暑い季節になると、欠かせないのがアイスです。
しかし、食べようとして冷凍庫を開けると、入れて置いたアイスだけが溶けていたり柔らかかったりすることがあります。
冷凍庫でアイスだけ溶けたり柔らかかったりする原因は、
- アイスの近くに冷めていない物を置いている
- ドアの開け閉めが多い
- 冷気口が塞がっている
- 温度設定を強くしていない
などが考えられます。
冷凍庫でアイスだけ溶けたり柔らかかったりした時の対策として、
- 温度設定を強くする
- 冷凍庫内の掃除や整理をして冷気口を塞がない
- 冷凍庫を開けたら直ぐに閉める
などがあります。
それでは、冷凍庫でアイスだけ溶けたり柔らかい時の原因や対策などについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
冷凍庫のアイスだけ溶ける原因
冷凍庫のアイスだけ溶けてしまう原因として、
- アイスの近くに冷めていない物を置いている
- ドアの開け閉めが多い
- 冷気口が塞がっている
- 温度設定を強くしていない
の4つが考えられます。
冷凍庫の中でアイスだけが溶けてしまうのは、個体が液体に変わる温度である融点が関係しています。
アイスクリームの融点は-18℃です。
他の食品が凍るのに十分な冷凍庫の温度でも、アイスにとっては十分でない場合は柔らかくなり溶けてしまいます。
上記の冷凍庫の温度が高くなり、アイスだけが溶けてしまう原因4つについてお伝えします。
アイスの近くに冷めていない物を置いている
冷凍庫のアイスの隣に、まだ冷め切っていない小分けにしたご飯などを置いてしまうと、その熱がアイスに伝わってしまい、溶けやすいアイスが更に溶けてしまう原因になります。
温かい食品を入れることは論外として、冷めている物でもまだ凍っていない物をアイスの隣に置くと、アイスが冷えない原因になりやすいです。
ドアの開け閉めが多い
冷凍庫の開け閉めを頻繁にしていると、冷凍庫の外に冷気が逃げてしまったり、外気の影響を受けたりして冷凍庫の温度が上がりやすくなります。
特に開け閉めの影響を受けやすいドアポケットや引き出しの手前などは、外気と接しやすいため温度が上がりやすくなります。
開けっ放しの時間が長い場合は、冷凍庫内の温度はどんどん上がっていきます。
冷気口が塞がっている
冷凍庫の奥にあることが多い冷気の吹き出し口が、食品などで塞がってしまうと冷気の通り道がなくなって冷気が冷凍庫内に行き渡らないので、アイスが凍らない原因になります。
特に、冷凍庫に食品を詰め込み過ぎると、冷気口が塞がりやすいです。
また、詰め過ぎやパッキンの汚れ、温まった空気が冷やされて結露により霜が溜まってしまうことがあります。
霜が溜まると冷却する機能が弱くなります。
物を詰め過ぎると冷気口が塞がりやすいだけでなく、食品を冷やすのに時間がかかる、冷凍庫の中の食品を探す時間が増えて冷凍庫を開けている時間が長くなってしまう、などのデメリットも多くなります。
温度設定を強くしていない
冷凍庫の室温を調整しないで購入した時のままですと、冷凍庫内はアイスを凍らせるのに適切な温度にならずに、アイスが溶けてしまう原因になります。
我が家で使用している冷蔵庫の説明書を見ると、備え付け時の設定は、冷蔵室、野菜室、冷凍室いずれも「中」の設定にしてあると明記してありました。
冷凍庫のアイスだけが溶けたり凍らない時の対処法
冷凍庫のアイスだけが溶けたり凍らなかったりした時の対処法として、
- 温度設定を強くする
- 冷凍庫内の掃除や整理をして冷気口を塞がない
- 冷凍庫を開けたら直ぐに閉める
の3つをお伝えします。
冷凍庫のアイスだけが凍らない時の対処法
温度設定を強くする
秋から冬の季節は、冷凍庫の温度設定を弱くしても大丈夫でしょうが、暑さが厳しい夏場は、アイスを食べることが多く冷凍庫を開ける機会も増えるので、強めの設定にした方がよいでしょう。
冷凍庫の温度設定は季節によって見直し、-18℃以下をキープできるようにすることが大切です。
温度調節の方法は、冷蔵庫の機種によって異なりますが、我が家で使っている冷蔵庫は、冷蔵室、野菜室、冷凍室、氷室、切替室の部屋設定をして、「弱」「弱中」「中」「中強」「強」の温度設定ができるようになっています。
「中」の温度は約-16~-22℃、「強」は「中」より2~3℃低めの温度設定が目安となっています。
節電のためにと思い「弱」の設定にしていると、冬場ならば「弱」でも冷えるでしょうが、真夏の暑い日に「弱」設定ですと、冷凍庫としての機能が発揮できないと言ってもよいでしょう。
下の写真は、我が家の冷蔵庫の冷凍室が「強」の設定になっていることを表示しています。
冷凍庫内の掃除や整理をして、冷気口を塞がない
冷凍庫内に食品を詰め過ぎていると、冷気口が塞がってしまうので、冷凍庫内を掃除したり整理したりするとよいでしょう。
冷凍庫内は、思った以上に汚れてしまうこともあるので、汚れを取ったり、保存時期が分からないような食材は思い切って処分したりすると冷凍庫内がすっきりします。
冷凍庫内に霜が付いているような場合は、布巾をお湯で濡らして絞った後、霜を溶かしながら拭くなどして掃除するとよいでしょう。
自動霜取り機能が付いている場合は、説明書通りにします
私は、年に2回(梅雨入り前の5月、暮れの12月)に、冷凍庫と冷蔵庫の大掃除をします。
冷凍庫内の食品が、ほとんどなくなった時期を見計らって、冷凍庫内の仕切りやポケットを外せるものは外して、洗ったり拭いたりした後、整理します。
それ以外の時期には、汚れに気づいた時に拭いたり整理したりします。
できるだけ冷凍庫に食品を詰め込まないようにすると、冷気口が塞がってしまうことも少なくなります。
また、アイスの隣には、すでに凍っているものを置くように心がけるとよいでしょう。
冷凍庫内を整理すると、気持ちが良く、物を探したり取り出したりしやすくなり、一石二鳥です。
冷凍庫を開けたら直ぐに閉める
冷凍庫内でアイスだけ溶けたり柔らかくなったりしてしまう場合は、冷凍庫の扉の開け閉めの回数をできる限り少なくし、短時間で済ませるとよいでしょう。
冷凍庫を開けてから「どこにあるかな?」「確かあったはずだけどな。」などと探していると、開けている時間が長くなってしまいます。
そういう時には、一度扉を締めてからもう一度開けて取り出すなど、心がけ次第で冷凍庫を開けている時間を短くできるでしょう。
また、アイスの置き場所は、ドアポケットや引き出しの手前など開け閉めの影響を受けやすい場所は避けて、奥の方に置くようにすることも、溶けないようにする対策になります。
溶けて柔らかくなったアイスは食べられる?
柔らかい状態のアイス
完全に溶けてなくて柔らかい状態のアイスならば、食べても大丈夫でしょう。
柔らかくなったアイスをもう一度凍らせると味や食感が悪くなり美味しく食べられなくなりますので、すぐに食べた方がよいです。
溶けて液体になったアイス
アイスが溶けて液体になってしまった場合は、食べずに処分することをおすすめします。
アイスが溶けてしまうと、今まで一つになっていた組織がバラバラに分離されてしまうので、再冷凍しても分離したままですから、美味しく食べられません。
更に、味と食感だけでなくおすすめできない理由は、溶けてしまったアイスは細菌が繁殖している可能性がありますので、衛生的にも安全とは言えないからです。
まとめ
冷凍庫でアイスだけ溶けたり柔らかい時、凍らない原因や対策などについてお伝えしました。
- 冷凍庫でアイスだけ溶けたり柔らかかったりする原因は、アイスの近くに冷めていない物を置いている、ドアの開け閉めが多い、冷気口が塞がっている、温度設定を強くしていない、が考えられる。
- 冷凍庫でアイスだけ溶けたり柔らかかったりした時の対策として、温度設定を強くする、冷凍庫内の掃除や整理をして冷気口を塞がない、冷凍庫を開けたら直ぐに閉める、がある。
アイスを美味しく食べるには、溶ける前に食べるのが一番です。
上記の対策を色々試みても、問題が解決しない場合や他の食品も溶けるようなことがあれば、冷蔵庫自体の故障も考えられますので、修理に出すことや買い替えることなどを検討してみるとよいでしょう。
アイスはとてもデリケートな食べ物で、温度変化にも敏感です。
冷凍庫の機能を最大限に活用して冷気を逃がさないようにして、美味しいアイスが食べられるように、この記事が参考になればうれしいです。
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