タンドリーチキンなどのスパイシーな料理を作る時に、無くては困るカレー粉ですが、いざ作ろうと思った時にカレー粉がないということもありますよね。
カレー粉は切らしてしまっているが、カレールーならば買い置きしてあるという時に、代用しても大丈夫なのか心配になります。
- カレールーは刻んだり擦ったりなどして細かくすると、カレー粉の代わりとして使えます。
- 使う分量は、カレー粉の半分を目安とするとよいです。
- カレールーを粉にするには、おろし金、包丁、フォーク、皮むき器などを使って細かくできます。
- カレールーとカレー粉の違いは、使っている原材料と形です。
- カレールーの原材料のほとんどは、小麦粉と油で、固形タイプが多いです。
- カレー粉はスパイスのみで作られている香辛料で、パウダー状です。
カレールーはカレー粉に代用できるか、粉にする方法や分量、それぞれの違いなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
カレールーをカレー粉に代用する方法
カレールーを刻んだり擦ったりなどして細かくすると、カレー粉の代わりとして使えます。
使う分量は、カレー粉の半分ほどにするとよいです。
カレー粉を使った料理
カレー粉は、カレー味の料理を作る時に使われるスパイスです。
ドライカレーやキーマカレー、カレーピラフ、カレースープ、カレーうどんなど、多くのカレー粉を使う料理があります。
煮込み料理だけでなく、炒め物や揚げ物、サラダや煮物などカレー粉は多くの料理に使える万能なスパイスです。
カレー粉は、辛味や香り、色を出すために数種類のスパイスをブレンドしてあるので、深みのある香りや味が特徴です。
私は以前、クミン、ターメリック(うこん)、コリアンダーを1:1:1の割合で混ぜて、さらに一味唐辛子を少量加え、オリジナルなカレー粉を作ったことがあります。
市販のカレー粉に近い味でしたので、その後カレー粉を使う料理を作る時には、この4つのスパイスで代用することもありました。
カレールーをカレー粉に代用するよさ
深い味やコクが出る
カレールーのよさは、初めからコクや味がしっかりついているので、深い味やコクが楽しめます。
とろみが出る
カレールーには、小麦粉が含まれていることが多いので、小麦粉のでんぷん質によってとろみが出てきます。
カレールーを粉にする方法
カレールーのままでは料理に使いづらい時、粉にする方法についてお伝えします。
- カレールーを冷蔵庫に入れて置く。
- おろし金で下す、包丁やフォークで刻む、皮むき器で削る、などの方法で細かくする。
冷蔵庫で冷やさなくても刻めますが、冷やしておくと細かくしやすいです。
粉々にしたものを冷蔵庫で保存することもできます。
カレールーを使う時の分量
カレールーをカレー粉の代わりに使う時の分量は、カレー粉の半分ほどにするとよいです。
例えば、カレー粉大さじ2の時には、カレールーは大さじ1になります。
カレー粉の代わりにカレールーを使う時には、分量に注意する必要があり、カレー粉と同じ量のカレールーを使ってしまうと、固まり過ぎたり、とろみが出過ぎたりしてしまうので注意しましょう。
カレールーで代用する時に気を付けること
カレー粉をカレールーで代用する時には、上記の使い方や分量以外に注意した方がよいことがあります。
カレールーには、カレー粉の他に食塩や砂糖、野菜ブイヨンなどが含まれているので、作る料理全体の味付けを控えめにするとよいです。
カレー粉をカレールーに代用する方法
薄いきつね色になるまで炒めた小麦粉に、カレー粉を加えて、煮汁で伸ばします。
カレールーの作り方
カレールーはないけれどカレー粉はあるという時に、カレー粉を使ったカレールーの作り方をお伝えします。
- フライパンにサラダ油大さじ2.5(バターの場合は30g)、小麦粉(薄力粉)大さじ4を入れて、薄いきつね色になるまで焦がさないように注意して炒める。
- 薄いきつね色になったら火を止めて、カレー粉大さじ2を加えて混ぜる。火を止めることで、スパイスの風味や香りを飛ばさないで美味しく作れます。
- カレーの具材を煮た煮汁を、お玉1杯ずつ数回に分けて加えて、均一に伸ばす。
手作りのカレールーを使って、カレーを作る方法
- 煮込み終わって火を止めたカレーの具材に、作ったカレールーを加えてよく溶かして混ぜ、再度火をつけます。
- 軽く煮込んだ後とろみがついたら、塩、砂糖、その他の調味料を入れて味を整えます。
カレールーがなくても、カレー粉と小麦粉、サラダ油(またはバター)があれば自分の好みに合ったカレーを作ることができます。
カレー粉を使う時の分量
カレールーの代わりにカレー粉を使う時(4皿分)は、下記のようになります。
- カレー粉:大さじ2(30g)
- 小麦粉(薄力粉):大さじ4(60g)
- サラダ油:大さじ2.5(バターの場合:30g)
カレー粉を使ってカレーを作る時には、肉や野菜などの具材を煮込んでいる間に、カレールーを作ります。
カレールーを作る以外は、普通にカレーを作る時と同じ手順で作ります。
カレールーとカレー粉の違い
カレールーとカレー粉の違いは、使っている原材料と形です。
カレールー
カレールーの原材料の多くは、小麦粉と油で、商品によって違いはありますが、小麦粉が40%、油が40%で、その他に香辛料や調味料、野菜ペースト、添加物などが含まれています。
形状は使いやすいように固形タイプのものが多いですが、中には、パウダータイプやフレークタイプ、ペーストなどもあります。
カレー粉
カレー粉はスパイスのみで作られている香辛料ですから、味付けは別に必要になります。
商品によって多少違いはありますが、原材料は、ターメリック、クミン、コリアンダー、カイエンペッパー(またはレットペッパー、チリペッパー)などです。
形状は、パウダー状です。
カレールーが優れている点
調理面で手軽
カレールーは、カレーライスを作る時に、簡単で手軽に作れます。
カレー粉を使う時のように、材料を用意したり味の調整をしたりしなくても済み、カレールーだけで美味しいカレーが作れます。
商品の種類が豊富
辛さの面では、辛口、甘口、中辛など好みで選べ、原材料でも、フルーツペーストが入っているものや魚介エキスが含まれているものなど、メーカーや商品によって様々です。
手軽な価格でカレールーを選んだり、自分好みの味を見つけたりする楽しさがあります。
カレー粉が優れている点
健康に良い
上記のカレー粉の原材料であるスパイスには、消化や新陳代謝の促進、食欲増進、鎮静、抗酸化作用などの健康効果があるので、カレー粉は、健康食品の仲間とも言えます。
健康効果のあるカレー粉に比べると、カレールーは身体に良くない食用油脂が含まれていることもあり、健康のためにあまり良いとは言えないでしょう。
胃痛や胃もたれ、胸やけなどの症状を引き起こすこともあります。
私は胃腸が弱いので、市販のカレールーを使ったカレーを食べると、腹痛や下痢になることがありました。
しかし、カレー粉を使って作ったカレーを食べた場合は、そのような症状にはならず、むしろ胃がすっきりするように感じることもあります。
健康面の影響を考えた時、カレー粉は優れた食材と言えるでしょう。
アレンジができる
スパイスのみでできているカレー粉は、料理によって味をつける必要があり、他の調味料や油などを自分好みで選べたり調整したりできます。
調味料などが含まれていないので、カレーライス以外の料理にも使いやすいです。
カレールーも他の料理で使えますが、とろみや油が強いため、料理によっては使いにくく、食材の邪魔をしてしまうこともあるので用途が限られてしまいます。
両方使うこともできる
カレーを作る時に、カレールーとカレー粉を両方使って作ることもできます。
カレー粉だけでは物足りなくて、カレールーだけでは味が本格的でないと言った場合、両方使ってみることも可能です。
両方を使ったカレーの作り方は、下記のようになります。
- 肉や野菜に、カレー粉をよくまぶして炒める。
- 水を加えて煮込む。
- 最後にカレールーを溶かして入れる。
カレールーにもスパイスが入っていますが、量は多くないので、カレー粉でスパイスを入れることで、味が複雑になったり深みが加わったりして、いつものカレーより美味しくなります。
まとめ
カレールーはカレー粉に代用できるか、粉にする方法や分量、それぞれの違いなどについてお伝えしました。
- カレールーを刻んだり擦ったりなどして細かくすると、カレー粉の代わりとして使える。
- 使う分量は、カレー粉の半分ほどにするとよい。
- カレールーをカレー粉にする方法は、おろし金、包丁、フォーク、皮むき器などを使って細かくする。
- カレールーとカレー粉の違いは、使っている原材料と形。
- カレールーは、小麦粉と油でできていて、固形タイプのものが多い。
- カレー粉はスパイスのみで作られている香辛料で、パウダー状。
カレールーとカレー粉は、一概にどちらが良いとは言えず、それぞれの良さがあります。
カレールーとカレー粉は互いに代用できるので、買い忘れた時でもどちらかがあれば、カレーライスやカレー味の料理を作ることができます。
この記事を参考にして、互いに代用することで、普通に作る料理とは違った雰囲気の料理を味わってもらえたらうれしいです。
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