎても大丈夫かなどについて、お伝えしました。
- ゼラチンは賞味期限が5年過ぎていても、未開封でサラサラの状態ならば使える場合が多い。
- ネット上には、「10年過ぎたゼラチンでも普通通りに使えて、お腹も壊さなかった。」という意見もあったが、食べる場合は自己責任で。
料理を固めるための食材と思っていたゼラチンですが、健康面で根強い人気のコラーゲンとほぼ同じ効果が期待できるそうです。
高血圧や骨粗しょう症の予防や改善、関節炎の改善、睡眠の質の改善、皮膚の保湿性を高めるなどの効果があると言われています。
ゼラチンを積極的に摂取して身体や肌がより健康になるように、この記事を参考にしてもらえたらうれしいです。
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