厚揚げは、煮物にすると美味しいですが、お肉代わりにステーキにしたり野菜と炒めたり、焼いてサラダや和え物にしたりと幅広く使うことができます。
様々な料理に対応できる便利な厚揚げは、どのくらい日持ちするのか気になります。
- 未開封の厚揚げは、賞味期限切れから2日過ぎても食べられる場合が多いです。
- 厚揚げの開封後の日持ちは、2~3日が目安です。
それでは、厚揚げは未開封なら賞味期限切れ2日でも食べられるか、開封後の日持ちはどれくらいかについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
多めに買い込んだりいただきものをしたりした時でも、この記事を参考にしていただければ、ストックして日々の料理に使えますよ。
厚揚げは未開封なら賞味期限切れでも食べられる?
未開封の厚揚げは、賞味期限切れから2日くらい過ぎても食べられる場合が多いです。
基本的にスーパーなどで売られている厚揚げには「賞味期限」が表記されています。
「賞味期限」はその商品を美味しく食べられる期限であり、「消費期限」の安全に食べられる期限とは違うので、期限切れになったからといってすぐに食べられなくなるわけではありません。
そのため、賞味期限切れから2日程度であれば食べることが可能であると思われますが、それは製造メーカーが推奨する保存方法を守り、かつ未開封の場合に限ります。
賞味期限切れから2日後
賞味期限が切れて2日後では、見た目や匂い、味にはほとんど変化が見られないので、美味しく食べられることが多いです
しかし、保存状態によってもいつまで食べられるかは違ってくるので、厚揚げの状態をしっかり確認することが必要です。
賞味期限から3~4日後
賞味期限が切れて3~4日後は、匂いや味には変化が見られなくても、厚揚げから水分が出てくることがあります。
賞味期限切れから3日後くらいだと、見た目や味に大きな変化は見られなくても、ふっくらとした厚揚げの食感がなくなるので、劣化していることが考えられます。
賞味期限切れから5~6日後
賞味期限が切れて5~6日後は、見た目だけでなく、匂いや味にも変化が表れ、酸っぱい匂いや酸味を感じるようになります。
見た目は3日目と変わらなくても、かすかに酸っぱい匂いを感じたら腐っていると判断して食べるのを止めて処分しましょう。
酸っぱい匂いに気づかず調理してしまった時に、酸っぱい味やいつもと違う味を感じたら、もったいないですが食べるのを止めましょう。
賞味期限切れから1週間以上
賞味期限が切れて1週間以上過ぎると、厚揚げはかなり悪い状態になります。
ツーンと鼻を突くような酸っぱい匂いがして、油の酸化による粘り気に覆われます。
このような変化は、開封前でも感じると思いますので、開封せずに処分した方がよいでしょう。
厚揚げ開封後の日持ち
厚揚げの袋を開封後は、未開封の物より賞味期限が短くなり、2~3日が目安となります。
保存状況などにより日数は変わりますので、調理する前に状態をよく確認することをおすすめします。
厚揚げはスーパーなどでは袋に入って販売されている場合がほとんどで、未開封の場合の日持ちは、3~4日後が目安となりますが、一度開封してしまったものは劣化が早いので、できれば2日以内に使い切ってしまった方が安心でしょう。
この目安は、購入後できるだけ早く冷蔵庫に保存した場合ですので、目安内の日にちでも、常温で長時間放置してしまった場合は、食べるのを止めた方がよい場合もありますので注意が必要です。
厚揚げの冷凍での日持ち
厚揚げは、冷凍することで1ヶ月ほど保存ができます。
1ヶ月以上の保存は冷凍焼けを起こしてしまい、美味しくいただけなくなります。
厚揚げを冷凍する場合のメリットとデメリット
厚揚げを冷凍する場合のメリット
- 冷凍庫で1ヶ月ほど保存できる。
- 冷凍することで、味が染み込みやすくなる。
- 弾力が出て崩れにくくなるので、お弁当のおかずにも使いやすい。
厚揚げを冷凍する場合のデメリット
- 水分が抜けて、厚揚げ本来のふっくらとした食感がなくなる。
厚揚げの冷凍保存
厚揚げの冷凍保存の方法
- 厚揚げを油抜きする。
- 厚揚げを、調理に使う大きさに切る。
- 厚揚げを数個まとめてラップで包む。
- 冷凍用保存袋に入れ、金属トレイに乗せて冷凍庫で保存する。
厚揚げの油抜きの方法
厚揚げの油抜きをすると、油っぽい味や匂いが和らぎ、調味料が染み込みやすくなります。
厚揚げの油抜きの方法は、
- 熱湯をかける
- 湯通しする
の2つがあります。
熱湯をかける
- ボウルの上のザルに、厚揚げを置く。
- 熱湯を上からまんべんなくかける。
- 湯を切って、ペーパータオルで水気を拭き取る。
湯通しする
- 鍋に、厚揚げが浸かるくらいの量のお湯を沸かす。
- 厚揚げを入れて、2分ほど加熱する。
- 厚揚げを鍋から取り出し、水気を切る。
- キッチンペーパーで水気を拭き取る。
たっぷりのお湯で湯通しすることで、厚揚げ全体の油抜きができます。
どちらの方法も、表面に水分が残っていると劣化しやすいため、ラップで包む前に水分を拭き取っておくことが重要です。
冷凍厚揚げの解凍方法
時間に余裕がある場合
- 厚揚げを冷蔵庫に半日以上置いて、自然解凍する。
- 厚揚げの表面の水気をペーパータオルで拭く。
ぎゅっと強く絞ると、水気がなくなりパサパサした食感になってしまうので、表面の水気を軽く拭き取るくらいで大丈夫です。
この解凍方法だと、冷凍前の厚揚げに最も近い食感を保てます。
すぐに使いたい場合
凍ったまま調理する
この場合、火が通るのに時間がかかるので、通常の加熱時間より長く取るとよいです。
また、凍った状態での加熱調理は、味が染み込みやすいので味付けは控えめにすることをおすすめします。
電子レンジを使う
電子レンジ500W、3切れで90秒くらい加熱した後、ペーパータオルで水気を拭き取ります。
電子レンジでの解凍は、厚揚げがパサパサになりやすいので、様子を見ながら加熱するとよいでしょう。
厚揚げの日持ちするレシピ
厚揚げの日持ちするレシピとして、冷凍厚揚げを使ってできる
- 厚揚げのトロ煮
- 厚揚げの照り焼き
- 厚揚げのあんかけ煮
をお伝えします。
上記のように、油抜きした厚揚げを冷凍保存すると1か月ほど日持ちしますが、冷凍厚揚げを使って調理した後の日持ちは、冷蔵庫保存で3~4日ほどです。
作った時の味を維持して、できるだけ美味しく食べるには、3日以内に食べ切ることをおすすめします。
厚揚げのトロ煮
材料(2人分)
- 冷凍厚揚げ:1枚分(解凍した後、水気を軽く切ったもの)
- なす:1本
- 水:100cc
- 砂糖:小さじ1
- しょう油:大さじ1
作り方
- なすを5切れほどに切る。
- 鍋に厚揚げ、なす、調味料、水を入れて沸騰させる。
- 沸騰後、落とし蓋をして弱火で7分ほど煮る。
厚揚げは冷凍すると味がよく染み込みやすくなる、というメリットが生かされた料理です。
厚揚げの照り焼き
材料(2人分)
- 冷凍厚揚げ:1枚分(解凍した後、水気を軽く切ったもの)
- サラダ油:大さじ1
《たれの材料》
- しょう油、酒:各大さじ1
- みりん、砂糖:各大さじ1/2
- おろししょうが、おろしにんにく:各小さじ1/2
作り方
- たれの材料を混ぜ合わせておく。
- フライパンにサラダ油をひき、厚揚げを入れて両面1分ずつ焼く。
- たれの材料を入れ、厚揚げによく絡める。
- 水分を飛ばしながら、厚揚げに軽く焦げ目がつく程度まで焼く。
厚揚げはしっかりした食感で、甘辛いたれが厚揚げによく絡んでいました。
厚揚げのあんかけ煮
材料(2人分)
- 厚揚げ(冷凍のまま):200g
- しめじ:1/2袋
- 玉ねぎ:1/2個
- ピーマン:中1個
- しょう油:大さじ1.5
- 片栗粉:大さじ1
《たれの材料》
- 水:200cc
- 酒、みりん:各大さじ1
- 砂糖:大さじ1/2
- 和風だし:小さじ1/2
- 生姜チューブ(生姜のすりおろし):3cmほど(1片)
作り方
- 玉ねぎとピーマンは、1cm角に切り、しめじは石づきを取る。
- フライパンに厚揚げと野菜を入れた後、たれの材料を入れて火をつける。
- 沸騰したら弱火にして蓋をし、10分ほど煮る。
- しょう油を入れ、更に同量の水で溶いた片栗粉を入れて混ぜ、とろみが付いたら完成。
お好みで豆板醤(小さじ1/3)を入れるとピリ辛のあんになります。
厚揚げのパサついた感じはなく、あんと馴染んで食べやすかったです。
まとめ
厚揚げは未開封なら賞味期限切れ2日でも食べられるか、開封後の日持ちはどれくらいかなどについてお伝えしました。
- 未開封の厚揚げは、賞味期限切れから2日過ぎても食べられる場合が多い。
- 厚揚げの開封後の日持ちは、2~3日が目安。
厚揚げは、水切りした豆腐を油で揚げた大豆食品で、たんぱく質やビタミン、ミネラル、大豆イソフラボンなどを多く含み、疲労回復や生活習慣病の予防効果、美容効果などがあると言われています。
厚揚げは、できれば賞味期限内に食べ切ってしまうのが一番よいのですが、万一賞味期限が過ぎてしまったり、大量に手に入ったりした時に、この記事を参考に健康効果の高い厚揚げを、残すことなくいただいてほしいです。
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