ラタトゥイユは、元々はフランスの郷土料理です。
野菜がたくさん食べられる上に様々なアレンジが可能なので、作り置きしておくと便利です。
しかし、賞味期限はどのくらいか、夏場の保存は食中毒を起こさないかなど、気になることもありますよね。
- ラタトゥイユの冷凍保存での日持ちは、2~3週間ほどです。
- 鶏肉入りのラタトゥイユの場合は、冷凍保存で2週間ほどの日持ちになります。
- おすすめの作り置き方法は、出来上がったラタトゥイユを冷蔵用と冷凍用に分けて保存することです。
- ラタトゥイユの冷蔵での日持ちは、4~5日ほどです。
- 鶏肉入りのラタトゥイユの場合は、冷蔵保存で3日ほどの日持ちになります。
それでは、ラタトゥイユは冷凍保存でどれくらい日持ちするか、作り置きの方法や冷蔵庫での日持ちについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
今まで作ったことがない方はもちろん、作ったことがある方も、この記事を参考にしてもらえれば、常備菜にもなるラタトゥイユの素晴らしさを見直してもらう機会になりますよ。
ラタトゥイユの冷凍保存での日持ち
ラタトゥイユの冷凍保存での日持ちは、2~3週間ほどです。
鶏肉入りのラタトゥイユの場合は、冷凍保存で2週間ほどの日持ちになります。
鶏肉が入るとコクもあって美味しいですが、栄養価の高い鶏肉が入ることで、雑菌が繁殖するのに必要な養分が多くなるため日持ちが短くなります。
また、鶏肉には食中毒の原因となるカンピロバクターという菌が付着することがあるので、調理の際にはしっかり加熱することが大切です。
ラタトゥイユの冷凍保存方法
作り置きのラタトゥイユを冷凍保存する時には、1回に使う分ずつ小分けにするとよいでしょう。
ラタトゥイユを冷凍保存する時には、作る時にすべての野菜を1~2cm角の大きさに切ります。
冷凍すると大きいままの芋類や人参などは食感が変わってしまうため、大きさを小さ目に揃えることで、どの野菜も均一に冷凍されます。
ラタトゥイユの冷凍保存の方法は、下記のようになります。
- 冷凍保存するラタトゥイユを鍋ごと冷水に浸すなどして、粗熱を取る。
- 1回に使う分ずつ小分けにして、煮沸消毒した密閉容器または冷凍保存袋に入れる。
- 金属トレイに乗せて、冷凍庫に入れる。
密閉容器に入れる時に、蓋との間に隙間がある場合には、空気が入らないように具材の上にラップをするとよいでしょう。
冷凍保存袋に入れて冷凍する時には、中の空気をできるだけ抜いて平らにすると、冷凍や解凍がやりやすくなります。
このように、できるだけ空気に触れさせないようにすることで、酸化、菌の増殖、乾燥などを防ぎ、安全に美味しくいただくことができます。
冷凍庫の開け閉めが多いと、冷気が逃げて庫内の温度が高くなるため、食品の品質の劣化に繋がるので注意が必要です。
冷凍したラタトゥイユの解凍方法
冷凍したラタトゥイユの解凍方法として
- 冷蔵庫での解凍
- 電子レンジでの解凍
- 流水での解凍
の3つをお伝えします。
冷蔵庫での解凍
食べる前日に冷蔵庫に入れると夜のうちにゆっくりと解凍できるので、食べる時に温めて食べられます。
鍋でしっかり加熱することで、より美味しく安全に食べられます。
この方法は解凍に時間がかかりますが、品質を保ちやすいので一番美味しく食べられます。
電子レンジでの解凍
電子レンジで解凍する時には、加熱ムラがないように途中で混ぜながら温めるか、半解凍できたら鍋に移して温めるとよいでしょう。
電子レンジでの解凍は手軽に時短でできますが、どうしても味が落ちやすいです。
上記の方法で解凍すると、一気に加熱するよりも美味しく食べられます。
流水での解凍
水を張ったボウルや鍋に冷凍したラタトゥイユの入った容器を入れ、水を流しながら解凍します。
この方法は、比較的品質を保ちやすく、冷蔵庫で解凍するより早く解凍できますが、水を流し続けなければならないのが難点です。
一度解凍したものは早めに食べ切るようにし、再冷凍は味が劣化し美味しくいただけなくなるので止めましょう。
ラタトゥイユの冷蔵での日持ち
ラタトゥイユの冷蔵での日持ちは、4~5日ほどです。
鶏肉入りのラタトゥイユの場合は、冷蔵保存で3日ほどの日持ちになります。
ラタトゥイユの冷蔵保存方法
ラタトゥイユの冷蔵保存の方法は、下記のようになります。
- 冷蔵保存するラタトゥイユを鍋ごと冷水に浸すなどして、粗熱を取る。
- 粗熱が取れたラタトゥイユを密閉容器に入れ、ラップをかけて軽く押さえてから蓋を閉める。
- 冷蔵庫に入れる。
ラップをすることで具材が空気に触れるのを防げるので、より腐りにくくなります。
保存する時に一番大切なこと
ラタトゥイユなどの煮物を保存する時に一番大切なことは、しっかり冷ますことです。
しっかり冷まさない状態で蓋をして冷蔵庫や冷凍庫に入れると、次のような危険があるので注意しましょう。
- 料理が蒸れてしまい、細菌が繁殖しやすくなり、食中毒のリスクが高まる。
- 庫内の温度が上がるため、他の食材が傷みやすくなったり、電気代が余計にかかったりする。
ラタトゥイユの作り置きレシピ
ラタトゥイユの作り置きレシピとして、生トマトを使ったラタトゥイユのレシピを紹介します。
ラタトゥイユは、トマト缶、トマトペースト、トマトソースなどでも作れますが、生トマトを使うとフレッシュさが感じられます。
生トマトで作るラタトゥイユ
《材料》(4人分)
- トマト:3個
- 玉ねぎ:1個
- パプリカ(赤・黄):各1個
- ズッキーニ:1本
- かぼちゃ:1/6個
- なす:2本
- にんにく:1片
- ローリエ:1枚
- オリーブオイル:小さじ1
- 塩:小さじ1
- 粗挽き黒コショウ:少々
- 鶏ガラスープの素(味変用):少々
《下準備》
- トマトは湯剥きして、ヘタをくり抜いたらザク切りにする。
- にんにくはみじん切りにする。
- 玉ねぎは粗みじん切りにする。
- パプリカはヘタと種を取り除いたら、1.5cm角に切る。
- ズッキーニは縦四つ割りにした後、1.5cm幅に切る。
- かぼちゃは種を取り除いて、1.5cm角に切る。
- なすは縦じまに皮を剥いた後、ヘタを切り落として1.5cm幅の半月切りにする。大きいものは更に半分に切る。
《作り方》
- 鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて熱した後、玉ねぎを炒める。
- 玉ねぎがしんなりしたら、トマト以外の野菜を加えて炒める。
- 油が回ったら、トマト、塩、ローリエを入れて、鍋に蓋をして中弱火で20分ほど、時々混ぜながら煮る。
- 具材が柔らかくなったら、水分を飛ばすように強火にして混ぜる。
- 粗挽きこしょうで味を整えれば完成。
次の日、再加熱して食べる時、鶏ガラスープの素を少し入れました。
好みもあると思いますが、コクが出て美味しく感じられました。
鶏肉を入れて作ることもできますが、前述のように日持ちがやや短くなるので注意が必要です。
鶏肉を入れる場合は、鶏肉を一口大に切った後、塩、片栗粉の順にまぶしてからフライパンで炒めると、片栗粉の膜ができてジューシーな仕上がりになります。
鶏肉を炒めて表面が固まってきてから、野菜を入れて炒めます。
ラタトゥイユの作り置きの方法
おすすめの作り置き方法は、出来上がったラタトゥイユを冷蔵用と冷凍用に分けて保存することです。
- 半分に分けた片方は、小さめな鍋や保存容器に入れ、粗熱が取れたらラップを被せ蓋をして、冷蔵庫で保存します。食べる際には、再加熱します。
- もう半分は、小分けにして冷凍用保存袋か密閉容器に入れて、冷凍庫に入れます。野菜が柔らかくなるので、違った食感を楽しめます。
ラタトゥイユは、できたてはもちろんですが、冷やしても美味しく食べられるので、作り置きにも向いている料理です。
冷蔵庫で冷やすことで味が馴染んで口当たりがよくなり、それぞれの野菜の独特の味が引き立ちます。
ラタトゥイユのアレンジレシピ
作り置きしたラタトゥイユを使った、アレンジレシピをお伝えします。
ラタトゥイユパスタ
《材料》(2人分)
- ケチャップ:適量
- パスタ:160~200g
- ウインナー(または、ベーコン):5~6本(2~3枚)
- にんにく:1片
《作り方》
- パスタを茹でる。
- フライパンを温め、油をひいて、潰したにんにくを炒め、香りが立って来たらスライスしたウインナー(またはベーコン)を入れて炒める。
- 作り置きしたラタトゥイユを加え、お好みの量のトマトケチャップを混ぜて味を整える。
- 茹であがったパスタに絡めれば完成。
ラタトゥイユでトマトソースオムレツ
《材料》(1人分)
- ラタトゥイユ:1/2人分
- トマトケチャップ:大さじ1
- ウスターソース:小さじ1
- 卵:2個
- 砂糖小さじ1弱
- 塩:少々
- 牛乳:大さじ1
- バター:大さじ1+1
《作り方》
- ボウルに卵を割って入れ、砂糖、塩、牛乳を加えてよく混ぜ合わせる。
- フライパンにバター大さじ1を入れて熱し、卵液を流し入れ、オムレツ状に焼いてお皿に移す。
- フライパンにバター大さじ1を熱して、ラタトゥイユ、トマトケチャップ、ウスターソースを加えて軽く煮詰め、オムレツにかければ完成。
やや甘めなオムレツなので、途中で味見をして物足りない場合は塩こしょう等を加えてください。
オムレツをオムライスに変えても、美味しくいただけます。
まとめ
ラタトゥイユは冷凍保存でどれくらい日持ちするか、作り置きの方法や冷蔵庫での日持ちはどれくらいかについて、お伝えしました。
- ラタトゥイユの冷凍保存での日持ちは、2~3週間ほど。
- 鶏肉入りのラタトゥイユの場合は、冷凍保存で2週間ほどの日持ち。
- おすすめの作り置き方法は、出来上がったラタトゥイユを冷蔵用と冷凍用に分けて保存すること。
- ラタトゥイユの冷蔵での日持ちは、4~5日ほど。
- 鶏肉入りのラタトゥイユの場合は、冷蔵保存で3日ほどの日持ち。
毎日食事の支度をすることは大変なことです。
最近はお家ご飯の機会が増えているので、作り置き料理があると重宝します。
日頃からちょっとした工夫や料理の仕方で、使いまわせる料理を作り置きしておくことができます。
この記事を参考に、少しでも家事が楽になってもらえたらうれしいです。
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