コーンの缶詰は、サラダやシチュー、炒め物など使い道が多く、黄色い色が料理の彩りにもなるので、常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、少しだけ使いたい時、コーンの缶詰を開けた後、どのくらい日持ちするのか、残りはどのように保存するとよいのか気になります。
- 開封した後のコーンの缶詰の賞味期限は、冷蔵保存で1~2日ほど、冷凍保存で1ヶ月ほど日持ちします。
- 冷凍保存方法は、汁を除いたコーンを1食分ずつ小分けして、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
それでは、コーンの缶詰の開封後の賞味期限はどれくらいか、冷凍保存方法や日持ちについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
開封したコーンの缶詰を、使い切れなくて処分してしまったことがある方、また保存方法を知りたい方、この記事を参考にしてもらえれば、開封後も処分しないで食品ロスを減らすことができますよ。
コーンの缶詰の開封後の賞味期限
開封した後のコーンの缶詰の賞味期限は、冷蔵保存で1~2日ほど、冷凍保存で1ヶ月ほど日持ちします。
未開封のコーンの缶詰は、真空にされてから加熱処理で殺菌し、缶詰内に微生物などが存在しないように製造されているので、賞味期限は製造されてから3年ほどです。
しかし、開封することで、味の劣化や腐敗が進んでしまいますので、冷蔵庫で保存したとしても、1~2日の日持ちになります。
コーンの缶詰の開封後の保存方法
開封後の缶詰のコーンは、空気に触れることで劣化が進みますので、常温での保存は向いていません。
常温で置いた場合は、その日のうちに調理して食べるとよいでしょう。
開封後は冷蔵か冷凍保存にしましょう。
開封後のコーンの缶詰の冷蔵保存と冷凍保存の方法を、お伝えします。
冷蔵での保存方法
- コーンの缶詰を缶から出して、汁ごと別の密閉できる容器に入れる。
- 冷蔵庫に入れて保存する。
冷蔵保存する時の注意点
- 残ったコーンを缶に入れたままの状態で冷蔵保存するのではなく、別の容器に入れ替える。缶に入れたままの状態で保存すると、缶詰の内側の材質が溶け出す心配がある。
- 缶詰からコーンを取り出す時には、清潔なスプーンを使って取り出す。汁が濁らないので、長く保存できる。
- 冷蔵する時には、缶詰の中に入っていた汁も一緒に保存する。汁を抜いて保存すると乾燥が進むので、美味しさが半減してしまう。
- 冷蔵庫に保存したコーンの出し入れの回数をできるだけ少なくする。出し入れが多いと、温度差によって劣化が早まってしまう。
冷蔵での保存期間
コーンの缶詰を冷蔵で保存できるのは、1~2日ほどです。
私たちの身の回りの様々な所に生命力の強い細菌がいるため、冷蔵庫で保存しても安心ではないので、開けたら次の日くらいまでに食べるようにするとより安心でしょう。
冷凍での保存方法
- コーンの缶詰を缶から出して、汁を除いたコーンを1食分ずつラップで包んで小分けする。
- 更に冷凍用保存袋に入れて、できるだけ空気を抜く。
- 金属トレイに乗せて、冷凍庫に入れて保存する。
冷凍保存する時の注意点
- 缶詰からコーンを取り出す時には、清潔なスプーンを使って取り出す。汁が濁らないので、長く保存できる。
- 冷凍する時には、中のコーンだけを保存する。汁気を切ってからコーンだけを冷凍すると、解凍後の料理に凍ったまま使える。
- 冷凍する時には、1食分ずつ小分けにする。使いたい時に使う分だけ取り出して使えるので便利。
- 保存袋の空気をできるだけしっかり抜く。冷凍による霜がつくことや酸化で味が劣化してしまうことを遅らせることができる。
- 解凍した時に固くなっている時には、スープやシチューなどに入れる。無駄にせずに美味しく食べられる。
冷凍したコーンの解凍方法
冷凍したコーンは、凍った状態のまま加熱調理するのがおすすめです。
冷蔵庫や電子レンジで解凍してしまうと、水分が出て美味しくなくなります。
水分をしっかり切って冷凍して、そのままスープや炒め物、煮込み料理、ピザのトッピングなどお好みの料理に使うことができます。
冷凍での保存期間
コーンの缶詰を冷凍で保存できるのは、1ヶ月ほどです。
しかし、日が経てばその分美味しく食べられなくなりますので、早めに使い切るようにすることをおすすめします。
別容器に移して保存する理由
使い切れずに残ったコーンを保存する際、別容器に移して保存しますが、その理由についてお伝えします。
缶詰の多くが、スズをメッキしたブリキでできているので、開封後にスズが溶け出して、コーンの味を変化させないようにするためです。
食品と容器の金属が接触しないようにコーティングしてある魚や肉、調理済みの食品の缶詰に対して、野菜や果物の缶詰には、食品の品質を守るためにコーティングされてないことが多いです。
野菜や果物に含まれている酸素を缶詰の内側のスズが吸収して、色や香りなどの品質が変化するのを防いでいます。
このように未開封の缶詰のスズは、食品の品質を守る役割を果たしていますが、開封後はスズが食品の中に溶け出し、味を変化させてしまうことがあります。
ですから缶詰を開封した後は、缶詰のままの状態で保存するのではなく、別の容器に移し替えて保存することが大事になります。
コーンの缶詰は賞味期限切れでも使える?
賞味期限切れから1か月~半年過ぎても、空気に触れないように適切に保存すれば、食べられる場合が多いです。
缶詰は、製造の段階で加熱殺菌されているので、内部に腐る原因となる菌は存在しません。
ネット上には、「賞味期限から5~10年過ぎても、缶詰に劣化などの異常がなければ食べられる。」という意見もありました。
無酸素、無菌の状態がその間保たれていれば、腐敗しないと考えられるということです。
しかし、空気に触れていない場合でも風味は劣化しますので、味の面で食べられないと感じてしまうことはあるでしょう。
また、賞味期限が大幅に切れているコーンの缶詰を食べる場合は、傷んでいないかをよく確認してから、自己責任で食べるようにしてください。
賞味期限切れのコーンの缶詰を食べる場合
賞味期限切れの缶詰でも食べることはできますが、何らかの事情で、中のコーンが空気に触れてしまうと、腐ってしまうことがあるので注意しましょう。
開封する前のコーン缶
未開封でも傷んでいる可能性が高い缶詰の特徴は、下記のようになります。
- 缶に錆びが見られる。
- 缶に穴が開いている。
- 缶が膨らんでいる。
- 缶の蓋を押すとへこむ。
缶に穴が開いたり錆びたりすることで空気が入ると、劣化し腐ってしまいます。
腐ることでガスが発生し、膨張するので缶が膨らみます。
開封した後のコーン缶
コーンの缶詰を開封した後、常温で放置したり、冷蔵庫に入れて置いたことを忘れたりすると、下記のようになり、傷んでしまうことがあります。
- ネバネバまたはドロドロしている。
- ぬるっとして、糸を引いている。
- 異臭がする。
- 変色している。
このような状態が見られた時に食べると、腹痛や下痢、嘔吐など食中毒症状が出る場合があり危険ですので、食べないで処分しましょう。
開封前のコーンの缶詰の保存場所
上記のように缶詰は賞味期限が長いですが、下記のような場所を避けて常温保存することで、より日持ちさせることができます。
- 直射日光が当たる場所
- 高温多湿な場所
- 室温が0℃以下になる場所
- 寒暖差の激しい場所
冷暖房が直接当たらなくて、風通しがよい冷暗所が、常温保存に適した場所と言われています。
まとめ
コーンの缶詰の開封後の賞味期限はどれくらいか、冷凍保存方法や日持ちなどについて、お伝えしました。
- 開封した後のコーンの缶詰の賞味期限は、冷蔵庫保存で1~2日ほど、冷凍保存で1ヶ月ほど日持ちする。
- 冷凍保存方法は、汁を除いたコーンを1食分ずつ小分けして、冷凍用保存袋に入れて冷凍する。
コーンの缶詰は低カロリーで、茹でトウモロコシと大差がない栄養成分が含まれています。
食物繊維が豊富に含まれているので、腸のぜん動運動を活発化して、排便を促し、便秘の解消にもなります。
コーンの缶詰は用途が多いので、開封したらできれば一度に使い切ってしまうのが一番よいでしょう。
しかし、使い切れなかった時、残ったコーンのより良い保存方法や食べるかどうかの判断などに、この記事が参考になればうれしいです。
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