手作りお菓子の定番とも言えるバウンドケーキは、子どもからお年寄りまで人気があります。
しかし、焼きあがった後、型から外すタイミングや切るタイミングを間違えると、美味しく焼けたバウンドケーキが台無しになってしまうこともあります。
- 焼きあがったバウンドケーキを型から外すタイミングは、オーブンから出して粗熱が取れてから外す、バウンドケーキが焼きあがり後すぐに外す、の2つあります。
- バウンドケーキを切るタイミングは、生地が完全に冷めた後が良いです。
それでは、バウンドケーキを型から外すタイミングや切るタイミングはいつかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
バウンドケーキを焼いたけれど、型から外したり切ったりすることがうまくいかず失敗してしまったことがある方、これからバウンドケーキを焼いてみたいという方、是非参考にしてください。
焼きあがったバウンドケーキを型から外すタイミングは?
焼きあがったバウンドケーキを型から外すタイミングは、
- 粗熱が取れてから外す
- 焼き上がり後すぐに外す
の2つがあります。
この二つのタイミングの違いは、粗熱の取り方の違いです。
パウンドケーキの型から外す方法
粗熱が取れてから外す
この方法は、型に入れたまま粗熱を取る方法で、バウンドケーキの側面がしっとりしているのがお好みの方に向いています。
- バウンドケーキが焼けたら、型に入れたまま室温に10~15分ほど置く。
- バウンドケーキを型から外す。
季節によって多少前後しますが、目安として10~15分ほど経過し、手で触れるくらいになったら型から外します。
少し冷めると、生地が落ち着くので崩れにくくなります。
しかし、長く型に入れ過ぎると、生地が型にくっついて外しにくくなってしまいます。
焼きあがり後すぐに外す
この方法は、網の上で粗熱を取る方法で、バウンドケーキの側面がカリッとしているのがお好みの方に向いています。
- 焼きあがったバウンドケーキをオーブンから出して、型ごとテーブルなどの上にトンと落とす。
- バウンドケーキをすぐに型から外す。
- 常温で粗熱が取れるまで、網の上にバウンドケーキを置いておく。
テーブルなどの上に落とすことで、熱気を素早く抜くことができるので、焼き上がりのふっくらした状態を保つことができます。
どちらの方法でも、バウンドケーキから粗熱が取れる時に水分も抜けてしまいパサパサになってしまうため、長時間置いておくことは良くありません。
自分の好みに応じて、粗熱の取り方を使い分けてみるのもよいでしょう。
ネット上には、「粗熱が取れる前に型から外すと、まだ柔らかいので型崩れを起こしてしまうことがある。」という意見が多くありました。
逆に、「熱気を素早く抜くことができるので、すぐに型から出す人も多く、特にパティシエはほとんどそうです。」という意見もありました。
バウンドケーキを焼く前の下準備
バウンドケーキを型からうまく外すコツとして、焼く前の下準備についてお伝えします。
- 型にバターと小麦粉を順に塗る方法
- クッキングシートを敷く方法
- 使い捨ての型を使う方法
についてお伝えします。
型にバターと小麦粉を順に塗る方法
- ケーキ型の内側に薄くバターを塗る。
- その上から小麦粉をはたく。
事前に上記のような順に、バターと小麦粉を塗ることで、ケーキが焼けて型から外す時に型に張り付いて取れなくなるという心配がなくなります。
クッキングシートを敷く方法
- ケーキ型に合わせてクッキングシートを切ったり折ったりする。
- ケーキ型の内部に油を薄く塗る。
- ケーキ型の底と側面に、切ったクッキングシートを敷く。
油を塗ってからクッキングシートを敷くとシートがずれにくく、生地がくっついてしまっても外れやすいです。
使い捨ての型を使う方法
使い捨ての紙製の型を使って焼いた場合は、そのまま冷まして、食べる直前まで外さなくても大丈夫です。
型から外したバウンドケーキの冷まし方
型から外したバウンドケーキは、熱が取れたら水分を逃がさないようにラップを使って乾燥を防ぎます。
その手順は、下記のようになります。
- 熱が取れたバウンドケーキの全体を、隙間ができないようにラップで包む。蒸気でラップの内側に水滴がついてきた場合は、生地が濡れてしまわないようにラップを交換する。
- 常温で保存する。
室温が15℃位ならば、常温で1週間ほど保存できますが、室温が25℃位になった場合は、当日のみ常温で保存してバウンドケーキを落ち着かせて、翌日には冷蔵庫で保存しておくと安心できます。
バウンドケーキを冷ます時に縦型のままだと側面がへこんでしまうことがあるので、横に倒して冷ますときれいな形に仕上がります。
様子を見て、いろいろな方向に倒して位置を変えるとよいでしょう。
私はオーブンで焼いたバウンドケーキを、焼けたらすぐに型から外して網の上に置く方法で粗熱を取りました。
すぐに冷ますことで、パサつきが少なくしっとりとした生地になるということです。
クッキングシートを敷いていたので、型崩れすることなく取り出すことができました。
型に敷いたクッキングシートは、網の上に置いて少し粗熱が取れてから剥がしました。
下記の写真がその時の様子です。
左の写真:型にクッキングシートを敷いた状態
右の写真:型に生地を入れた状態
左の写真:オーブンで焼いてすぐ型から外した状態
右の写真:クッキングシートを取り除いた状態
左の写真:粗熱が取れたバウンドケーキをラップで包んだ状態
右の写真:ラップで包んだバウンドケーキを横に倒した状態
バウンドケーキを切るタイミング
バウンドケーキを切るタイミングは、生地が完全に冷めた後が良いです。
粗熱が十分に取れていないうちに切ると、生地が柔らかすぎて形が崩れてしまいます。
ナイフを入れた所がつぶれてしまうので、切るのも難しいです。
バウンドケーキが完全に冷めると、生地が落ち着いて締まりが出てくるので切りやすくなります。
バウンドケーキは数日置いた方が美味しくなるので、冷めてもすぐに切らないでラップに包んだままにして、食べる前に切るという人も多いでしょう。
カットしたバウンドケーキは切った断面から乾燥してしまうので、食べる分だけカットし、それ以外は切らずにそのまま保存することをおすすめします。
生地が空気に触れる面積が少なくなるので、乾燥も減らせ、美味しく食べられます。
バウンドケーキの切り方のコツ
バウンドケーキを切る時のコツとして、
- 包丁の種類
- 包丁を温める
- 包丁の動かし方
についてお伝えします。
包丁の種類
バウンドケーキを切る時の包丁は、普通の包丁でも切れますが、切りにくく型崩れしやすいので、できれば切れ味が良く薄刃で細身のケーキナイフのような包丁がおすすめです。
果物ナイフも比較的薄刃なので、ケーキナイフの代用になります。
パンを切る時の包丁は、歯に波があるので切り口が粗くなってしまうため、適しているとは言えません。
私は、果物ナイフでバウンドケーキをカットしました。
下の写真が、その時のものです。
生地に入れたバナナの見た目があまり良くないですが、バラバラにならずに切り分けることができました。
食べてみるとパサつきはなく、しっとりとした食感で美味しかったです。
包丁を温める
包丁を温めると切り口の油分が溶け、バウンドケーキに刃がスッと通るので、ぼろぼろにならないできれいに切れます。
包丁を温める時には、80℃前後のお湯でよく温めて、水気を拭き取ってから切ります。
直火で温めてしまうと高温になり、包丁の状態を悪くしてしまうだけでなく、バウンドケーキの切り口が汚くなってしまいます。
包丁の動かし方
バウンドケーキを切る時の包丁の動かし方は、包丁を前後に小刻みに、優しく動かします。
バウンドケーキの上から包丁を下に押し付けるように切ると、バウンドケーキが崩れてしまうので、注意が必要です。
きれいに切れるバウンドケーキの厚さの目安は、2~3㎝くらいです。
これ以上薄くなりすぎると、形が崩れたり、ちぎれたりしてしまうことがあります。
まとめ
バウンドケーキを型から外すタイミングや切るタイミングはいつか、などについてお伝えしました。
- 焼きあがったバウンドケーキを型から外すタイミングは、粗熱が取れてから外す、焼き上がり後すぐに外す、の2つある。
- バウンドケーキを切るタイミングは、生地が完全に冷めた後が良い。
バウンドケーキは、イギリス発祥のお菓子だそうですが、今では日本の家庭で作るのに手軽に作れるケーキの一つになっています。
綺麗に焼けたバウンドケーキが、最後に残念な仕上がりになってしまうこともあります。
本記事を参考に型から外すタイミングや切るタイミングのコツを知って、ふんわりとした美味しいバウンドケーキを堪能してもらえたらうれしいです。
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