独特のぬめりと柔らかさをもった褐色のもずくは、海藻の中でも美味と言われています。
もずくというと、もずく酢や塩蔵もずくを思い浮かべますが、生もずくは生でも食べられるので、賞味期限が短いのでないかと心配になります。
- 生もずくの賞味期限は、常温保存で1~2日、冷蔵保存で2週間ほど、冷凍保存で半年ほどです。
- 賞味期限切れから1週間過ぎたもずくは危険ですので、食べない方がよいでしょう。
それでは、生もずくの賞味期限はどれくらいか、賞味期限切れから1週間過ぎても食べられるかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
もずく酢やもずくの三杯酢など、もずく料理が好きな方も、もずくをあまり食べることがなかった方も、この記事をご覧になってもらえれば、生もずくの美味しさを知るきっかけになり、多めに購入してストックしておきたくなりますよ。
生もずくの賞味期限
生もずくの賞味期限の目安は、
- 常温保存で1~2日
- 冷蔵保存で2週間ほど
- 冷凍保存で半年ほど
です。
生もずくは、常温で保存することもできますが、賞味期限は夏場で1日、冬場で2日ほどと大変短いのであまりおすすめできません。
1~2日で消費できないと思われる場合は、冷蔵あるいは冷凍で保存するとよいでしょう。
生もずくは封を切らずに冷蔵で保存した時の賞味期限は2週間ほどですが、開封後は賞味期限に関わらず早めに使い切りましょう。
また、生もずくは冷凍しても風味や味が変わらないと言われている食べ物ですので、冷凍することで日持ちさせることができます。
賞味期限切れから1週間のもずくは食べられる?
賞味期限切れから1週間過ぎたもずくは危険ですので、食べない方がよいでしょう。
生もずくが賞味期限切れからいつまで食べられるか、2日、3日、1週間と日を追って見ていきます。
賞味期限切れから2日後
賞味期限切れから2日過ぎた生もずくは、食べられる場合が多いです。
賞味期限が記されている場合は、「記載の期限が多少過ぎても、健康への害はなく食べられる」ということですので、多くの場合、賞味期限切れから1~2日ほどであれば、食べても心配ないと言われています。
しかし、未開封で正しく保存した場合に限りますので、食べる場合は、臭いや色、カビの有無などよく確認して食べてください。
賞味期限が過ぎた生もずくは、生食は避けて湯通ししてから食べた方が安心でしょう。
賞味期限切れから3日後
賞味期限から3日過ぎた生もずくは、もずくの状態を注意深く確認してから食べた方がよいでしょう。
ネット上には、賞味期限切れ3日のもずくを食べた感想として、「酢がきつかった」「ドロッとしている」「お腹をくだした」などの声がありました。
もずくが溶けたり、カビが生えたり、悪臭がしたりなど少しでも不安を感じたら食べない方がよいでしょう。
賞味期限切れから1週間後
賞味期限切れ1週間のもずくは、食べない方がよいでしょう。
ネット上には、賞味期限切れ1週間のもずくを食べた感想として、「お腹が爆発した」「お腹が痛い」などの声がありました。
賞味期限切れ3日でぎりぎりどうかなという感じでしたから、賞味期限切れ1週間はかなり危険な感じがしますので、食べない方がよいでしょう。
生もずくの下処理方法
生もずくは、軽く洗うだけでそのまま食べられます。
生もずくはそのまま食べられる
塩蔵もずくは塩漬けされていて、塩分が20~25%含まれているので塩抜きが必要ですが、生もずくは海水による塩分が3~4%ほど含まれているだけですので、塩抜きの必要はありません。
軽く洗って汚れや砂を落とすだけで十分です。
食べる分をザルに入れて、流水で海水を流す程度に洗った後、水切りすればそのまま調理に使えます。
水に浸けなくてよいので、食感や風味、栄養が失われずに済みます。
もずくには海藻類の中でも、フコイダン(水溶性食物繊維の一種)が特に多く含まれていますが、表面のぬめりを洗い落としてしまうとフコイダンも一緒に流れ出てしまいます。
栄養を効果的に摂れるように、洗い過ぎないようにして、ぬめりも一緒に食べることをおすすめします。
匂いが気になる場合
生もずくの匂いが気になる場合は、下記のように軽く湯通しするとよいでしょう。
- 食べる分だけザルに入れて、熱湯にくぐらせる(または、上から熱湯をかける)
- 氷水に入れて冷やす
- 水分をしっかり切る
生もずくは、加熱によりもずくの食感や栄養が失われてしまうので、湯通し程度に留めましょう。
湯通しで磯臭さも随分和らぎます。
生もずくの保存方法
生もずくは、常温では日持ちしないので、冷蔵保存または冷凍保存がおすすめです。
生もずくの冷蔵保存
生もずくが冷蔵保存できる保存の目安は、2週間ほどです。
生もずくの冷蔵保存方法
- 密閉容器に入っている場合:開封しないでそのまま保存して、賞味期限内に食べる
- 開封後、一度に食べ切れない場合:すぐに食べる分を別にして、冷蔵庫に入れる
生もずくの冷凍保存
生もずくの冷凍保存の目安は、半年ほどです。
生もずくの冷凍保存方法
購入後、一度に食べ切れないと思ったら、小分けにして冷凍します。
その手順は
- 一度に食べる分だけの小分けにしてラップで包む。
- 更にジッパー付きの冷凍保存袋に入れる。
- 金属トレイに乗せて、冷凍庫で保存する。
*ぬめりは冷凍してもなくならないので、食感も変わらず栄養価も下がりません。
生もずくの解凍方法
使う時に必要な量だけを冷蔵庫に移して、自然解凍します。
急ぐときは、流水で解凍しましょう。
- ラップのまま流水で解凍する
- 洗わずに小分けにした場合は、ザルにあけて海水を流水で流しながら解凍する。
電子レンジでの解凍は、加熱ムラができたり加熱し過ぎたりするので、避けましょう。
生もずくの美味しい食べ方とレシピ
生もずくの美味しい食べ方として、
- 加熱せずにそのままで食べる方法
- 味噌汁やスープに入れる方法
- 加熱して食べる方法
があります。
生もずくを使ったレシピとして、
- とろろもずく
- 生もずくとトマトのスープ
- 生もずくのキッシュ
の3品をお伝えします。
加熱せずにそのまま食べる方法
生もずくを軽く水洗いして、サラダに乗せると美味しく食べられます。
また、洗ったもずくにポン酢をかけたり、出汁のきいた和風ドレッシングや麺つゆなどのタレで食べたりするのも、磯の香りを楽しめるのでおすすめです。
味噌汁やスープにする方法
生もずくは長時間調理する必要がないので、味噌汁やスープに入れるだけで美味しく食べられます。
短時間で作りたい時や、後から具材を追加したい時に使えるので便利です。
汁物にもずくを加えると、磯の香りが漂って食欲をそそります。
加熱して食べる方法
もずくの生産量の95%以上が沖縄産だと言われていますが、その沖縄では、もずくを天ぷらにして食べるのが定番だそうです。
卵をたっぷり使用して仕上げる沖縄風天ぷらは、冷めても美味しいそうです。
また、ゴーヤチャンプルーやキッシュにしても、もずくのシャキシャキ食感が味わえ美味しく食べられます。
生もずくを使ったレシピ
【とろろもずく】
《材料》(1人分)
- 長芋:食べたい分量
- 生もずく:食べたい分量
- 麺つゆ:適量
- 青ネギ:適量
《作り方》
- 長芋をする。
- 器に、長芋、もずく、青ネギを盛り、麺つゆをかけて出来上がり。
*麺つゆの代わりに、お好みでポン酢でも大丈夫です。
【生もずくとトマトのスープ】
《材料》(4人前)
- 水:600ml
- 生もずく:150g
- トマト:2個
- ナンプラー:大さじ1
- 酒、みりん:各大さじ1
- こしょう:少々
《作り方》
- トマトは、4つ切りにし、水と一緒に鍋に入れて火にかける。
- 湧いたら、酒、みりん、ナンプラーを入れ、ふつふつと泡立つ程度の中火で5分ほど煮る。
- もずくを入れて、箸で2~3回かき回したら、完成。
トマトの皮が気になる人は、湯むきをしてから4つ切りにするとよいでしょう。
トマトの湯むき:トマトのヘタを取り、反対側に十文字に浅い切れ目を入れ、皮にしわが寄るまで熱湯につけ、すぐに冷水に取り皮がはじけた部分から皮を剥く。
加熱によりもずくの食感や栄養が失われやすいので、もずくを入れたら長く煮ないでください。
【生もずくのキッシュ】
《材料》(1~2人分)
- 卵:3個
- もずく:200g
- 小ねぎ:5cmほど
- 白だし:大さじ3
- マヨネーズ:適量
- サラダ油:適量
《作り方》
- 小ねぎは小口切りにする。
- ボウルに卵を割り入れて、白だし、もずく、小ネギを加えて、箸で空気を入れるように溶く。
- 油を引いたフライパンに、溶いた卵液を流し込み、蓋をして中火で6~7分蒸し焼きにする。
- 卵の表面が固まったら器に移して、お好みでマヨネーズをかければ完成。
蒸し焼きにするので、卵がふわふわに仕上がり、もずくのシャキシャキと合わさり美味しいです。
これは、もずくを大量消費したいと思って作ったのですが、思った以上に美味しくいただくことができました。
まとめ
生もずくの賞味期限はどれくらいか、賞味期限切れから1週間過ぎても食べられるかなどについてお伝えしました。
生もずくの賞味期限は、
- 常温保存で1~2日
- 冷蔵保存で2週間ほど
- 冷凍保存で半年ほど
- 賞味期限切れから1週間過ぎたもずくは危険なので、食べない方がよい
もずくは冷凍しても風味が変わらない食材ですので、すぐに食べない場合は、新鮮なうちに正しく冷凍保存するのがおすすめです。
賞味期限には十分に注意して、調理済みの物とは違った生もずくの味わいや香りを楽しめるように、この記事が参考になればうれしいです。
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