ご飯のおかずにもお酒のおつまみにも合う鰹のたたきですが、劣化が早く腐りやすいので、保存が効く真空パックの物が重宝します。
しかし、冷蔵庫に入れておいて、うっかり賞味期限が過ぎてしまうことがあります。
- 真空パックの鰹のたたきは、賞味期限が2日ぐらい過ぎていても、たたきで食べられる場合がある
- 解凍した鰹のたたきの賞味期限は持って1日、できるだけその日のうちに食べ切るようにする
それでは、鰹のたたきの真空パックは賞味期限切れでも大丈夫か、解凍後の賞味期限はどれくらいかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
真空パックの鰹のたたきを買うことが多い方、今度購入してみたいと思われる方、この記事を参考にしてくだされば、鰹のたたきの真空パックをストックして、食べたい時にいつでも食べられますよ。
賞味期限切れの真空パックの鰹のたたきは食べられる?
真空パックの鰹のたたきは、賞味期限が2日ぐらい過ぎていても、たたきで食べられる場合が多いです。
臭いや味などをよく確認して、特に問題がなければ食べても大丈夫でしょう。
しかし、胃腸の弱い人、高齢者、小さいお子さん、体調がよくない人は、揚げ物や煮物など火を通して食べた方が安心です。
また、ネット上には、「冷蔵庫の中で保存していれば、半年後でも食べられることもある。」という意見もありました。
解凍後の鰹のたたきの賞味期限
解凍した鰹のたたきの賞味期限は1日程度ですので、その日のうちに食べ切るようにしましょう。
また、再冷凍はおすすめできません。
冷凍と解凍を繰り返すことで、組織は壊れ劣化していきますし、菌が増殖する可能性があります。
鰹のたたきの解凍方法
鰹のたたきを解凍するには、
- 冷蔵庫での解凍
- 氷水での解凍
- 流水での解凍
- 電子レンジでの解凍
- 温水
での解凍があります。
冷蔵庫での解凍
冷凍した鰹のたたきを、冷蔵庫に移して自然に解凍する方法です。
解凍機能がある冷蔵庫の場合は、その機能を利用するとよいでしょう。
他の方法より解凍に時間がかかりますが、雑菌の繁殖を避けられるというメリットがあります。
氷水での解凍
真空パックのままの鰹のたたきを、氷水に浸して解凍する方法です。
氷水を入れたボウルなどに、鰹のたたきを入れて25分位そのままにしておきます。
時間がかかり、しかも気温が高くなる夏場には氷を何回も付け足さなければならないという手間がかかります。
しかし、低温で解凍できるので、組織の損傷を最小限に抑えて旨味や栄養分を逃がさないメリットがあります。
流水での解凍
氷水での解凍と同様に真空パックのままの鰹のたたきを、流水に15分位さらして解凍する方法です。
水を絶えず流さなければなりませんが、氷水より温度が高いので比較的早く自然に解凍できます。
電子レンジでの解凍
電子レンジの解凍モードを利用して解凍する方法です。
解凍ムラができたり変色したりすることがありますが、時間のない時には手早く解凍できます。
温水での解凍
真空パックのままの鰹のたたきを40℃位の温水に3~4分浸した後、氷水に付けて冷まします。
鰹の身が多少柔らかくなり、身が曲がるくらいの硬さを目安に温水に浸してください。
いくつか解凍方法がありますが、完全には解凍せずに半解凍にすると、身が崩れにくいので、切りやすくきれいに切れます。
解凍後、食べる時に一度表面を炙ると香ばしい香りが蘇ります。フライパンでも美味しく焼けます。
真空パックで売られている冷凍の鰹のたたきに、取り扱いの注意事項が記されている場合は、それに従ってください。
解凍後の鰹のたたきの保存方法
解凍した鰹のたたきは、再冷凍せずにその日のうちに食べ切るようにしましょう。
でもどうしても残ってしまった場合、翌日に食べられる保存方法として
- 鰹のたたきの漬け
- 鰹のたたきのなめろう
についてお伝えします。
鰹のたたきの漬け
しょう油、酒、みりんのタレに漬けて、冷蔵庫に入れて保存し、翌日にフライパンで焼いて照り焼きのようにして食べます。
または、わさびをしょう油で溶いた中に鰹のたたきを漬け込んで、冷蔵庫に入れて保存し、翌日食べる時に白ゴマや大葉を刻んで入れます。
鰹のたたきのなめろう
1cmほどの厚さに切った鰹のたたきを、包丁でたたいて細かく刻みます。
おろししょうが、おろしにんにく、味噌、しょう油を加えて、包丁でたたきながら混ぜ合わせ、小ねぎを加えて更にたたきながら混ぜます。
解凍してすぐの鰹のたたきを漬けやなめろうにしたのであれば、冷蔵庫保存で2~3日は日持ちすると言われていますが、解凍後時間の経過があるので、翌日には食べ切った方がよいでしょう
真空パックの鰹のたたきの美味しい食べ方
真空パックの鰹のたたきの美味しい食べ方として、生で食べる方法と加熱して食べる方法についてお伝えします。
生で食べる方法
真空パックの鰹のたたきは、そのままポン酢等で食べても美味しいですが、簡単にアレンジすると違った美味しさを味わえます。
薬味を多めにする
玉ねぎやにんにくのスライスの他に、大葉やみょうがの千切り、カイワレ大根、小ねぎなどお好みの薬味と一緒に食べます。
マリネにする
鰹のたたきを薄くスライスして、ごま油、にんにく、しょう油、塩で漬け込んでマリネにします。
1~2時間漬け込むだけでも味が付きます。
サラダにする
グレープフルーツなどの柑橘系の果物や野菜と一緒に、ドレッシングで食べると鰹のたたきをさっぱりと食べられます。
マリネにした鰹と生の野菜を液ごと和えれば、サラダにもなります。
加熱して食べる方法
鰹は、加熱すると硬くてパサパサとした食感になりやすいですが、油で炒めたり揚げたりして油分を加えると食べやすくなります。
また、鰹は生で食べられるものですから、火を通す時間を短めにすることで、パサパサになることを防ぐことができます。
鰹のフライ
鰹のたたきを好みの厚さに切り、小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけてフライにします。
とんかつソースを付けたり、タルタルソースをかけて食べます。
鰹の唐揚げ
鰹のたたきを生姜、にんにく、しょう油、酒などにつけて片栗粉をまぶして、油で揚げれば唐揚げになります。
鰹のしそ巻き
鰹のたたきにしそを巻き、油を敷いたフライパンで焼き、生姜、しょう油、みりん、酒で味つけします。
鰹の南蛮漬け
しょう油、酢、砂糖、白だし、おろししょうが・にんにく、水を合わせてタレを作り、玉ねぎ、人参、ピーマンの千切りを入れて漬け込みます。
油を入れて熱したフライパンで、片栗粉をまぶした鰹のたたきを焼いて、タレに漬け込みます。
実際に「鰹の南蛮漬け」を作ってみて、硬くもなくパサつきもなく酸味がほど良くきいていて美味しくいただくことができました。
敏感な人は、冷凍した鰹を解凍すると鰹の生臭さを感じることもあるようですが、上記の要領で調理すると食べやすくなるでしょう。
これらの加熱した料理にアレンジすると、ドリップが出て風味がやや落ちてしまった鰹のたたきでも 美味しく食べられます。
真空パックについて
真空パックは、細菌類が増殖するのに必要な空気を、食品から遮断して腐らせないようにしています。
また、真空パックは食品と酸素が接触しないようにし、食品の栄養分を失わないように守ったり、風味や水分も損なわないようにしたりするので、味・香り・食感を長持ちさせることができます。
さらに、真空パックにすると密閉状態になるので、保存時の雑菌混入なども少なくなります。
市販の真空パックでは、鰹を詰める前に滅菌処理を行いますので、長時間の保存が可能となり、賞味期限を少し過ぎても食べられなくなるわけではありません。
しかし、真空と言っても空気が全くないわけではないため、雑菌類が完全に死滅していない場合は鰹の劣化は進みます。
この場合でも冷蔵庫の中で保存していれば菌の活動は抑えられるので、半年後でも食べられることもあるそうです。
食べる前には、パックの傷、パックの膨らみ、開けた時の臭いなどをしっかりとチェックするとよいでしょう。
食べられると判断した場合でも、自己責任で加熱調理して食べてください。
加熱調理することで菌は減らせますが、それでも見た目や臭い、食べてみての異変等を感じた時には、すぐに処分してください。
鰹のたたきと刺身の違い
鰹の刺身は、魚を捌いた後に薄く切って生のまま薬味と一緒に食べる料理です。
鰹のたたきは、匂いや脂を落とすことを目的に、皮を付けたままの鰹の身を金串に刺して火で炙り、香りを付けます。
その後、氷水にくぐらせて冷やし、薬味をのせたり塩やポン酢をかけたりしてから身を軽くたたいて味をなじませるそうです。
鰹は鮮度が落ちやすいので、表面を炙ってできるだけ鮮度を保とうとする知恵だと言うことです。
私は、まぐろやサーモンの刺身は時々食べますが、鰹は生臭いイメージが強かったので、今まで積極的に食べることをしませんでした。
ですから、鰹の刺身と鰹のたたきの違いにもあまり興味を持ちませんでした。
スーパーで売っている鰹の刺身と鰹のたたきを見比べてみると、違いがよくわかりました。
鰹の刺身は切っただけですので、鰹独特の赤身ですが、鰹のたたきは表面が少し焦げています。
真空パックの鰹のたたきと、切り身にされて販売されていた鰹のたたきの両方を購入して、何年ぶりかに食べてみました。
どちらも臭みもなく、また食べたいと思う美味しさでした。
鰹のたたきは、表面を炙っているので、正しい保存方法をすれば、鰹の刺身より多少日持ちがすると言われています。
まとめ
鰹のたたきの真空パックは賞味期限切れでも大丈夫か、解凍後の賞味期限はどれくらいか、などについてお伝えしました。
- 真空パックの鰹のたたきは、賞味期限が2日ぐらい過ぎていても、たたきで食べられる場合が多い
- 心配な場合は火を通して食べるとよい
- 一度解凍した鰹のたたきの賞味期限は1日
鰹などの魚類には、DHAやEPAといった脳に働きかける栄養素が多く含まれていて、脳の老化防止に効果があると言われています。
またカルシウムの働きをサポートするビタミンDや、血液の高脂血症を改善する働きのあるタウリンも豊富です。
鰹のたたきは、劣化が早く腐りやすいので、できるだけ賞味期限内の新鮮なうちに食べ切ってもらうのが一番ですが、何らかの事情で賞味期限が過ぎてしまった場合には、この記事を参考に美味しく食べてもらえるとうれしいです。
コメント