おこわは、もっちりとした食感が癖になりそうです。
蒸し器やせいろで作ることを考えると難しそうなので、炊飯器でおこわを作ってみたいけれど、出来上がったおこわに芯が残るのではないか心配になります。
炊飯器でもち米を失敗しないで炊く時のポイントは
- 洗米
- 水の量と浸水時間
- 蒸らし方とほぐし方
にあります。
もし炊飯器で炊いたおこわに芯が残ってしまった時は、水気を与えて温め直すことで対処できますす。
それでは、もち米を炊飯器で炊く時に失敗しない方法や、おこわに芯が残った時の対処法、また固いおこわをリメイクする方法などについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
この記事を参考にしてもらえれば、炊飯器でももち米を美味しく炊くことができるので、栗おこわ、山菜おこわ、赤飯などおこわ料理のバリエーションが広がりますよ。
炊飯器でもち米を失敗しないで炊く方法
炊飯器でもち米を失敗しないで炊く時のポイントは、
- 洗米
- 水の量と浸水時間
- 蒸らし方とほぐし方
にあるので、それぞれについて説明していきます。
洗米
- もち米を計量カップで正確に計ります。
- 洗米は4回を目安とし、素早く洗うことを心がけ、1分以内を目安とします。
- 1回目:炊飯器の内釜に一気に水を入れ素早くすすぎ、すぐに水を捨てる。
- 2回目、3回目:内釜に水をためながら研ぎ洗いをし、水を捨てる。
- 4回目:水を入れ軽くすすぎ洗いをして、水を捨てる。
もち米は水の吸収が早いので、時間をかけて洗うと、研ぎ汁を吸ってしまうので水が糠臭くなってしまいます。
もち米は壊れやすいので、優しく洗うように研ぎましょう。
おこわにする場合、割れてしまったもち米は食感が悪くなります。
水の量と浸水時間
もち米1合(180ml)に対して、水の量は1カップ(180ml)です。
この水の量は、白米を炊く時よりも少なめになります。
水加減を白米と同じにすると炊きあがりが柔らかくなってしまい、もち米の魅力であるもっちりとした食感が損なわれてしまいます。
もち米は炊飯器で炊く場合、浸水しないで、炊きムラを防ぐために表面をできるだけ平らにしたら、すぐに炊き始めます。
もち米は吸水率が高いので、炊飯前に水に浸け過ぎると、もち米が吸水して膨らみ、炊く時の炊き水がない状態になってしまいます。
そこにまた水を足すと、お米が柔らかくなりすぎて水っぽい仕上がりになってしまいます。
炊飯器の「もち米モード」でない場合は、白米同様に通常の炊飯でスイッチを入れます。
蒸らし方とほぐし方
炊きあがり後は炊飯器の蓋をすぐに開けず、10分ほど蒸らします。
その後、すぐに食べない場合でもほぐします。
ほぐし方は、釜の周りからご飯を剥がすようにしゃもじで1周させ、十文字に4等分にし、釜底からすくって返しながら、よく空気を入れるように満遍なくほぐします。
このようにほぐすことで、余分な水分を飛ばすことができ、透明感と光沢のあるおこわに仕上がります。
炊飯器で炊いたおこわに芯が残った時の対処法
炊飯器で炊いたおこわに芯が残った時の対処法は、水気を与えて温め直すことです。
温める方法として、
- 電子レンジ
- 蒸し器
- 炊飯器
を使う方法をお伝えします。
電子レンジを使う方法
電子レンジで加熱することで、もち米の芯に火を通すことができます。
芯が残ったおこわに水を振って(1合に付き大さじ1ほど)、ラップをして2~3分ほど加熱します。
この時霧吹きを使うと、満遍なく水をかけることができます。
一気にレンジで温めずに、数分ずつ様子を見ながら、好みの硬さになるように温めることがコツです。
一気に温めると、柔らかくなりすぎてしまうこともあるので注意が必要です。
蒸し器を使う方法
上記の要領で、芯が残ったおこわに均等に水を振って水分を含ませます。
蒸し器に蒸し布を敷き、その上におこわをのせて、布を被せて10分ほど蒸します。
途中で鍋の蓋を開けて、蒸し具合を確認するとよいでしょう。
炊飯器を使う方法
上記の要領で、芯が残ったおこわに均等に水を振って水分を含ませたら、炊飯器で炊いたご飯の上におこわを入れて保温します。
*いずれの場合も、水をかけすぎるとおこわがベタッとなってしまうので、様子を見ながら温めて、柔らかさが足りないと思った時には、水を加えて再加熱するとよいでしょう。
固いおこわのリメイク
炊飯器で炊いたおこわに芯が残った時の対処法として、リメイクすることもできます。
リメイクすることで固いおこわも柔らかくすることができ、美味しくいただくことができます。
リメイク方法として、さつまいも餅、おこわのチヂミ、おこわのおかゆについてお伝えします。
さつまいも餅
- 皮を剥き小さめに切ったさつまいもを耐熱皿に入れて、水を加えて電子レンジで加熱します。
- 芯が残ったおこわも加熱し、さつまいもと一緒に潰すように混ぜます。
- 手で丸めて成形し、中にチーズやそぼろなど好きな具材を入れます。
- フライパンに油を敷き、両面を焼きます。
砂糖やしょう油などで、お好みの味付けにしてもよいし、おこわに味が付いている場合は、そのままでも大丈夫です。
おこわのチヂミ
- 芯が残ったおこわを洗ってぬめりを取ります。
- ボールに洗ったおこわと薄く斜め切りにしたネギとしょう油を入れて混ぜます。
- フライパンに油を敷き、2を薄くのばして両面を焼きます。
おこわのおかゆ
- 鍋に芯が残ったおこわを入れ、水を加えて弱火で煮ます。
- おこわがほぐれて、とろりとするまで煮ます。
どのリメイク方法も、白米とは違ったもち米のモチモチ感があり、美味しくいただくことができます。
いただいたお赤飯が硬くなった時も、この方法でリメイクできますよ。
まとめ
もち米を炊飯器で炊く時に失敗しない方法や、おこわに芯が残った時の対処法などについて、お伝えしました。
- 炊飯器でもち米を失敗しないで炊く時のポイントは、洗米、水の量と浸水時間、蒸らし方とほぐし方
- 炊飯器で炊いたおこわに芯が残った時の対処法は、水気を与えて温め直すこと
- 温める方法として、電子レンジ、蒸し器、炊飯器を使う方法がある
- 芯が残った固いおこわはリメイクレシピで対処
おこわは、もち米を炊いたり蒸したりして作るもち米ご飯の総称で、お赤飯もその中に含まれます。
私は、かつて蒸し器でお赤飯を蒸して作ったことがありましたが、時間がかかり大変だった印象が強く、なかなか再チャレンジできませんでした。
数年前に、炊飯器でおこわを作れることを知り、作ってみると思ったより簡単にできました。
お米を1㎏や2㎏買うと、何回も作れるので、赤飯だけでなく、おはぎや栗おこわにも挑戦できました。
今までハードルが高かったおこわ作りも炊飯器を使うと、失敗を恐れずに気軽な気持ちで挑戦できますので、その際にこの記事を参考にしてもらえたらうれしく思います。
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