お味噌汁や鍋物、和え物など使い道が多いえのきですが、多めに買って冷蔵庫に入れておくと、気づいた時には傷んでいたということもありますよね。
えのきを長持ちさせるために冷凍できるのか、逆に冷凍すると傷みが早いのかなど心配になります。
- えのきは正しく冷凍保存されていれば腐ることはなく、冷凍保存してから加熱することで旨味がアップし、栄養素も摂りやすくなります。
- えのきは腐ると生臭い独特な臭いがするので臭いで見分けることができます。
- 袋に入っているえのきを未開封のまま冷蔵庫で保存した場合は、2~3日ほど日持ちします。
- えのきは、冷蔵庫や冷凍庫で保存したり、乾燥させて保存したりすることで、1週間から1ヶ月ほど日持ちさせることができるでしょう。
それでは、えのきは冷凍すると傷むのか、腐っているか見分ける方法や賞味期限について、もう少し詳しくご紹介していきます。
えのきには賞味期限が記されていないので、どのくらいの期間安全に食べられるのか心配することがある方、この記事を参考にしてもらえれば、スーパーの売り出しで多めに買ってストックすることもできますよ。
えのきは冷凍で腐る?
えのきは正しく冷凍保存されていれば腐ることはなく、冷凍してから加熱することで旨味がアップし、栄養素も摂りやすくなります。
えのきを冷凍するよさ
えのきは、冷凍することで1ヶ月ほど日持ちし、凍ったまま加熱調理すると、旨味が増し、栄養も逃がさずに食べられます。
旨味がアップ
えのきを冷凍保存するでえのきの細胞が壊され、グアニル酸を生み出す酵素が働きやすくなり、冷凍しないで生のまま調理するより旨味成分が増すと言われています。
このことは、えのきに限らずきのこ全般に言えることで、我が家では、えのきや舞茸をよく冷凍してそのまま炒めてから味付けして食べますが、生のまま炒めるより旨味が増して美味しくなっています。
ハンバーグや豚の生姜焼きなどのメイン料理のトッピングや付け合わせにもなります。
また、カレーやスープ、パスタなどにも使えます。
料理にえのきの旨味を引き出したい場合は、生のまま冷凍した後加熱するとよいでしょう。
栄養素が摂りやすい
えのきにはエノキタケリノール酸が含まれていて、干して乾燥させたえのきには、内臓脂肪率を低下させる効果があると言われており、ダイエットにも利用されています。
このエノキタケリノール酸はえのきの細胞膜に守られているため、加熱調理しただけでは体に十分吸収されないと言われています。
えのきを冷凍するか乾燥させるかすることで細胞膜を壊すことができ、体内で吸収されやすくなるそうです。
えのきが腐っているか見分ける方法
えのきが腐ると、臭い、見た目、手触りなどに変化が見られます。
えのきが腐っているかどうかの見分ける方法をお伝えします。
臭い
えのきが腐ると、独特な臭いがします。
- 生臭い嫌な臭いがする
- 酸っぱい臭いが部屋中に広がる
見た目
腐ったえのきは、見た目に変化が表れます。
- 色が黄色から茶色に変わる
- しんなりとして、全体のハリがなくなる
- 傘が大きく開く
- 袋の中に水滴が発生したり、水が溜まったりする
手触り
腐っているえのきは、袋の上から触ってもわかります。
- 腐敗菌の発生により、ぬめりが出る
- 水気を含み、柔らかくなる
- 傘がパラパラと取れやすくなる
腐っているかどうか一番わかりやすいのは、臭いです。
見た目では分かりにくくても臭いをかけば、分かります。
万一腐ったえのきを食べてしまうと、腹痛や下痢を引き起こす可能性があるので、食べられるかどうか迷った場合には、食べるのを止めて処分する方が安心です。
えのきの賞味期限
えのきの賞味期限は、保存方法によって変わります。
えのきは、冷蔵庫や冷凍庫で保存したり、乾燥させて保存したりすることで、1週間から1ヶ月ほど日持ちさせることができるでしょう。
野菜やきのこなどの生鮮食品には、賞味期限の表示義務がないとされているので、スーパーなどで市販されているえのきの袋にも賞味期限が記されていない場合がほとんどです。
賞味期限が記されていないえのきの日持ちはどれくらいなのか、未開封か開封後か、また保存方法による違いなどについてお伝えしますので、保存の目安にしてください。
未開封のえのきの賞味期限
袋に入っているえのきを未開封のまま冷蔵庫で保存した場合は、2~3日ほど日持ちします。
えのきを購入してから、時間の経過とともに水分が出て袋に付きます。
この水分によりえのきの劣化が進みます。
また、えのきは低温で栽培されているので、高温多湿な場所では傷みやすくカビも発生しやすいため、常温保存は適しません。
買ってきてすぐに使う場合は、袋のまま冷蔵庫での保存で大丈夫でしょう。
開封後のえのきの賞味期限
えのきを開封後、正しく冷蔵保存した場合は、1週間ほど日持ちさせることができます。
えのきを開封後、冷凍保存した場合や天日干ししてから保存した場合は、1か月ほど日持ちさせることができます。
開封後の冷蔵保存方法
- えのきを袋から出して、キッチンペーパーまたは新聞紙で包む。(石づきはカットしないで包む)
- ポリ袋に入れた後、口を閉じる。
- 根元を下にして、立てた状態で冷蔵庫の野菜室で保存する。
水分がえのきを傷める原因になるので、洗わないで包みます。
包んだキッチンペーパーや新聞紙が、保存中に出てくる水分を取り除いてくれます。
また、シャキシャキした食感を保つために、石づきは付けたままで大丈夫です。
開封後の冷凍保存方法
- えのきの石づきを切り落として、冷凍用保存袋に入れる。(この時、長さを半分に切ってもよいでしょう。)
- 袋の上からえのきを手で軽くほぐす。
- 空気を抜きながら封をして、金属トレイにのせて冷凍庫に入れる。
冷蔵保存の時と同様に水で洗わないようにしましょう。
解凍する時は、自然解凍すると水っぽくなってしまうので、凍ったまま調理することをおすすめします。
開封後に乾燥させる方法
えのきは、冷蔵庫や冷凍庫に入れて保存するだけでなく、天日干ししてから保存することもできます。
- 石づきを切り落とす。
- 小房に分けた後、ザルやネットなどに並べる。
- 日当たりがよく、風通しが良い場所で、3日ほど天日干しにする。
- 時々上下を返しながら干して、カラカラに乾燥させる。
2時間ほど天日干しにした後、フライパンで焦がさないように乾煎りして、全体が茶色くなるまで水分を飛ばす方法でも大丈夫です。
どちらの方法でも、しっかり乾いていると元の重量の1/10くらいになります。
前述したように、冷凍保存同様に天日干しによりグアニル酸やエノキタケリノール酸が増加しますが、さらに太陽の光によりビタミンDが増えるので、骨粗しょう症の予防にもなります。
まとめ
えのきは冷凍すると傷むか、腐っているか見分ける方法や賞味期限についてお伝えしました。
- えのきは正しく冷凍保存されていれば腐ることはなく、冷凍してから加熱することで旨味がアップし、栄養素も摂りやすくなる。
- えのきが腐ると、見た目、臭い、手触りなどに変化が見られる。
- 袋に入っているえのきを未開封のまま冷蔵庫で保存した場合は、2~3日ほどの日持ち。
- えのきは、開封後冷蔵庫や冷凍庫で保存したり、乾燥させて保存したりすることで、1週間から1ヶ月ほど日持ちさせることができる。
えのきを冷凍したり乾燥させたりすることで、栄養分が吸収しやすくなり旨味もアップする上に、長期保存もできるので、いいことづくしです。
栄養豊富なえのきを長期保存して、忙しい時に料理の効率を上げられるように、この記事が参考になればうれしいです。
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