あんこは、プロの方でも上手に煮るのが難しいということを聞いたことがあります。
食べることを楽しみに時間をかけて作ったあんこが、固かったり、パサパサしていたりするとがっかりしてしまいますよね。
- パサパサなあんこは、みりんとお湯を加えて煮直すことで、美味しいあんこに復活させることができます。
- 固いあんこを柔らかくするには、練り直したり煮直したりする方法があります。
それでは、あんこがパサパサなのを復活させたり固いあんこを柔らかくしたりする方法はあるか、についてもう少し詳しくご紹介していきます。
あんこを作ったけれど固かったという経験をお持ちの方、あんこを手作りしてみたいと思うけれど失敗してしまうのではないかと躊躇している方、この記事を参考にしてもらえれば、失敗を恐れずに挑戦できますよ。
パサパサなあんこを復活させる方法
パサパサに出来上がったあんこは、みりんとお湯を加えて煮直すことで、しっとりしたあんこに復活させることができます。
あんこがパサパサしてしまう原因
あんこがパサパサぼそぼそしてしまう原因として、あんこに入れる砂糖の量をレシピより少なくしていることが考えられます。
あんこにしっとり感を出すのは砂糖なので、ある程度の砂糖の量がないとあんこはパサついてしまいます。
ですから、甘さを控えたいと思い砂糖の量を減らしてしまうと、パサついたあんこになってしまうことになります。
あんこを作るには、少なくても乾燥小豆と同量の砂糖が必要です。
パサパサなあんこを復活させる方法
あずきはみりんで煮ると美味しくなるので、パサパサなあんこにみりんとお湯を加えて煮直すことで復活させられます。
私は小豆を煮る時には鍋で煮ていましたが、今回炊飯器で小豆を煮てあんこを作ってみました。
途中まではうまくいっていたのですが、砂糖と塩を加えてから煮た後に炊飯器の蓋を開けてみると、パサパサぼそぼそといった感じのあんこになっていました。
そこで、下記のような方法で煮直しました。
- 鍋にパサパサなあんこ(600g)とみりん(大さじ3)とお湯(小豆が浸るくらい)を入れて、火にかける。
- 弱火で煮汁が少なくなるまで煮る。
パサパサぼそぼそ感はなくなり、美味しいあんこになりました。
あんこの量が少ない場合は、みりんを加えて煮るだけで大丈夫でしょう。
みりんやお湯の量は、あんこのパサパサ具合によって加減するとよいです。
ネット上には、「パサパサなあんこを、水とはちみつで煮た。」という意見もありました。
固いあんこを柔らかくする方法
固いあんこを柔らかくするには、練り直したり煮直したりする方法などがあります。
練り直しする方法
水分が足りずにあんこが固くなってしまった場合は、練り直しをすることで柔らかくできます。
その方法は、
- 鍋に、固いあんこと水を入れる。
- 強火にして、木べらで混ぜながら加熱する。
- トロっとしてきたら、火を止める。
あんこは、冷めると固くなる性質があるので、煮詰め過ぎずにややゆるめに練り上げます。
火を止めた後に、水あめを加えると柔らかくなると言われているので、お好みで加えてもよいでしょう。
煮直しする方法
小豆が固い状態のあんこを柔らかくするには、小豆をもう一度煮直すと美味しいあんこになります。
小豆が固い状態のあんこを煮直すには、圧力鍋を使うとよいでしょう。
その方法は、
- ボールに小豆を入れ、水で糖分を洗い流す。
- 洗った小豆は圧力鍋に入れて煮る(ボールの砂糖水は捨てないで取っておく)。
- 小豆が柔らかくなったことを確認したら、ボールの砂糖水を加えて再度加熱する。
ミキサーにかける
小豆が固いあんこを柔らかくする方法として、ミキサーにかけてペースト状のこしあんにする方法もあります。
ミキサーにかける方が簡単ですが、粒あんに復活させたい場合は、手間がかかりますが上記のようにもう一度煮直すとよいでしょう。
あんこが固くなる原因について
あんこが固くなってしまう原因を知ることで、次回以降のあんこ作りが上手くできると思いますのでお伝えします。
あんこが固く煮えてしまう原因は、
- 水の温度が低い
- 火加減が弱いか茹で時間が短い
- 砂糖を加えるのが早い
などがあります。
水の温度が低い場合
小豆を煮る時には、水ではなく沸騰したお湯に入れてください。
大豆や金時豆などを煮る時には、一晩水に浸けておいて皮全体から吸水させますが、小豆は、白い目の部分からのみ水を吸収します。
冷たい水に触れると給水口は閉じ、それ以降水を吸収しなくなってしまうので、長時間煮ても柔らかくならないということになります。
火加減が弱いか茹で時間が短い場合
小豆を煮る時の火加減が弱かったり、茹で時間が短かったりすると、小豆が柔らかくならないことがあります。
小豆を茹でていて茹で汁が赤くなったらザルに茹でこぼししてから、小豆を流水(できればお湯)で洗って渋を除きます。
この時の渋切りは、小豆を茹でてふっくらとしてきてから行います(普通鍋で煮る場合は30分位が目安)。
また、小豆が柔らかくなって水分が少なくなってきたら、冷たい水を差します。
渋切りや水差しの時期が早すぎると、小豆は軟らかく茹らないことが多いです。
豆を煮る時には、弱火で煮ることが定番ですが、鍋の大きさや煮る量によっては、火加減が弱すぎると鍋の中の温度が下がってしまうので、小豆がなかなか柔らかくならないです。
小豆を柔らかく煮るには、火加減を弱すぎないようにすることと、小豆が柔らかくなるまで茹でることが大切です。
砂糖を加えるのが早い場合
上記のように火加減や茹で時間に注意して茹で、小豆がふっくらとしてきたら指で小豆をつぶして軽い力でつぶれるようになったら、砂糖や塩などの調味料を入れます。
小豆に砂糖などの調味料を入れた後では、長い時間煮ても柔らかくなりません。
小豆が柔らかくならないのは、砂糖を加える時期が早すぎることも一因になるでしょう。
固いあんこのリメイク方法
リメイク方法として、
- いとこ煮
- トーストにする
- あんこスティックにする
などがあります。
固いあんこを練り直したり煮直したりして、柔らかくするのは手間がかかるという時には、固いあんこをリメイクして美味しくいただくことができます。
いとこ煮にする
固いあんこをかぼちゃと一緒に煮て、「小豆とかぼちゃのいとこ煮」にします。
- かぼちゃと水を鍋に入れて、中火で5分ほど煮る。
- かぼちゃが固めに茹でられたら、固いあんことしょう油を加え、弱火で10分ほど煮る。
私は、パサパサぼそぼそなあんこを練り直してから上記の方法で煮てみましたが、練り直す前の固いあんこやパサパサなあんこでも、かぼちゃの煮汁と一緒に煮れば美味しいいとこ煮になりました。
あんことかぼちゃは相性が良いので、男性でも美味しく食べられるのではないでしょうか。
トーストにする
あんことチーズのトースト
- 食パンにバターを塗ってから、あんこをのせる。
- さらにスライスチーズをのせてトースターで焼く。
きな粉シナモンのあんこトースト
- 食パンにマーガリンを塗り、トースターで焼く。
- 焼きあがった食パンにあんこを塗り、きな粉とシナモンパウダーを振りかける。
食パンにあんこの組み合わせは、朝食に食べると元気が出ます。
その他にお好きな物をトッピングするのも楽しいです。
あんこスティックにする
- 半分に切った春巻きの皮に、あんことクリームチーズをのせる。
- くるくると丸めて、巻き終わりと左右を水溶き片栗粉で止める。
- 表面にサラダ油を薄く塗って、アルミホイルを敷いたトースターで3~5分焼く。
中に入れる物は、クリームチーズの他にも、バナナやラズベリー、チョコレートなどあんこと相性がよさそうな物なら大丈夫です。
まとめ
あんこがパサパサなのを復活させたり、固いあんこを柔らかくしたりする方法はあるか、についてお伝えしました。
- パサパサなあんこにみりんとお湯を加えて煮直すことで、美味しいあんこに復活させることができます。
- 固いあんこを柔らかくするには、練り直したり煮直したりする方法があります。
あんこには、ビタミンE(糖質をエネルギーに変える)、食物繊維(腸内環境の改善)、カリウム(体の中の余分なナトリウムを排出する)、鉄(貧血予防)など多くの栄養素が含まれていて、美味しいだけでは終わらない、健康にも美容にも効果抜群の食品です。
あんこ作りがうまくいかなくて、パサパサぼそぼそになったり固くなったりしても、この記事を参考にして、体にうれしい効果抜群のあんこを堪能してもらえたらうれしいです。
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