手作りの栗の渋皮煮は、作るのに手間がかかるので、一度にたくさん作る場合が多いです。
多めに作って数日では食べ切れない時、どのくらい保存できるのか、長持ちさせる保存方法はあるのか、気になります。
- 栗の渋皮煮を冷凍した場合、1ヶ月ほど保存できます。
- シロップと一緒に保存すると、6ヶ月ほど保存できると言われています。
- 栗の渋皮煮の保存方法は、常温、冷蔵、冷凍の方法があります。
それでは、手作りの栗の渋皮煮を冷凍したら保存期間はどれくらいか、どのような保存方法があるかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
手作りした栗の渋皮煮が傷んでしまって食べられなくなったことがある方、これから作ろうと思っておられる方、必見ですよ。
栗の渋皮煮の冷凍での日持ち
栗の渋皮煮の冷凍での日持ちは、シロップを切って冷凍する場合は1ヶ月ほどで、シロップも一緒に冷凍する場合は6ヶ月ほどになります。
ネット上には、「シロップも一緒に冷凍する場合は、6ヶ月~1年保存できる。」という意見もありましたが、保存期間はあくまでも目安になりますので、美味しく食べるにはできるだけ早めに食べ切ることをおすすめします。
また、保存期間は保存状態にもよりますので、自己責任で決めてください。
腐ってしまった栗の渋皮煮の状態
保存しておいた栗の渋皮煮が傷んでしまうと、下記のような変化が見られます。
- カビが生えている
- 白い膜のような物が浮いている
- シロップが白く濁って透明でなくなる
- シロップに気泡が出ている
- 酸っぱい臭いがする
- 鼻を突くような異臭がする
- 酸っぱい味やいつもと違う味がする
このような状態が見られたら、食べないで処分しましょう。
特にシロップに浸かっていない部分は、カビが生えやすいので注意が必要です。
栗の渋皮煮の冷凍保存方法
栗の渋皮煮の冷凍保存方法は、
- シロップを切って冷凍する場合
- シロップも一緒に冷凍する場合
の2つの方法があります。
シロップを切って冷凍する場合
栗の渋皮煮のみを冷凍する方法は、下記のようになります。
- 栗の渋皮煮のシロップを切る。
- 栗を1個ずつラップで包む。
- ジップロックに重ならないように入れて、しっかりと空気を抜く。
- 金属トレイに乗せて、冷凍庫に入れる。
シロップも一緒に冷凍する場合
栗の渋皮煮とシロップを一緒に冷凍する方法は、下記のようになります。
- 密閉できる瓶を用意する。
- お湯を沸かした鍋に、瓶が全部浸かるように入れて、15分ほど煮沸消毒する。
- 乾いた瓶に、粗熱が取れた栗の渋皮煮を入れる。
- 渋皮煮が見えなくなるくらい、ひたひたにシロップを入れて、しっかりと蓋をする。
- 金属トレイに乗せて、冷凍庫に入れる。
冷凍した渋皮煮の解凍方法
冷凍した渋皮煮は、食べる数時間前に冷蔵庫へ移して自然解凍します。
ちなみに、冷凍した栗は食感が柔らかくなってしまいます。
私は、冷凍保存した栗の渋皮煮を解凍して食べましたが、確かに作った時よりも柔らかくなって食感は変わっていましたが、美味しくいただくことができました。
また、完全に解凍せずに半解凍で食べると、シャキシャキしてシャーベット感覚で食べられます。
栗の渋皮煮の冷蔵保存
栗の渋皮煮を冷蔵保存する際には、シロップを一緒に入れて保存することで、日持ちが長くなります。
冷蔵保存のやり方
- タッパーなどの密閉できる容器に渋皮煮を入れる。
- 栗が浸るくらいにたっぷりとシロップを入れて、しっかりと蓋をする。
- 冷蔵庫のできるだけ奥の方に入れる。
冷蔵保存での日持ち
栗の渋皮煮は、冷蔵庫に入れて1週間ほど日持ちします。
しかし、日にちの経過とともに風味は落ちていきますので、美味しく食べるには、3日目くらいを目安にするとよいでしょう。
また、シロップをとろみがつくくらい甘くすることで、保存性が高まります。
栗の渋皮煮の常温保存
栗の渋皮煮をシロップと一緒に瓶に詰めて、真空状態にすると常温保存ができます。
瓶の煮沸消毒のやり方
- ガラス製の瓶を準備して、瓶と蓋をしっかり洗う。
- 大き目の鍋にお湯を沸かして、瓶と蓋を入れる。
- 15分ほど煮沸消毒する。
- トレイの上に、何枚か重ねて広げたキッチンペーパーの上に、瓶と蓋を取り出す。
- 水気が切れるまでそのまま置く。
瓶詰のやり方
- 栗の渋皮煮を沸騰させる。
- ぐつぐつと沸騰させた栗を、煮沸消毒した瓶の中に入れる。
- さらにシロップを、栗がひたひたに浸るまで注ぐ。
- 瓶の蓋を噛ませるくらいに軽く閉める。
- 大き目の鍋に、瓶の肩まで浸かるくらいのお湯を沸かす。
- 瓶を立てて入れ、沸騰してから中火で15分ほど煮沸する。
- 煮沸した後、鍋から瓶を取り出して、瓶の蓋をしっかりと閉める。
- 蓋を閉めたら、瓶を上下逆さまにして、冷めるまで待つ。
- 瓶を上下逆さまにした時、気泡ができていないことを確認する。
気泡ができている場合は、真空状態になっていませんので、その場合は、やり直すか、2週間以内に食べ切るようにするとよいでしょう。
瓶詰保存をする時の注意点
瓶をしっかり洗う
瓶をしっかり洗うことで、保存する栗の渋皮煮の腐敗を防ぐことができます。
前に入れた食材の汚れなどが残っていると、雑菌が繁殖します。
長期保存するために、使用済みの瓶だけでなく、購入した新品の瓶も殺菌が必要ですので、よく洗いましょう。
入れる渋皮煮の量
瓶の中に入れる渋皮煮やシロップの量は、9割を目安に詰めます。
詰めすぎてしまうと開封の時にこぼれやすくなり、少なすぎると密閉ができなくなってしまいます。
シロップの量
上記の「瓶詰めのやり方」の③で、渋皮煮がシロップに浸けてない状態では、傷みが早いので、栗がひたひたに浸るまで入れましょう。
開封した後
このように渋皮煮をシロップと一緒に瓶詰にして、真空状態にすることで常温でも冷蔵でも、1年ほど日持ちさせることができると言われています。
しかし、真空状態を作った後に開封してしまうと、日持ちがしなくなりますので、同じように真空状態にするか、早めに食べ切るようにしましょう。
実践してみた結果
私は、昨年の秋、初めて栗の渋皮煮を作って、冷蔵保存と冷凍保存で2週間ぐらい美味しくいただきました。
栗の渋皮煮の優しい甘さに惹かれて、今年も作ってみました。
家庭で真空状態にするのは難しいかもしれませんが、今年は上記の方法で真空状態にして保存することに挑戦してみました。
ネット上には、「冷めた時に、蓋の中央部分がへこんでいたら真空が成功」という意見もありました。
私が実践してみた所、僅かにへこんでいるかなと思うくらいでした。
ネット上で、手作りジャムを真空保存する動画を見ましたが、やはりはっきりとわかるほどはへこんでいませんでした。
調べたところ、瓶の蓋の真ん中の膨らんでいる部分のことをセーフティボタンというそうです。
セーフティボタン付きの瓶で真空状態にした場合は、常温に近づき内圧が下がると蓋の中心部がへこむように作られているそうです。
セーフティボタンが付いていない瓶でも僅かに内側にへこみ、慣れてくると目視で確認できるそうです。
まとめ
手作りの栗の渋皮煮を冷凍したら保存期間はどれくらいか、どのような保存方法があるかなどについて、お伝えしました。
- 栗の渋皮煮を冷凍した場合、1ヶ月ほど保存できる。
- シロップと一緒に保存すると、6ヶ月ほど保存できると言われている。
- 栗の渋皮煮の保存方法は、常温、冷蔵、冷凍の方法がある。
栗の渋皮には、ポリフェノールの一種であるタンニンという栄養素が含まれていて、抗酸化作用が強く、抗がん作用、抗ウイルス作用、動脈硬化、高血圧、心臓疾患などの予防が期待できるそうです。
また、アンチエイジング効果も高く、肌の老化の原因とも言われている活性酸素を除去してくれるとも言われています。
栗の実には、美肌に不可欠なビタミンCが含まれていますが、でんぷんに包まれているので、加熱に強く、水にも流れにくいので、高い美容効果が期待できます。
この記事を参考に、手間をかけて作った栗の渋皮煮の健康効果や美容効果を期待しながら、秋の味覚を長く楽しんで幸せな気持ちに浸ってもらえたらうれしいです。
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