卵は、栄養価が高く様々な料理に使えるので、冷蔵庫に常備している方が多いと思います。
しかし、特売日に買い過ぎて、気づいたら賞味期限を過ぎていたということもあるでしょう。
卵は賞味期限切れから1ヶ月過ぎても、冷蔵庫で10℃以下の環境で保存していたのであれば、食べられる場合が多いです。
ただし、卵の状態をよく確認して、生食を避けて加熱調理しましょう。
賞味期限切れの卵は、加熱すれば食べられることが多いです。
それでは、卵は賞味期限切れから1ヶ月でも大丈夫か、期限切れでも加熱すれば食べられるかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
今まで賞味期限切れの卵を捨てていた方、また、「卵は賞味期限が過ぎても食べられる」と聞いたことがあるけれど、本当に大丈夫なのか心配になる方、この記事を参考にしてもらえれば、賞味期限が過ぎた卵を食べられるかどうかの見極めがつき、安心して食べられますよ。
賞味期限切れの卵はいつまで大丈夫?
卵は賞味期限切れから1ヶ月過ぎても、冷蔵庫で10℃以下の環境で保存していたのであれば、食べられる場合が多いです。
ただし、卵の状態をよく確認して、生食を避けて加熱調理しましょう。
賞味期限切れの卵は、3日程過ぎても夏場の生食を除けば、状態をよく確認して腐っていなければ、生または半生や半熟でも食べられるでしょう。
賞味期限から1週間~10日過ぎた卵は、涼しい時期で保存状態が良ければ生食でも食べられる場合がありますが、加熱調理した方が安心でしょう。
賞味期限から10日以上過ぎた卵は、夏場はもちろん春や秋でも生食は避けた方がよいでしょう。
卵は賞味期限切れでも加熱すればいつまで大丈夫?
賞味期限が2ヶ月過ぎても、加熱すれば食べられる場合もあります。
数年前に卵を生産している関係者と話す機会があり、「賞味期限が2ヶ月過ぎても、加熱すれば大丈夫」という話を聞きました。
賞味期限切れの卵でも冷蔵庫で10℃以下の保存がされていたものは、卵の状態をよく確認して、加熱すれば食べられる場合が多いです。
卵を75℃以上で1分間加熱することで、サルモネラ菌などが死滅します。
75℃以上で1分間加熱した卵は、白身は固まって黄身は流れ出ない状態になります。
賞味期限切れ1ヶ月や2ヶ月の卵は、食べられるかどうか保存状態に影響しますので、黄身が崩れていないか、臭いに異常はないかなどよく確認することが大切です。
3カ月過ぎた卵は、どの季節でも生食は避け、割った卵をよく観察し、見た目や臭いなどに問題がなければ、加熱して中までしっかり火を通せば食べられる場合もあるでしょう。
しかし食べる場合は、自己責任でお願いします。
卵や卵パックの日付が表す期限
卵や卵パックに日付がついています。
この日付は、安心して「生食」できる期限です。
卵の表示も卵パックの表示もどちらも、卵を生や半生で食べられる期限を表しています。
サルモネラ菌の増殖が起こらない期間を元にし、「卵を生食できる期間」として表示しています。
- 夏期(7月~9月):産卵後16日以内
- 春期(4~6月)、秋期(10~11月):産卵後25日以内
- 冬期(12~3月):産卵後57日以内
引用元:日本卵業協会HP
私が住む地域にある養鶏所の自動直売所には、「生食は、産卵後10℃以下で保存して15日以内ならばできます。賞味期限後はしっかりと加熱してください。」と掲示されていました。
国内に出回っている卵の賞味期限は、年間を通して産卵後2週間程度を表示していることが多いようです。
卵の賞味期限に関係なく早く食べた方がよい場合
卵の殻にヒビが入っている時
親鶏の持つサルモネラ菌に卵の表面が汚染されている場合、殻にヒビがある卵には菌が侵入していることが考えられるので、できるだけ早く加熱調理して食べ切った方がよいでしょう。
ヒビではないですが、保管の時に水洗いすると殻にある気孔という穴から水が内部に入り込み、それと共に雑菌が入ってしまうこともあります。
殻の汚れを取りたい時は、キッチンペーパーなどで拭き取るようにするとよいでしょう。
常温で保存した時
買ってきた卵を冷蔵庫に入れるのを忘れて常温に置いてしまった場合は、卵を割ってみて、黄身の状態や臭いなどに異常がなければ、加熱調理して食べられます。
季節に関係なく常温保存した卵は、生食を控え、早めに食べ切るようにしましょう。
卵は腐るとどうなる?見分け方は?
卵は腐ると、臭い、見た目、味などに変化が表れます。
臭い
- 腐った卵を割ると、鼻にツンと来るようなきつい臭いがする
- 温泉の硫黄のような異臭がする
夏場は賞味期限の10日後くらいから、冬場では賞味期限の3ケ月後位から異臭が発生することがあります。
卵が腐った臭いは、温泉卵を作っているところのようなきつい臭いなので、食べられないことがはっきりとわかるでしょう。
見た目
- 殻を割ると黄身がどろっと崩れる
- 黄身と白身が混ざっている
- 水に入れると浮く
卵は腐ると黄身を覆っている膜が弱くなり、割るだけの衝撃に耐えられず、黄身が崩れてしまいます。
卵白には抗菌作用があり、抗菌作用の弱い黄身を守っています。
黄身に雑菌が付くと黄身が崩れたり、白身と混ざったりすると考えられるので、食べることは止めましょう。
新鮮な卵は水に入れると沈みますが、水に入れた時に浮かんでくる卵は、卵が腐っているサインです。
味
・酸味などのいつも食べている卵とは違う味がする
・舌に硫黄やアンモニアのような刺激を感じる
味で腐敗を判断する場合は、必ず加熱したもので味見をしてください。
腐った卵の見分け方
臭いがきつい、水に浮く、黄身や白身が変化するなどの様子が見られた卵は、腐っていることが考えられるので、食べるのを止めましょう。
➀臭いがきつい
・卵を割ると、鼻にツンと来るようなきつい臭いがする
この匂いは、硫化水素の発生による臭いで、硫黄やアンモニアのような臭いがします。
②水に浮く
・新鮮な卵:水の底に沈んで、横になっているような状態
・古くなっているが食べられる卵:水の底で立っているような状態
・古くなっている卵:底に沈まずに浮いている状態
卵は古くなると、殻の小さな穴から空気が入り、水より軽くなるため浮きやすくなります。
卵の賞味期限が分からなくなった場合、ボールに水を入れて卵を浮かべてみると、古い卵かどうかわかるので、古い物を先に食べるようにしましょう。
水に浮かんだ古い卵も食べられる場合もあるので、割って臭いや見た目などでよく確認して判断するとよいでしょう。
③黄身や白身が変化する
卵を割った時の黄身や白身の状態をよく観察して、黄身が崩れている、白身と混ざっているなどの状態が見られたら腐っているので、破棄しましょう。
黄身を支えている白い紐が古くなったり、雑菌の繁殖により黄身の細胞膜が壊されたりすることで黄身が崩れます。
この他に黄身のしわ、白身の濁りなどが見られたら、古くなっているサインなので注意が必要です。
まとめ
卵は賞味期限切れから1ヶ月でも大丈夫か、期限切れでも加熱すれば食べられるかなどについてお伝えしました。
賞味期限切れ1ヶ月の卵は、食べられるかどうか保存状態に影響します。
冷蔵庫で10℃以下の保存がされていて、黄身が崩れていないか、臭いに異常はないかなどよく確認しましょう。
賞味期限切れの卵は、生で食べずに加熱調理してから食べることをおすすめします。
和食だけでなく、洋食や中華などどんな料理にも使えるので、メニューに困った時などにあると重宝するのが卵です。
賞味期限切れの卵について押さえておき、安全に美味しく食べることができるように、この記事を役立ててほしいです。
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