お粥は、赤ちゃんの離乳食、体調不良や食欲がない時、ダイエット中の主食など幅広く活用されています。
多めに作った時、どのくらい日持ちするのか、炊飯器の保温で保存しても大丈夫なのか気になります。
- お粥を炊飯器の保温で保存するのはおすすめできませんが、数時間であれば大丈夫な場合が多いでしょう。
- お粥の冷蔵での保存は、粗熱を取った後、鍋のまま、または保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。
- お粥の冷凍での保存は、粗熱を取った後、冷凍用保存袋、タッパー、製氷皿やアルミカップに入れて、冷凍庫で保存します。
それでは、お粥は炊飯器の保温でいつまで日持ちするか、お粥の冷蔵や冷凍での保存方法について、もう少し詳しくご紹介していきます。
また、離乳食用にお粥を保存する場合についてもお伝えします。
お粥を時々炊飯器やお釜等で炊くことがある方、お粥を毎日のように炊くのはちょっと大変だと思っている方、この記事を参考にしてもらえれば、ご飯の代わりとして毎日食べることもできますよ。
お粥の炊飯器での日持ち
お粥を炊飯器の保温で保存するのはおすすめできませんが、数時間であれば大丈夫な場合が多いでしす。
お粥を炊飯器の中に次の日まで入れて置くのは、腐りやすく大変危険です。
その危険性について、詳しく見ていきましょう。
炊飯器の保温でお粥が日持ちしない理由
お粥も炊飯器で保温している間は日持ちしそうですが、お粥の水分が飛んだりお米の糖分やアミノ酸などの栄養素が変化したりするため、お粥が黄色く変色する、お粥の味が落ちる、などの変化が起こりやすいです。
我が家で使用している炊飯器の取り扱い説明書には、「おかゆの保温はしないでください。おかゆがのり状になります。」と記されており、炊飯器メーカーでもお粥の保温は推奨していません。
炊飯器でお粥を炊いた時には、すぐに食べるのが一番ですが、食べ切れない時には、良く冷まして冷蔵庫や冷凍で保存するとよいでしょう。
お粥は腐るとどうなる?
お粥を炊飯器で保温したり、常温で長時間放置したり、冷蔵庫で何日も置いておいたりすると、下記のような状態になりやすいです。
- 黄色っぽく変色する
- カビが生える
- カビ臭い臭いや酸っぱい臭いがする
- ねばねばして糸を引く
- 酸っぱいような変な味がする
上記以外にも、普段と違う異変を感じることがあったら、お粥が腐っている証ですので、食べるのを止めて処分するとよいでしょう。
お粥の冷蔵での保存方法と日持ち
お粥を冷蔵庫で保存するときは、粗熱を取った後、鍋のまま、または保存容器に入れて保存します。
お粥を冷蔵庫で保存した場合の日持ちは、2日ほどです。
お粥の冷蔵での保存方法
お粥を作った日か翌日くらいに食べる予定がある場合は、冷蔵庫で保存するとよいでしょう。
粗熱を取った後、
- お粥を作った鍋に入れたまま冷蔵庫で保存する
- タッパーなどの密閉できる保存容器に入れて冷蔵庫で保存する
とよいです。
雑菌の繁殖を少しでも抑えるために、梅干しを入れることも有効です。
食べる時には水分を加えてから、鍋またはレンジで温めるとよいでしょう。
お粥の冷蔵庫での長期保存が不向きな理由
お粥は水分を多く含んでいるので、傷む速さがご飯よりも早いです。
時間の経過とともに、お粥が水分を吸って固くなってしまいます。
お米のでんぷんが変化するためで、食べられなくなるわけではありませんが、食感や味が劣化しているため、個人差がありますが美味しくないと感じる方が多いようです。
お粥の常温での保存
お粥を炊飯器や冷蔵庫で保存することと比較する意味で、お粥の常温での保存についてもお伝えします。
お粥を常温で保存した場合の日持ちは、
- 夏場で3~4時間ほど
- 冬場で1日ほど
です。
夏場はもちろんですが、冬場も室内が暖かい場合は、常温での保存はおすすめしません。
どうしても、常温で保存したい場合は、お粥を空気に触れないように茶碗や保存容器に移してラップや蓋をして、10℃以下の冷暗所で保存するとよいでしょう。
お粥の冷凍での保存方法と日持ち
お粥を冷凍保存する方法として、粗熱を取った後、冷凍用保存袋、タッパー、製氷皿やアルミカップに入れて保存する方法があります。
この方法で、1ヶ月ほど日持ちします。
お粥の冷凍での保存方法
冷凍庫ではお米のでんぷんが変化することがないので、3日以上保存したい場合はおすすめです。
粗熱を取った後、
- 1食分ずつラップに包んだ後、ジップロック付きの冷凍用保存袋に入れる
- タッパーに入れる
- 製氷皿に入れる
- アルミカップに入れてラップをし、数個まとめて冷凍用保存袋に入れる
などの方法で密閉した後、素早く冷凍させるために金属トレイに乗せるか、アルミホイルで包んでから冷凍庫に入れて保存します。
冷凍モードがあれば、そちらを活用するとよいでしょう。
使いたい時の用途やどのくらいの量を使うかなどによって、冷凍保存する時の容器を考えるとよいでしょう。
冷凍保存したお粥の解凍方法
冷蔵庫で自然解凍した後に、レンジや鍋を使って加熱するとよいです。
凍ったお粥を直接レンジで温めるより、事前に冷蔵庫で自然解凍すると加熱ムラがなくなるので美味しく食べられます。
お急ぎの場合は、レンジで一気に解凍するのではなく、途中でかき混ぜてから加熱すると、加熱ムラができにくいです。
お粥は火を入れすぎると、水分が飛び固くなる場合もあります。
その時には、水やお湯を加えて様子を見ながら加熱するとよいでしょう。
私は、七草粥や体調がよくない時にお粥を作ります。
一度に食べ切れない時には、1食分ずつタッパーに入れて冷凍保存します。
解凍する時には、1人分の場合は電子レンジで2回に分けて解凍し、途中でかき混ぜます。
2人分以上の場合は、半解凍した後、鍋に移して水分が少なければ水を足して数分温めます。
この方法で、2~3週間を目途に食べ切るようにしています。
離乳食用にお粥を保存する場合
離乳食としてお粥を保存する場合は、冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存する場合は、特に衛生面に配慮する必要があります。
冷凍する容器は、煮沸消毒・冷凍ができる仕切りのある容器やシリコン製のおかずパックを使用すると便利です。
冷凍の手順は、下記のようになります。
- 煮沸消毒した容器に、お粥を小分けにして入れる
- 蓋またはラップをして金属トレイに乗せて冷凍庫に入れる
- お粥が凍ったら、容器のまま、または容器から取り出して未使用の冷凍用保存袋に入れて、再び冷凍庫に入れる
または、冷凍できる離乳食小分け容器を利用すると、ケースごと解凍し、食卓にもそのまま出せるので便利です。
離乳食用のお粥の保存の目安は、1週間ほどです。
解凍の手順は
- 深さのある小さめの耐熱容器に、お粥と少量の水を入れる
- ふんわりとラップをして電子レンジで加熱する
- 半解凍になったら、取り出して全体を混ぜる
- 再度、ふんわりとラップをしてしっかり加熱する
加熱し過ぎると、焦げてしまうことがあるので、様子を見ながら加熱するとよいでしょう。
まとめ
お粥は炊飯器の保温でいつまで日持ちするか、お粥の冷蔵や冷凍での保存方法はどのようにするとよいかなどについて、お伝えしました。
- お粥を炊飯器の保温で保存するのはおすすめできないが、数時間であれば大丈夫な場合が多い。
- 冷蔵庫でのお粥の保存は、粗熱を取った後、鍋のまま、または保存容器に入れて冷蔵庫で保存する。
- お粥の冷凍での保存は、粗熱を取った後、冷凍用保存袋、タッパー、製氷皿やアルミカップに入れて、冷凍庫で保存する。
お粥には、炭水化物やビタミンB群などの栄養が豊富に含まれており、美肌効果や便秘解消効果を期待できます。
また、普通のご飯よりも内臓脂肪や肥満を予防する効果もあり、毎日ご飯の代わりに続けて食べることでダイエット効果も期待できます。
この記事を参考に、お粥を用途に合わせた保存をして、お粥の優しい味わいを日々の食事に取り入れてもらえたらうれしいです。
コメント