ほのかな紅色が食欲をそそる紅生姜は、牛丼、チャーハン、焼きそばなどに添えると辛味が味を引き締めてくれます。
紅生姜は漬物なので、賞味期限は長いように思いますが、冷蔵庫に入れたままになり、気づいた時には賞味期限が過ぎていたということもあります。
- 紅生姜の賞味期限切れは、未開封なら食べられることもあります。
- 開封後の日持ちは、冷蔵庫保存で1週間ほどです。
- 紅生姜の食べ過ぎは、健康に害を及ぼす恐れがあります。
それでは、紅生姜の賞味期限切れは未開封なら食べられるか、開封後の日持ちはどれくらいか、食べ過ぎは良くないかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
冷蔵庫に入れておいた紅生姜が、食べても大丈夫かどうか判断ができ、悩まずに食べられるように、この記事を参考にしてください。
紅生姜の賞味期限切れは未開封なら食べられる?
紅生姜は、賞味期限を過ぎても未開封なら食べられることが多いです。
日数別に、いつまで食べられるかについてお伝えします。
賞味期限が1~3日程過ぎた場合
紅生姜は梅酢に漬けて保存食にしてあるので、腐りにくいと言われています。
ですから、賞味期限が1~3日程過ぎても食べられることが多いです。
保存していた環境や紅生姜の状態(におい、見た目、味など)をよく確かめてから食べることをおすすめします。
賞味期限が1週間程過ぎた場合
保存状況にもよりますが、賞味期限が1週間ほど過ぎても食べられることがあります。
できれば、そのまま食べるのではなく、お好み焼きや紅生姜の天ぷらなど加熱する調理に使うと安心でしょう。
賞味期限が1ヶ月程過ぎた場合
元々の賞味期限が長ければ、食べられることがあります。
1年程の賞味期限が設定されているものならば、傷んでいる可能性も低いと言えるでしょう。
ただし保存環境が表示通りになっていて、正しく保存された場合に限ります。
保存状態によっては、早く劣化してしまうこともあります。
見た目に問題がなさそうでも、臭いや味に違和感がないかを確かめて、食べられるかどうか判断してください。
腐っていなくてもカビが生えることもあるので、注意が必要です。
メーカーは、期限切れの食品を食べることは勧めていないですので、食べる場合は、加熱調理をし自己責任でお願いします。
紅生姜の開封後の日持ち
紅生姜の開封後の日持ちは、冷蔵庫で保存して1週間ほどです。
紅生姜の未開封での賞味期限は、3ヶ月~1年と比較的長めに設定されています。
しかし、いったん開封すると、短くなります。
開封後の日持ちが短い理由
紅生姜は、保存する際に保存食としての既定の浸透圧までは上げていないからです。
浸透圧とは、水が浸透していく圧力のことで、濃度を一定に保とうとし、水分が濃度の薄い方から濃い方へ移動する圧力のことです。
例えば、肉や魚、野菜などの食材に塩を振ると、しばらくして水分が少しずつにじみ出ます。
これは、食材の内側よりも外側の塩分濃度が高いことから、塩分濃度の薄い内側から濃い外側へ水が移動していくという作用が起こり、濃度を保とうとしていることになります。
浸透圧を50気圧以上にしないと正式な保存食と言えないそうです。
しかし、紅生姜をそこまで高圧にすると美味しくなくなるので、保存食の浸透圧にしていないということです。
ですから、開封後は1週間程で食べ切る方がよいでしょう。
紅生姜の開封後の保存方法
開封後の紅生姜を、より長く日持ちさせる方法をお伝えします。
冷蔵庫での保存
- 紅生姜を瓶やタッパーなどに移す
- 紅生姜が漬け汁にしっかり浸かるように入れる
- 密閉して冷蔵庫で保存する
腐らなくてもカビが生えることはありますので、気を付けましょう。
冷凍庫での保存
賞味期限内に使い切らないと思われる場合は、冷凍保存することで約1ヶ月の長期保存が可能になります。
- 紅生姜を一回に使う分ずつ小分けにしてラップで包む。漬け汁は切らずにラップで包む時に汁が垂れない程度にするとよい
- ラップに包んだ紅生姜を密閉保存袋または密閉容器に入れる
- 冷凍庫で保存する
冷凍すると、生姜の細胞が壊れてしまうため、シャキシャキした食感は期待できなくなります。
紅生姜の冷蔵保存や冷凍保存・解凍方法、紅生姜の漬け汁について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
紅生姜の白い浮遊物はカビ?
紅生姜の白い浮遊物は、カビの可能性もあります。
カビである可能性と、カビではないという可能性の両方の意見がありましたので、お伝えします。
カビではない場合
- 白くなっていたものは、紅生姜の塩分が乾燥して表面に膜を張って結晶化したものと考えられるので、洗って食べても大丈夫とのこと
- 表面の浮遊物は、酢酸菌が生成したセルロースの膜の可能性
この場合、セルロースを避ければ食べても大丈夫だそうですが、風味は落ちるとのことです。
食べる際の対策としては、紅生姜をザルに取り水洗いした後、新しい梅酢に漬け直せばよいそうです。
*しかし、いずれの場合も胃腸が弱い人は食べない方がよいでしょう。
カビである場合
生姜には殺菌作用があるので傷みにくいですが、雑菌や不純物が付着したり、保存環境が良くなかったりするとカビが発生することがあります。
カビが発生すると、白や黒い色の変色が見られたり、白い膜ができたりすることがあります。
この場合は食べるのを止めましょう。
カビかどうかの見分け方
・におい:カビ臭さければカビの可能性あり
・食感:シャキシャキ感がなく、しんなりしていてぬるっとした感じがあればカビの可能性あり
私は、今まで幸いにも紅生姜や生姜の甘酢漬けなどに白い浮遊物が付いているのを見たことがないのですが、調べてみて紅生姜の白い浮遊物がカビかどうかを見分けるのは難しいと思いました。
カビかどうか判断しかねる場合は、安全のため食べない方がよいでしょう。
紅生姜の食べ過ぎは良くない?
結論から申しますと、紅生姜の食べ過ぎは健康に害を及ぼす恐れがあるのでよくないです。
紅生姜を食べ過ぎない方がよい理由は、塩分と添加物の二つです。
紅生姜の塩分
紅生姜の塩分量は、100gあたり7.1g含まれています。
生姜の甘酢漬け(100gあたり3.0g)と比べると約2倍の量になります。
同じ生姜を使用していても、塩分量に違いがあることが分かります。
他の食品の塩分量と比べてみると、
- 梅干し:22.1g
- 海苔の佃煮:5.8g
- 明太子:5.6g
- 味付け海苔:4.3g
という結果でした。
梅干しは格段に塩分量が多いですが、塩分が多そうに感じられる海苔の佃煮や明太子よりも、紅生姜の方が多いことが分かります。
1日の塩分摂取量について調べたところ、WHO(世界保健機構)は、摂取目安を1日5g未満としています。
また、日本では塩分の摂取目安を男性7.5g/女性6.5gとしています。
牛丼チェーン店などで持ち帰る際にもらえる紅生姜は1袋5g程なので、一つの目安になるでしょう。
3食食べることを考えると、1日の塩分を5g以内に抑えることはかなり難しいと言えます。
日本人は塩分を多く摂りがちだと言われているので、紅生姜を食べる時には食べる量に気を付けた方がよいでしょう。
塩分を摂りすぎると高血圧になりやすくなり、様々な病気を引き起こすことにつながります。
また、紅生姜を食べると胃腸の働きが活発になるため、摂りすぎると腹痛や下痢を起こしやすくなります。特に胃腸の弱い人は気を付けた方がよいでしょう。
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紅生姜の添加物
紅生姜は、基本的に梅酢に漬けて、梅酢に含まれる酸で赤くしていました。
しかし、スーパーなどのお店に流通している物は、色素で着色しています。
紅生姜は、不自然なほど真っ赤な色をしているものもありますが、それには発癌性物質であるタール系色素が使われていることが多いので、過剰に摂ることは危険だと言われています。
着色料の他にも、保存料やクエン酸などの添加物が含まれていることも多いです。
添加物もすべて危険なわけではありませんが、摂り過ぎには注意することが必要でしょう。
紅生姜を選ぶ時には、赤キャベツなどの天然色素で染色したものを選ぶようにすると安心です。
私は、以前から添加物には気を付けていたつもりですが、ここ数年今まで以上に気にするようになり、紅生姜に限らず市販の物を買い求める時には、必ず裏面の原材料名を確認し、添加物が含まれていない物、もしくは添加物ができるだけ少ないものを選ぶようにしています。
それは、より安心安全なものを選ぶことが、今後の健康維持に大切だと思うからです。
紅生姜には多くの栄養素が含まれており、その効能も期待されますが、一度にたくさん食べればいいというわけではなく、長期間続けることで効能は得やすいようです。
まとめ
紅生姜の賞味期限切れは未開封なら食べられるか、開封後の日持ちはどれくらいか、食べ過ぎは良くないかなどについてお伝えしました。
- 紅生姜は、賞味期限を過ぎても未開封なら食べられる場合がある
- 紅生姜の開封後の日持ちは、冷蔵庫で保存して1週間ほど
- 紅生姜の食べ過ぎは健康に害を及ぼす恐れがある
料理の添え物として捉えることが多い紅生姜ですが、免疫力アップ、ガン予防、血液サラサラ、血圧改善、ダイエット効果、美肌効果など、多くの美容健康効果が期待できます。
より安全に紅生姜を食生活に取り入れ、自分が求める効果を得られるように、この記事を活用してもらえたらうれしいです。
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