鱒寿司は、急速冷凍でお米の芯まで素早く冷凍することができます。
笹寿司は、笹の葉ごと一つ一つ小分けにして急速冷凍します。
握り寿司は、ネタと酢飯を分けて冷凍し、ネタは冷蔵庫で自然解凍、酢飯は電子レンジを使って解凍します。
ちらし寿司は、具材を後で載せる場合は具材と酢飯を分けて冷凍保存し、具材が混ざったものは、そのまま小分けにして冷凍保存します。
それでは、鱒寿司や笹寿司は冷凍保存できるか、寿司の冷凍・解凍方法についてもう少し詳しくご紹介していきます。
鱒寿司の冷凍保存
鱒寿司は、急速冷凍でお米の芯まで素早く冷凍することができ、2週間ほど日持ちします。
鱒寿司をラップで包んで普通に冷凍して解凍すると、酢飯のシャリがゴムのような食感になってしまいます。
鱒寿司の冷凍方法
鱒寿司の冷凍方法(急速冷凍)についてお伝えします。
- 鱒寿司を食べやすい大きさにカットする。
- できるだけ平たくしてラップで包む。
- 冷凍用保存袋に入れて空気を抜いた後、金属トレイに載せて急速冷凍する。または、冷蔵庫の急速冷凍機能を活用する。
急速冷凍の仕方
- 冷蔵庫の急速冷凍機能を活用する
- 金属トレイに載せて急速冷凍する
- 鱒寿司をアルミホイルで包んで、簡易的な急速冷凍をする
一番のおすすめは、冷蔵庫の急速冷凍機能を活用する方法です。
鱒寿司の解凍方法
冷凍した鱒寿司を解凍するときは、常温(20~25℃)でゆっくり自然解凍してください。
冷蔵庫に入れて解凍すると、ご飯のでんぷん質が老化してボロボロな食感になります。
笹寿司の冷凍保存
笹寿司は、笹の葉ごと一つ一つ小分けにして急速冷凍します。
冷凍で届けられた笹寿司は、冷凍庫で保存して2ヶ月ほど日持ちしますが、手作りの物は、冷凍後2週間以内に食べ切った方がよいでしょう。
笹寿司の冷凍方法
笹寿司の冷凍方法(急速冷凍)は、鱒寿司と同様です。
- 寿司を笹の葉ごと一つ一つ小分けにして、ラップで包む。
- 冷凍用保存袋に入れて空気を抜く。
- 金属トレイに載せて急速冷凍する。または、冷蔵庫の急速冷凍機能を活用する。
笹寿司の解凍方法
冷凍の笹寿司は、食べる分だけを常温(20~25℃)で放置して置き、自然解凍します。
3時間ほどで解凍できます。
常温にも違いが出ますので、時々状況を確認しましょう。
急ぐ場合は、2時間ほど室温に置いた後、電子レンジに30秒ほどかけても解凍できます。
握り寿司の冷凍保存
握り寿司は、ネタと酢飯を分けて冷凍します。
寿司のネタと酢飯を一緒に冷凍すると、ネタからドリップが出て酢飯に浸透してしまうので、生臭くなります。
握り寿司の冷凍方法
- 寿司のネタと酢飯を分ける(酢飯はわさびが付いたままで大丈夫)。
- 酢飯を1個ずつラップでぴっちりと包む。
- ネタは種類ごとに、重ねないで平らにぴっちりと包む。
- 酢飯とネタを、別々の冷凍用保存袋に入れて空気を抜く。
- 金属トレイに載せて急速冷凍する。または、冷蔵庫の急速冷凍機能を活用する。
冷凍用保存袋に入れる代わりに、アルミホイルで巻いても大丈夫です。
アルミホイルを巻くことで一気に冷凍でき、菌の繁殖を防ぐことができます。
日持ちは3週間程度が目安です。
握り寿司の解凍方法
握り寿司の解凍方法はネタと酢飯では違いますので、それぞれの解凍方法についてお伝えしまあす。
ネタの解凍方法
ネタは、冷蔵庫で自然解凍します。
冷蔵庫に入れて、ゆっくり解凍するのがおすすめです。
この方法がドリップが出ることも少なく、一番おいしくいただけます。
酢飯の解凍方法
酢飯は、電子レンジを使って解凍してから、冷まします。
自然解凍した場合、デンプンが劣化してしまいごわごわの食感になってしまいます。
ちらし寿司の冷凍保存
具材を後で載せるちらし寿司は、具材と酢飯を分けて冷凍保存します。
具材が混ざったちらし寿司は、そのまま小分けにして冷凍保存します。
具材を後載せするちらし寿司
握り寿司の冷凍方法と同様に、冷凍します。
- 寿司のネタと酢飯を分ける。
- 酢飯を1食分ずつラップでぴっちりと包む。
- ネタは種類ごとに、重ねないで平らにぴっちりと包む。
- 酢飯とネタを、別々の冷凍用保存袋に入れて空気をしっかり抜く。
- 金属トレイに載せて急速冷凍する。または、冷蔵庫の急速冷凍機能を活用する。
具材が混ざったちらし寿司
具材を細かく切って酢飯に混ぜてあるちらし寿司は、そのまま小分けにして冷凍保存します。
- ちらし寿司を1食分ずつ小分けにした後、平らにしてラップで包む。
- 重ならないように冷凍用保存袋に入れて、空気をしっかり抜いて密閉する。
- 金属トレイに載せて、冷凍庫で急速冷凍する。または、冷蔵庫の急速冷凍機能を活用する。
金属トレーがない場合は、ラップの上からアルミホイルを巻くことで金属トレーの代わりになります。
日持ちは2週間を目安としてください。
こんにゃくに注意!
ちらし寿司の具材としてこんにゃくを入れることも多いと思いますが、冷凍するとスポンジのような食感に変わってしまいます。
冷凍を前提としている場合は、こんにゃくは入れないか、当日食べ切れる分にだけ入れるのがおすすめです。
ちらし寿司の解凍方法
具材を後載せするちらし寿司
具材を後載せするちらし寿司の解凍は、握り寿司の解凍と同様です。
- ネタは、冷蔵庫で自然解凍。
- 酢飯は、電子レンジを使って解凍してから、冷ます。
具材が混ざったちらし寿司
具材が混ざったちらし寿司を解凍するときは、丼に移して電子レンジで温めた後、蒸し器で10~15分程度蒸します。
電子レンジにかける際は、必ずラップをして水分の蒸発を防いでください。
ちらし寿司を、ラップのまま電子レンジで2~3分温めるだけでも大丈夫です。
蒸し器を使うのは面倒ですが、蒸すことでお米がふっくらとします。
温めたちらし寿司に温かいうちに少量の寿司酢や酢を振りかけて混ぜると美味しくいただけます。
まとめ
鱒寿司や笹寿司は冷凍保存できるか、寿司の冷凍・解凍方法について、お伝えしました。
- 鱒寿司は急速冷凍でお米の芯まで素早く冷凍することができる。
- 笹寿司は、笹の葉ごと一つ一つ小分けにして急速冷凍する。
- 握り寿司は、ネタと酢飯を分けて冷凍し、ネタは冷蔵庫で自然解凍、酢飯は電子レンジで解凍する。
- ちらし寿司は、具材を後で載せる場合は具材と酢飯を分けて冷凍し、具材が混ざったものはそのまま小分けにして冷凍する。
鱒寿司や笹寿司を包む笹の葉には、ビタミンK、クロロフィルなどの防腐作用のある成分が含まれているそうです。
笹の葉に包まれている限りは、食中毒になりにくいと言われていますので、外さないで保存するとよいでしょう。
お寿司は、作られた時にできるだけ早く食べると美味しく食べられると思いますが、食べ切れない場合には、急速冷凍してお寿司を無駄にしないで食べられるように、この記事を参考にしてもらえたらうれしいです。
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