鶏団子を作る時に、つなぎとして片栗粉や卵を使うことが多いです。
しかし、ついうっかり片栗粉を買い忘れてしまったり、卵アレルギーで卵が使えなかったりする時に、片栗粉や卵の代わりになるものがあると便利です。
- 鶏団子は、片栗粉や卵なしでも作ることができます。
- 片栗粉の代わりにつなぎとして使えるものには、小麦粉、おから、えのきがあります。
それでは、鶏団子は片栗粉や卵なしで作れるか、片栗粉の代わりにつなぎに使えるものはあるかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
この記事を参考にしてもらえれば、鶏団子や鶏つくねなどを作り始めてから、片栗粉や卵がないことに気づいた時に、慌てて買いに行かなくて済みますよ。
鶏団子は片栗粉、卵なしで作れる?
鶏団子は、片栗粉や卵がなくても作ることができます。
鶏団子を作る時の片栗粉や卵の役割
じゃがいもが原料となる片栗粉のでんぷんは、熱を加えると糊化し粘度が増すので、鶏団子を作る時のつなぎとして使われます。
卵の料理における役割はいくつかありますが、鶏団子を作る上での役割は、材料を固めること、柔らかい料理に仕上げることが挙げられます。
つなぎは、挽肉などの食材をつなぎ合わせる料理には欠かせないものです。
つなぎがないと鶏団子の型を成形するのが難しく、ボロボロの仕上がりになり崩れてしまいます。
片栗粉、卵なしレシピ
鶏団子の鶏ひき肉に混ぜ込みやすく、加熱すると固まりやすい性質のある食材がつなぎとして使いやすいです。
今回、片栗粉や卵の代わりになる食材として、えのき、絹ごし豆腐を使って作ってみました。
えのきは、加熱すると粘りが出てくるので、片栗粉の代わりとしてつなぎに使うことができます。
絹ごし豆腐を卵の代わりに使うと、卵に近いふっくらとした食感になります。
茄子と鶏団子の煮物
材料(3人前)
- 茄子:3本
- サラダ油:適量
《鶏団子の具》
- 鶏ひき肉:200g
- 玉ねぎ(みじん切り):50g
- えのき:1/2束
- 絹ごし豆腐:150g
- おろし生姜:小さじ1/2
- しょう油:小さじ1/2
- 酒:小さじ1
- 塩・こしょう:少々
《煮物のたれ》
- 水:2カップ
- だしの素:小さじ1/2
- 麺つゆ:大さじ3
- 砂糖:小さじ2
- しょう油:小さじ1
《仕上げ用》
- 片栗粉:小さじ2
- おろし生姜:小さじ1
作り方
- 茄子は半分に切って、皮目に格子状に切り目を入れ、水にさらしてアクを抜く。
- ボウルに鶏団子の具と調味料を入れ、粘りが出るまで混ぜ合わせる。
- フライパンに油を引いて一口大に丸めた鶏団子を入れ、こんがりと焼く。
- 茄子は柔らかくなるまで、素揚げする。
- 鍋に煮物のたれを入れて煮立たせ、鶏団子と茄子を入れて5分ほど煮る。
- 同量の水で溶いた片栗粉でとろみをつけ、おろし生姜を混ぜ合わせれば完成。
出来上がった鶏団子は、煮ても崩れることなく、煮汁がよく染み込んで柔らかく、食べやすかったです。
片栗粉の代わりにつなぎに使えるもの
片栗粉の代わりにつなぎとして使えるものに、小麦粉、おから、えのきがあります。
また、卵の代わりにつなぎに使えるものとして、豆腐、山芋についてお伝えします。
片栗粉の代わりにつなぎに使えるもの
小麦粉
我が家で買い置きしてある片栗粉の原材料名の欄には、「ばれいしょ澱粉」と明記してありました。片栗粉の成分は澱粉100%ですが、小麦粉の主成分は澱粉とたんぱく質で、10~20%のたんぱく質が含まれているそうです。
片栗粉をつなぎとして使うとやや軽い食感になりますが、小麦粉をつなぎとして使うとしっかりめの食感になることが多いです。
これはたんぱく質(グルテン)が含まれていることによると言われています。
小麦粉には、生命維持に必要な澱粉、血や筋肉を作る植物性のたんぱく質、髪や肌に効果があり、疲労回復も期待できるビタミンやミネラルが多く含まれています。
小麦粉は、片栗粉と同じ粉類に属し、形状も似ているので片栗粉と同じように使えます。
ただ、混ぜ過ぎるとグルテンの影響で重い食感になります。
おから
おからは、大豆から豆腐を作る過程で、豆乳を絞った際に残る大豆のかすです。
栄養的には優れていて、ビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含み、貧血、疲労回復、ダイエット、便秘解消などが期待でき、糖質制限をされている方には喜ばれるつなぎです。
食物繊維が多いので、おからをつなぎとして使うと仕上がりは固くなりやすいです。
えのき
火を加えると粘りが出てくるえのきは、つなぎとして使えます。
えのきを細かく刻むことで、鶏団子の材料となる鶏ひき肉とも混ぜやすいです。
えのきは低カロリーなことに加え、ビタミンB、食物繊維、ミネラルなどが豊富で、疲労回復、腸内環境の整え、むくみや血圧予防などが期待できます。
健康的にダイエットしたい方におすすめのつなぎです。
水分が豊富なので、しっとりとした仕上がりになります。
卵の代わりにつなぎに使えるもの
豆腐
豆腐の中でも絹ごし豆腐を使うことで、より卵に近い食感になります。
豆腐は、身体作りをサポートするたんぱく質、骨粗しょう症予防になるカルシウム、貧血予防になる鉄、腸内環境を整える食物繊維、更年期障害の軽減が期待されるイソフラボンなどが、豊富に含まれています。
豆腐をつなぎとして使うとカロリー的にもヘルシーな仕上がりになるので、健康を気遣う人におすすめのつなぎです。
山芋
卵1個の代わりとして、山芋3~5cmほど使うとよいでしょう。
山芋のすりおろしが、火を通すことで卵のトロっとした感じに近い食感になり、卵なしでもふっくらとした仕上がりになります。
山芋には、消化を助けるアミラーゼ、疲労回復に効くビタミンB、むくみ解消や高血圧予防に効果的なカリウム、腸を整える食物繊維が多く含まれています。
胃腸や血圧を気遣う人や疲労回復を期待したい人におすすめのつなぎです。
片栗粉や卵の栄養・効能
片栗粉や卵の代わりにつなぎとして使えるものの栄養や効能をお伝えしましたが、片栗粉や卵の栄養や効能についてもまとめてみました。
片栗粉の栄養・効能
片栗粉の栄養で一番多く含むのは炭水化物で、100g中80%以上を占めます。
僅かですが、鉄分も含んでいます。
炭水化物は体内で分解された後にブドウ糖に変わるので、生命活動に必要なエネルギーとなる栄養素で、消化吸収がよいので素早くエネルギー源へと変わります。
また、そのブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源でもあり、不足すると疲労感や頭がボーとして働かないなど意欲や行動の低下に繋がります。
卵の栄養・効能
人間の身体を作る上で大切なたんぱく質、美容や疲労回復に効果があるビタミン、身体活動をサポートするカルシウムや鉄分などが多く含まれています。
また、動脈硬化や高血圧症の予防効果が期待されているリン脂質も含んでいます。
卵には、人に必要な栄養素が多く含まれていて、そのたんぱく質は体に吸収されやすい上に、手軽に食べることができるので、完全栄養食とも言われています。
まとめ
鶏団子は片栗粉や卵なしで作れるか、片栗粉の代わりにつなぎに使えるものはあるか、などについてお伝えしました。
- 鶏団子は、片栗粉や卵がなくても作ることができる。
- 片栗粉の代わりにつなぎに使えるものとして、小麦粉、おから、えのきがある。
たんぱく質が豊富でヘルシーな鶏肉で作る鶏団子は、鍋物、スープ、煮物など多くの料理で活用できます。
生命活動や脳のエネルギー源となる片栗粉や、完全栄養食とも言われる卵に、匹敵する栄養が期待できる食品で、つなぎに使えるものがあることが分かりました。
万一片栗粉や卵を切らしてしまっても、この記事を参考に身体によい美味しい鶏団子を作ってもらえたらうれしいです。
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