キャベツはいろいろな食材と相性が良く、煮物や炒め物、サラダなど幅広く活用できるので、冷蔵庫にいつもストックしてあるご家庭も多いかと思います。
買って来たキャベツが固い時、固い部分を全部捨ててしまうのはもったいないと思うこともあります。
- 固いキャベツを柔らかくする方法として、電子レンジで加熱する、塩で揉む方法があります。
- 固いキャベツに合う調理法として、煮込む、炒める、小さくカットする方法があります。
- キャベツが固い葉がまずい原因は、収穫時期と部位にあります。
- キャベツは、スープや煮込み料理などで、時間をかけてじっくり加熱するとトロトロになります。
- 固いキャベツが柔らかくなるレシピとして、キャベツのスープ煮、キャベツ・かぼちゃと卵のサラダ、キャベツのレンジラザニア風などがあります。
それでは、キャベツの固い葉がまずい原因やトロトロにする方法、柔らかレシピについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
今までに固いキャベツを捨ててしまったことがある方、この記事を参考にしていただければ捨てずに料理に使うことができるので、料理のレパートリーも増えますよ。
固いキャベツを柔らかくする方法
固いキャベツを柔らかくする方法として、電子レンジで加熱する、塩でもむ方法があります。
また、固いキャベツに合う調理法として、煮込む、炒める、小さくカットする方法をお伝えします。
電子レンジで加熱する
- キャベツを適当な大きさに切る。
- 耐熱容器に切ったキャベツを入れ、ラップをする。
- 電子レンジ500Wで4~5分加熱する。
- ザル等にあけ、水分を切る。
お湯で茹でるより時間も手間も省け、更に栄養素も逃げにくいのでおすすめです。
塩で揉む
- キャベツを適当な大きさに切る。
- ボウルに切ったキャベツを入れて、塩を振りかけて軽くもむ。
- しばらくそのままで置き、カサが減ってきたらよく絞る。
キャベツを塩で揉むと、塩の脱水作用で水分が抜けて柔らかくなります。
ただ多少塩味が残るので、作る料理によっては不向きな場合があります。
固いキャベツに合う調理法
固いキャベツでも、固いことがメリットになる調理法があります。
煮込む料理
固いキャベツは煮崩れしにくいので、スープやロールキャベツなどじっくり煮込む料理に向いています。
煮込むことで柔らかくなり、更に一緒に煮た他の食材の旨味が染みて美味しくなります。
炒める料理
水分量の少ない固いキャベツは、加熱しても形が崩れにくいので、肉や野菜などと一緒に炒めても形やシャキッとした食べ応えが保てます。
様々な味付けが可能なので、バリエーションが楽しめます。
小さくカットする
固いキャベツを小さくカットすることで食べやすくなります。
千切りやみじん切りにすることで、水分を補ってパサパサと固くなるのを防ぐことができます。
キャベツを千切りにする
- キャベツの葉の方向を揃えて、何枚か重ねて丸める
- 刃が繊維(葉脈)に垂直に入るようにして細く切る。
- ザル付きのボウルに千切りにしたキャベツを入れ、冷水で数分洗う。
この方法でキャベツを切ると、ふわふわとした柔らかいキャベツの千切りができます。
細く切る方が、それだけ柔らかくなります。
包丁で薄く切るのが難しい場合は、スライサーなどを活用するのもよいでしょう。
キャベツをみじん切りにする
固いキャベツの筋を気にせずに、食べるためにみじん切りにして調理するのもおすすめです。
細かくみじん切りにして、餃子やロールキャベツ、スープの具材、炒め物にすることもできます。
固いキャベツ柔らかレシピ
固いキャベツが柔らかくなるレシピとして、キャベツのスープ煮、キャベツ・かぼちゃと卵のサラダ、キャベツのレンジラザニア風、についてお伝えします。
キャベツのスープ煮
〈材料〉(2人分)
- キャベツ:1/2個
- ベーコン(薄切り):50g
- にんにく:1片
- 水(野菜出汁):600ml
- 固形スープの素:2個
- 塩、粗挽き黒こしょう:各適量
〈作り方〉
- キャベツは、ざく切りにする。外葉の固い部分は、千切りやみじん切りにしてもよい。
- ベーコンは食べやすい大きさに切る。
- にんにくは薄切りにする。
- 鍋に、キャベツ、ベーコン、にんにくと水(または野菜出汁)を入れて強火にかける。
- 煮立ったら、固形スープの素を入れて溶かす。
- 弱火にして蓋をして30分ほど煮る。途中で水が少なくなったら足す。
- 味を見て、薄かったら塩を適量加えて整える。
- 器に入れ、食べる直前にお好みで粗挽きこしょうを振れば完成。
野菜出汁とは、野菜でとった出汁のことです。
料理に使う部分でも良いですが、捨ててしまうような皮や葉などでも作れます。
玉ねぎの皮、ネギの青い部分、椎茸の軸、セロリの葉、カブや人参のヘタ、キャベツの芯などです。
〈野菜出汁の作り方〉
- 鍋に1300㏄の水を入れて火にかける。
- 両手に盛るくらいの野菜の切れ端と酒小さじ1ほどを加える。
- 弱火で20~30分煮たら、灰汁は取らずにザルでこせば出来上がり。
私は水の代わりに野菜出汁を使って、「キャベツのスープ煮」を作りました。
野菜の出汁がキャベツやスープに染みて、コクのあるトロトロのスープ煮になりました。
キャベツ・かぼちゃと卵のサラダ
〈材料〉(4人分)
- キャベツ:5~6枚
- かぼちゃ:1/4個
- 卵:1個
- マヨネーズ:大さじ2~3
- ヨーグルト:大さじ2
- 塩、こしょう:各少々
〈作り方〉
- キャベツをざく切りにして、耐熱ボウルに入れて、電子レンジ500Wで4~5分(600Wで2~3分)加熱する。
- かぼちゃを耐熱容器に重ならないように入れてラップを被せ、600Wで2分加熱する。
- かぼちゃの真ん中に卵を割り入れて、再びラップをして600Wで4分加熱する。
- 一度取り出してかぼちゃに串を刺し、火の通り具合を見る。かぼちゃが固かったら様子を見ながら1~2分加熱する。
- かぼちゃに串がすっと通ったら、マヨネーズと塩こしょうを加えてフォークで潰すようによく混ぜる。
- 更に、レンチンしたキャベツを加えて混ぜれば完成。
マヨネーズの量は、お好みで調節してください。
ヨーグルトを入れることでマイルドになり、栄養価もアップします。
かぼちゃが大好きな私は、もう一品ほしい時に時々作ります。
レンチンしたキャベツも柔らかくなり、固さを気にせずに食べられます。
キャベツのレンジラザニア風
〈材料〉
- キャベツ:6枚
- 合いびき肉:400g
- 卵:1個
- 塩:小さじ1/3
- こしょう:少々
- トマトソース(トマトケチャップ):3/4カップ
- ピザ用チーズ:80g
〈下準備〉
・キャベツの葉の固い部分を粗く刻む。
〈作り方〉
- 合いびき肉、卵、塩、こしょう、キャベツの刻んだ部分を混ぜ合わせて肉ダネを作り、半分に分ける。
- 耐熱容器にキャベツの葉を2枚分敷き、肉ダネ、トマトソース、チーズ(それぞれ半量ずつ)を敷き詰める。
- これを繰り返してもう一段重ね、最後にキャベツ2枚分を被せる。
- ラップをかけて、電子レンジ500Wで10分加熱する。
- 切り分けて、お皿に盛れば完成
キャベツの外葉や芯もみじん切りにして肉ダネに入れましたが、全く違和感なく食べられました。
キャベツが固い原因
キャベツの固い葉がまずい原因は、収穫時期と部位にあります。
キャベツの収穫時期
11月から3月に収穫される冬キャベツは、葉が厚くてしっかりしているので煮物などの加熱する調理に向いています。
3月から5月に収穫する春キャベツは、水分量が多く瑞々しいので、サラダなどに向いています。
冬キャベツは、冬の終わりになると花を咲かせる花芽がついた花径が伸びる、「トウ立ち」という状態になります。
トウ立ちは、種を残す生殖成長が始まったサインです。
キャベツなどの葉菜類は、生殖成長が始まると自分の身体を大きくする栄養成長が止まり、葉が固くなって味が落ちてしまうそうです。
この頃のキャベツを食べると、固くてまずいと感じる人が多いです。
厚みがあって固い冬キャベツですが、中の方は比較的柔らかく甘みもあるため、千切りにして豚カツなどの揚げ物に添えるのもおすすめです。
キャベツの部位
外葉は固い
キャベツは、外葉、内葉、中心葉の3つの部位に分けられます。
外側から内側にいくに従い、徐々に柔らかくなります。
外葉の栄養
キャベツの外葉は固いので捨ててしまう人もいますが、外葉には、中の葉よりも栄養が多く含まれているそうです。
キャベツには、ビタミンCが豊富に含まれていて、葉の外側に行くほど豊富になるということです。
ビタミンCは美肌効果、風邪予防、老化防止などの効果が期待できます。
また、キャベツの外葉には、βカロテンも豊富に含まれているので、体が求める分のビタミンAに変わります。
ビタミンAも美肌効果があり、ガン予防にも効果が期待できそうです。
美容と健康を維持したい人は、キャベツの外葉を捨てることなく、工夫して食べるとよいでしょう。
外葉を捨てる場合
農薬が気になる場合には、外葉の1~2枚ほど捨てるだけで大丈夫です。
虫食いがひどかったり枯れていたりする場合は、気持ちよく食べられないと思いますので、捨てる方がよいでしょう。
まとめ
キャベツの固い葉がまずい原因やトロトロにする方法、キャベツの柔らかレシピについてお伝えしました。
- キャベツの固い葉がまずい原因は、収穫時期と部位にある。
- キャベツは、スープや煮込み料理などで時間をかけてじっくり加熱するとトロトロになる。
- 固いキャベツが柔らかくなるレシピとして、キャベツのスープ煮、キャベツ・かぼちゃと卵のサラダ、キャベツのレンジラザニア風などがある
固いキャベツは、敬遠したくなりがちですが、キャベツは一年を通して主役にも脇役にもなって活躍してくれる食材です。
栄養価が高いキャベツをひと工夫して味わい深く食べられるように、この記事を参考にしてもらえたらうれしいです。
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