炊飯器で炊いて芯が残ってしまったピラフは、電子レンジで加熱したり、再度炊飯したりすることで美味しくいただけます。
炊飯器でピラフを作るときの失敗しない方法として、
- 炊飯器の容量を超えないように、お米の量を5合炊きなら3合までにする
- 水分量を間違えないためには、「米の体積の1.2倍」にする
- 米の温度が高くならないように、炒めた具材をよく冷ましてから炊飯する
- お米に水を吸収させてから、調味料を入れた汁で、具材はお米の上にのせて炊飯する
の4つが考えられます。
それでは、ピラフを炊飯器で炊いて芯が残った場合の救済方法や、失敗しない方法などについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
ピラフを炊飯器で炊いたら芯が残った原因は?
炊飯器でピラフを炊いて芯が残ってしまう原因は、
- 炊飯器の容量を超えている
- 水分量の間違い
- 米の温度が高い
- お米に水を吸収させていない
の4つが考えられます。
これからその4つの原因についてお伝えします。
炊飯器の容量を超えている
炊飯器いっぱいにお米や具材を入れると、釜内のお米の対流がうまくできなくなります。
炊き込みご飯の場合は、お米の量は炊飯量の6~7割程度がよいということです。
対流が滞ると、お米の表面だけに糊のような粘り気が出て(糊化)、内部は芯が残ってしまったり、炊きむらや焦げ付きができてしまったりする原因になります。
ピラフを炊飯器で作る時のお米の量は、
- 5合炊きの炊飯器の場合は3合まで
- 3合炊きの炊飯器の場合は2合まで
にするとよいでしょう。
また具材の量も多すぎると水分が具材に取られるので、お米の芯が残り、固くなります。
お米に対して具材の割合は、2割程が良いと言われています。
水分量の間違い
水分量がお米1合で200mlのレシピで、お米2合にすると400mlにしたくなると思いますが、お米を炊く時の水加減は単純計算ではなく、「米の体積の1.2倍」程にすることが基本と言われています。
お米1合の体積は約180mlなので、水分量は「180ml×1.2=216 ml」になります。
同様の計算で、お米2合の水分量は「360ml×1.2=432 ml」、お米3合の水分量は「540ml×1.2=648ml」となり、単純計算の400ml、600mlにはなりません。
ピラフを炊飯器で作る時には、水分量を「米の体積の1.2倍」にすることが基本となります。
米の温度が高い
通常炊飯器は、定められた温度に達してからお米を加熱します。
しかし、米の温度が高いと定められた温度に早く達してしまい、粘り気(糊化)が不十分な状態で炊飯のスイッチが切れてしまうので、芯が残ったり、水分も蒸発しきれなかったりすることが起こります。
ピラフを炊飯器で作る時には、炒めた具材をよく冷ましてから炊飯することが大切になります。
お米に水を吸収させてない
お米を研いだ後、水で30分~1時間吸水させ一旦ザルに上げた後で、調味料を入れた汁で炊きます。
しょう油や塩を入れたものは浸透圧が高くなるので、水分が米粒に入っていきません。
また、炊く前に具材を混ぜ込んでしまうと、ムラの原因になり芯が残る場合がありますので、具材はお米の上にのせて炊きましょう。
ピラフを炊飯器で作る時には、お米に水を吸収させてから、調味料を入れた汁で炊飯することが大切です。
私もレシピを見ながら炊飯器でピラフを作ってみましたが、上記の4つはクリアできていたので、美味しいピラフができました。
芯が残ったピラフの救済レシピ
芯が残ったピラフを復活させる方法をお伝えします。
電子レンジで加熱
- 一膳分のピラフをお皿に平らに広げ、水大さじ1~2程を振りかける
- お皿にラップをしてから、電子レンジで2~3分加熱する
- ラップを外して全体を混ぜる
- 再度1~2分加熱する
加熱時間は、お好みの硬さになるまで様子を見ながら加熱してください。
再度炊飯する
- 炊飯器にお米1合あたり50ccの水を足す
- 軽く混ぜた後、再度炊飯する
入れる水の量は、どれくらい芯が残っているかによって異なりますので調節してください。
水を入れ過ぎるとべちゃべちゃになってしまうので、注意が必要です。
芯が残ったピラフの救済レシピ
【チャーハン】
〈材料〉(2人分)
- ピラフ:2杯
- 卵:1個
- 塩昆布:適量
- ササミ:1~2枚
- しょう油:大さじ1
〈作り方〉
- 卵を溶き、フライパンでゆるめのスクランブルエッグを作る
- ササミに塩と酒(各少量)を振り、レンジで様子を見ながら加熱する
- ササミに火が通ったら、食べやすい大きさに切る
- ピラフと卵、ササミ、塩昆布を入れて混ぜる
- 鍋肌にしょう油を回しかけ、香ばしさが出たら、全体を混ぜて完成
ピラフの芯が残って固い場合は、上記の「電子レンジで加熱」の方法でピラフの芯を取ってから調理した方がよいでしょう。
ピラフを炊飯器で炊いたらべちゃべちゃになる原因は?
炊飯器でピラフを炊いてべちゃべちゃになってしまう原因は、
- 水分量が多い
- 水分の多い具材を使っていた
の2つが考えられます。
その2つの原因についてお伝えします。
水分量が多い
水分量が多すぎるとピラフがべちゃべちゃになってしまいます。
「ピラフを炊飯器で炊いたら芯が残った原因は?」の「(2)水分量の間違い」でお伝えしたように、ピラフを炊飯器で作る時には、水分量を「米の体積の1.2倍」にすることが基本となりますので、これより水を多く入れすぎると、出来上がったピラフがべちゃべちゃになってしまいます。
また、しょう油、みりん,酒などの調味料も水分として捉えます。
白米を炊く時と同じ水加減にした上で調味料を入れると、水分量が多くなってしまいます。
水分の多い具材を使っていた
キノコ類、大根、人参などは水分量の多い具材です。
これらの具材を多く使い過ぎてしまうことで、炊いている時にこれらの水分が出て、結果として炊飯器内の水分量が増えてしまい、ピラフがべちゃべちゃになってしまうことがあります。
これらの具材を使うことは問題ではなく、使う分量に注意が必要です。
ピラフを炊飯器で作る時には、具材の量を抑える、または、水加減を少し少なめにするなどの配慮が必要になります。
べちゃべちゃピラフの救済レシピ
【クリーム風リゾット】
〈材料〉(2人分)
- ピラフ:2杯
- 牛乳:適量
- とろけるチーズ:適量
- 塩こしょう:適量
- コンソメ:適量
〈作り方〉
- ピラフを鍋に入れる
- 牛乳とチーズを入れて煮込む
- 煮込んでいる途中で、塩こしょう、または、コンソメなどの好みの味付けをする
まとめ
ピラフを炊飯器で炊いて芯が残った時の救済方法や失敗しない方法などについてお伝えしました。
・芯が残ったピラフは、電子レンジで加熱する方法、再度炊飯する方法で復活させることができます。
- 芯が残ったピラフの救済レシピもお伝えしました。
- ピラフを炊飯器で炊く時には、お米の量を5合炊きの炊飯器の場合は3合までにする
- 炊飯時の水の量を「米の体積の1.2倍」にする
- 炒めた具材をよく冷ましてから炊飯する
- 30分~1時間ほどお米に水を吸収させてる
- 具材を混ぜないで、お米の上にのせて炊飯する
- 水分の多い具材を入れすぎない
などに注意すると、失敗しないで美味しいピラフが作れます。
もし失敗しても、この記事を参考にしてもらえれば、復活させたりリメイクできるので、失敗を恐れずどんどんチャレンジしてみてください。
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