べちゃべちゃかぼちゃになってしまう原因として、
- 収穫が早かった
- 追熟が足りなかった
などが考えられます。
べちゃべちゃかぼちゃのおすすめレシピとして
- かぼちゃの煮物
- かぼちゃのコロッケ
- かぼちゃのサラダ
などがあります。
べちゃべちゃのかぼちゃで煮物を作るときは、塩を振ったり砂糖をかけることでかぼちゃから水分が出るので、その水分を利用して煮ていくと、べちゃべちゃにならないで美味しく仕上がります。
かぼちゃのコロッケの場合は、タネにじゃがいもを加えることで、かぼちゃのべちゃべちゃを調整できます。
それでは、べちゃべちゃかぼちゃはホクホクになるか、煮物やコロッケのタネがべちゃべちゃにならない方法はあるかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
かぼちゃの煮物がホクホクにならないのは、調理の仕方の問題かな?と思っていた方、この記事を是非ご覧になってください。
かぼちゃがべちゃべちゃの原因
べちゃべちゃかぼちゃになってしまう原因は、
- 収穫が早かった
- 追熟が足りなかった
の2つが考えられます。
つまり、べちゃべちゃかぼちゃになる原因は、出荷されるまでにあったのです。
それぞれの原因について、記します。
収穫が早かった
かぼちゃは、品種による違いはありますが、基本的に開花してから25日ほどで収穫できるサイズに成長します。
ですが、その段階ではまだかぼちゃの実は完全に熟していません。
かぼちゃが熟すのは、開花から45~50日ほどとされているので、それ以降に収穫となります。
収穫が早いとホクホクにならなかったり、甘みが足りなかったりするかぼちゃになってしまいます。
ですから、かぼちゃは採れたてで新鮮なものが美味しいわけではないということが言えるでしょう。
追熟が足りなかった
追熟とは、収穫してからしばらく置いておくことです。
収穫できるサイズになっても熟していないかぼちゃは、水っぽいべちゃべちゃかぼちゃです。
十分に追熟が進むと、でんぷんが分解されて糖分になるので、ホクホクして甘みも増したかぼちゃになります。
ホクホクとべちゃべちゃかぼちゃの見分け方
ホクホクとべちゃべちゃかぼちゃを見分けるには、丸ごと1個のかぼちゃの場合は、
- かぼちゃの軸
- 皮の色
- 模様
- 形
- 重さと硬さ
などで見分けるとよいでしょう。
カット済みのかぼちゃの場合は、
- 果肉の色
- 皮と実の間の色
- 種
に目を向けて見分けるとよいでしょう。
それぞれの見分け方について、記します。
丸ごと1個のかぼちゃ
かぼちゃの軸
- 軸が太くて、コルクのようにしっかり乾燥しているもの
- 軸の周りがへこんでいるもの
軸がコルク状になっているのは、収穫してから自然乾燥がしっかりできていると言えます。
軸が太くて軸の周りがへこんでいるのは、よい場所で育ち、受粉がしっかりできているという証です。
皮の色や模様
- かぼちゃの皮の緑色が濃くて、模様が左右対称ではっきりしているもの
- 日本かぼちゃは白く粉をふいたもの、西洋かぼちゃは艶のあるもの
- かぼちゃのお尻のオレンジ色が濃いもの
この部分は、畑で地面と接して日焼けしていない部分で、ここのオレンジ色が濃い方がよいと言われています。
かぼちゃの形
- 形が左右対称に丸くなっているもの
形が歪んでいるものは受粉不良の物だと言われているので、避けた方がよいでしょう。
重さと硬さ
- 手に持ってみて、重くてずっしりしているもの
- 皮が硬いもの
皮が柔らかくてぬるっとしているような感じのものは、未熟なかぼちゃだと言えるでしょう。
カット済みのかぼちゃ
果肉の色
- 果肉の色が濃いオレンジ色のもの
色が濃いほど完熟できているので、美味しいかぼちゃだと言えます。
かぼちゃの皮と実の間の色
- かぼちゃの淵の部分が、皮ぎりぎりまで黄色くなっているもの
緑と黄色がにじんでグラデーションのようになっているものは、水分を多く含んでいます。
緑の部分がなくて皮ぎりぎりまで黄色くなっているかぼちゃは、甘くて美味しいかぼちゃです。
かぼちゃの種
- 種がふっくらとしていてぎっしり詰まっているもの
種が薄っぺらいものは未熟なうちに収穫されているので、甘みやホクホクさが足りないでしょう。
種がワタの中に沈んだようになっていたり、スカスカになっていたりするものは、熟し過ぎて水っぽいことがあります。
失敗しないべちゃべちゃかぼちゃレシピ
水っぽいかぼちゃに当たってしまった時に使えるべちゃべちゃかぼちゃレシピとして、
- かぼちゃの煮物
- かぼちゃのコロッケ
- かぼちゃのサラダ
の3つをお伝えします。
かぼちゃの煮物
かぼちゃの煮物をホクホクにするレシピを2つお伝えします。
かぼちゃの煮物(塩を振る)
塩を振ってそのまま置くことで、かぼちゃから水分が出てくるので、この水分でかぼちゃを煮ます。
〈材料〉(3~4人分)
- かぼちゃ:1/4個
- 塩:ふたつまみ
- みりん:大さじ1
- しょう油:小さじ2
- 水:大さじ1
無水鍋や厚手鍋の場合は、水を入れなくて大丈夫です。
無水鍋や厚手鍋でない場合は、水分が飛びやすいため水を入れます。
〈作り方〉
- かぼちゃを3~4cm角の大きさに切る
- かぼちゃの量に対して、ちょうどよい大きさの厚手鍋に入れる
※鍋に隙間が開いたり、逆にかぼちゃが重なってしまったりすると火の通りが均一にならないので、ちょうどよい大きさの厚手鍋に入れます。 - かぼちゃに塩を振り、鍋のふたをしてそのまま10分程置く
- 時間が経過したらみりんとしょう油を振りかけて、蓋をして鍋を火にかける
- 煮立って来たら、弱火にし、15分程かぼちゃが柔らかくなるまで煮る
- 水分がなくなって、ホクホクしてきたら火を止め、5分程蒸らしたら完成
かぼちゃの煮物(砂糖をかける)
砂糖をかけてそのまま置くことで、かぼちゃから水分が出て、その水分を使って調理するので、水を使わずにできます。
〈材料〉(3~4人分)
- かぼちゃ:1/4個
- 砂糖:大さじ1
- しょう油:小さじ1
- 酒:大さじ1
- みりん:大さじ2
〈作り方〉
- かぼちゃを3~4cm角の大きさに切る
- かぼちゃを鍋に入れ、砂糖をかけたら、鍋をゆすって砂糖がかぼちゃに満遍なく付くようにする
- その状態で30分程置いておく
- しょう油、酒、みりんを混ぜる
- 時間が経過したら、かぼちゃの皮目を下にして、混ぜておいた調味料を入れる
- そのまま蓋をして弱めの弱火で15~20分煮る
- 火が通っているか竹串をさして確認し、柔らかければ完成。固かったら様子を見ながら加熱。
初めて作った時、無水なので焦げてしまうのではないかと心配しましたが、その後何回か作っていますが、弱火で調理するので焦げたことは一度もありません。
かぼちゃのコロッケ
かぼちゃは、生でも煮物でもどちらでも作れます。
じゃがいもを加えることで、かぼちゃのべちゃべちゃを調整できます。
〈材料〉(3人分)
- かぼちゃ(煮物でも可):じゃがいもと同量
- じゃがいも:1個
- 挽肉:50g
- 玉ねぎ:1/4個
- 塩コショウ:少々
- ナツメグ:お好みで
- 小麦粉:適量
- 卵:1個
- パン粉:適量
〈作り方〉
- じゃがいもの皮を剥いて3~4cm角の大きさに切り、耐熱皿に乗せ、ラップをして電子レンジ600Wで5~7分程加熱する
※じゃがいもの大きさにより加熱時間が異なりますので、様子を見ながら調整してください。 - かぼちゃを3~4cm角の大きさに切り、耐熱皿に乗せ、ラップをして電子レンジ600Wで5~7分程加熱する
※かぼちゃの皮は剥いても剝かなくても、お好みで大丈夫です。
※煮物のかぼちゃを使用する場合は、この過程は省きます。 - 玉ねぎをみじん切りにして挽肉と一緒に炒め、塩コショウ・ナツメグで味付けをする
- 加熱したじゃがいもとかぼちゃを一緒に潰す
※煮物のかぼちゃを使用する場合は、べちゃべちゃの具合により、じゃがいもの量を調整してください。 - 玉ねぎとひき肉を炒めたものを加え、混ぜ合わせる
※味見をして薄ければ、塩コショウで調整しましょう。 - 小判型に形を作り、小麦粉、卵、パン粉の順に衣を付ける
- 揚げ油を熱し、中火で色が付くまで揚げれば完成
かぼちゃのサラダ
サツマイモを加えることで、かぼちゃの水っぽさを補ってくれます。
〈材料〉(2人分)
- かぼちゃ:80g
- サツマイモ:100g
- ゆで卵:1個
- マヨネーズ:大さじ1
- 酢:小さじ1
- サラダ油:小さじ1/2
- 塩:ひとつまみ
〈作り方〉
- サツマイモは皮を剥き、3~4cm角の大きさに切り水に浸け、水が白くなったら水からあげる
- 耐熱皿に乗せ、ラップをして電子レンジ600Wで5~7分程加熱する
- かぼちゃを3~4cm角の大きさに切り、耐熱皿に乗せ、ラップをして電子レンジ600Wで5~7分程加熱する
※かぼちゃの皮は剥いても剝かなくてもお好みで大丈夫です。
※煮物のかぼちゃを使用する場合は、この過程は省きます。 - サツマイモとかぼちゃが熱いうちに、酢、サラダ油、塩を加えて混ぜる
※お好みで潰しても大丈夫です。 - 茹で卵を好みの大きさに砕いて加えたら、マヨネーズを混ぜ、塩で味を調えて完成
※先に調味料を加えておくことで、マヨネーズの量が少なめですみます。
べちゃべちゃかぼちゃはホクホクになる?
買って来たかぼちゃが水っぽいかぼちゃの場合でも、ホクホクにすることができます。
かぼちゃにふり塩をしたり砂糖をかけたりしてから、しばらくそのまま置いて、かぼちゃから出る水分で煮ていくとホクホクに仕上がります。
まとめ
べちゃべちゃかぼちゃはホクホクになるか、煮物やコロッケのタネがべちゃべちゃにならない方法はあるかなどについて、お伝えしました。
- 煮物の場合は、かぼちゃにふり塩をしたり砂糖をかけたりしてから、しばらくそのまま置いて、かぼちゃから出る水分で煮ていくとホクホクに仕上がります。
- かぼちゃのコロッケは、タネにじゃがいもを加えることで、かぼちゃのべちゃべちゃを調整できます。
かぼちゃに含まれるビタミンA・C・Eは抗酸化作用があり、免疫力アップを助けてくれたり、老化を防いでくれたりする働きがあります。
中でも特にビタミンEは抗酸化力が強いと言われています。
栄養価の高いかぼちゃなので、美味しいかぼちゃを見分けようと努力しても、水っぽいかぼちゃに当たってしまうことがあります。
そんな時でも慌てずに美味しい料理にリメイクして、かぼちゃの栄養を無駄なく摂り入れられるよう、この記事を役立ててもらえたらうれしいです。
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