プルプルの卵と出汁がとても美味しい茶碗蒸しは、ご家庭でも作る方が多いのではないでしょうか?
しかし、茶碗蒸しを作ってみるとうまく固まらなくて困った経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
- 茶碗蒸しが固まらない原因として、出汁が多い、生の舞茸を使用している、加熱方法などがあります
- 茶碗蒸しがレンジで固まらなかった時は再加熱すれば固まります
- 茶碗蒸しに生の舞茸を入れると固まらないので、加熱してから入れれば大丈夫です
固まらない茶碗蒸しのリメイクレシピとして、簡単にできる「卵のおかゆ」、「お吸い物」、「だし巻き卵」の3つをお伝えします。
それでは、茶碗蒸しがレンジで固まらない場合、再加熱で固まるか、リメイクレシピや固まらない具材はあるかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
茶碗蒸しをレシピ通りに作ったのに固まらなかったという方、火加減や温度管理が難しいので苦労していた方、この記事を参考にしてくだされば、失敗しても慌てなくて済みますよ。
茶碗蒸しがレンジで固まらない理由
茶碗蒸しがレンジで固まらない理由は、
- 出汁が多い
- 生の舞茸を使用している
- 加熱に問題がある
などがあります。
出汁が多い
茶碗蒸しが固まらない理由の1つ目は、卵に対する出汁の量が多すぎることです。
茶碗蒸しを作る時の卵と出汁の割合は、
- 蒸し器で作る場合は、1:3(卵:出汁)
- レンジで作る場合は、1:2.5(卵:出汁)
にするとよいでしょう。
出汁が多すぎないようにするには、使用する卵の分量を把握しておくことが必要です。
- Mサイズの卵(およそ50cc)を使う時の出汁の量は、150cc(レンジの場合125㏄)
- Lサイズの卵(およそ60cc)を使う時の出汁の量は、180cc(レンジの場合150㏄)
計量カップを使用して、正しい分量の出汁を加えるようにしましょう。
生の舞茸を使用している
茶碗蒸しが固まらない理由の2つ目は、生の舞茸を使用していることです。
生の舞茸には、たんぱく質を分解する酵素が含まれていますので、卵のたんぱく質が熱によって固まる性質を利用して作る茶碗蒸しには不向きです。
生のまま舞茸を卵液に入れると、卵のたんぱく質が分解されてしまい、卵液が固まらなくなります。
加熱に問題がある
茶碗蒸しが固まらない理由の3つ目は、加熱に問題があります。
ラップはふんわりと
電子レンジで加熱する時、ラップはふんわりとかけます。
ラップをピタッと張ってしまうと、加熱し過ぎて「す」が入ったり、固くなってしまったりすることがあります。
また、食品の持つ水分が蒸気となって膨らむ際に、ラップが破れたりレンジの庫内が汚れたりする原因にもなります。
低いワット数で加熱
高いワット数で加熱すると、やはり加熱し過ぎたり「す」が入ったりする原因になります。
200W位の低いワット数で様子を見ながら加熱するとよいでしょう。
茶碗蒸しが固まらない理由として、上記の3つをあげましたが、この他に具材の量が多すぎると、加熱により具材から水分が出て、卵に対しての水分の比率が多くなってしまい、固まらなくなることがあるので注意が必要です。
固まらない茶碗蒸しは食べられる?
固まらない茶碗蒸しは、食べることができます。
せっかく作った茶碗蒸しがうまく固まらなかった時、そのまま捨ててしまうのは勿体ないです。
うまく固まらなかった茶碗蒸しを、簡単に食べられる方法をお伝えします。
チーズオムレツ
固まらなかった茶碗蒸しにピザ用チーズを加え、フライパンで焼く。
きのこのビタミンDは、チーズのカルシウムの吸収をよくしてくれます。
卵うどん
固まらなかった茶碗蒸しに、茹でたうどんと牛乳を加えて煮込む。
卵と牛乳は相性が良く、優しい味わいで身体も温まります。
あんかけ茶碗蒸し
固まらなかった茶碗蒸しをお皿に乗せ、あんかけを絡めて食べる。
薄めた麵つゆと片栗粉であんを作り、茶碗蒸しにかけるだけで華やかな感じになります。
再加熱で茶碗蒸しは固まる?
固まらなかった茶碗蒸しは、上記の固まらない理由がクリアできていれば、再加熱で固まります。
固まらなかった茶碗蒸しを固めるには、レンジを使う方法と鍋を使う方法があります。
レンジを使う方法(電子レンジで茶碗蒸しを作る時の方法)
- 器にふんわりとラップをかけてレンジに入れたら、200Wで6分程加熱する。
- 固まっていない場合は、1分ずつ加熱し、その都度取り出して確認する。
電子レンジで再加熱する時の注意点
- 加熱ムラを防ぐために、たくさん作りたい場合でも、1~2個ずつ加熱する
- 固まったかどうかの確認は、一つだけでなく、すべての容器を確かめる
- 固まらなくても焦らずに、1分ずつ加熱し、取り出して様子を確認する
我が家の電子レンジは、加熱モードのW数が500Wと600Wなので、解凍モードを使って加熱しました。
せっかちな私は、一度に4個加熱したのですが、なかなか固まらなかったので、1個ずつ加熱したところ、うまく固まりました。
加熱時間はあくまで目安です。
機種によって多少の違いがあると思いますので、様子を見ながら調整してください。
鍋を使う方法(鍋で茶碗蒸しを作る時の方法)
- 鍋の中に布巾か蒸し台を置く(器がガタガタしないで、きれいに仕上がるように)
- 鍋の蓋に布巾を巻き付け、持ち手の所で結ぶ。または、茶碗蒸しの器一つ一つにアルミホイルで蓋をしておく(茶碗蒸しに水滴が垂れることを防ぐため)
- 茶碗蒸しの器の半分くらいの高さになるように水を入れて沸騰させる
- 沸騰したら、鍋に器を入れ菜箸を挟んで蓋を閉める
- そのまま2分程中火で加熱する。火が強すぎると器が揺れるので注意
- 10分程弱火で蒸す
- 竹串を刺して穴から透明な汁が出てくるまで、蓋を閉めて蒸し時間を少しずつ延長して確認する。
器の厚みや容量、鍋の大きさなどによって火の入り方が違ってくると思いますので、加熱時間は様子を見ながら調整してください。
以前私が、電子レンジで茶碗蒸しを作った時に固まらなかったので、鍋で蒸したらしっかりと固まりました。
レンジを使う方法と鍋を使う方法で再加熱しても固まらない場合は、上記の固まらない理由のいずれかがクリアできていないと考えられます。
卵を追加する、舞茸を取り出すか加熱する、ラップをふんわりとかける、低いワット数で加熱するなどの対処をするとよいでしょう。
茶碗蒸しが固まらない具材はある?
生の舞茸を茶碗蒸しの具材として入れると、卵が固まらなくなってしまいます。
茶碗蒸しの具材に椎茸などのきのこ類を使用することがあると思いますが、卵のたんぱく質が熱によって固まる性質を利用して作る茶碗蒸しには、生の舞茸は不向きです。
それは、生の舞茸には、たんぱく質を分解する酵素が含まれていますので、卵のたんぱく質が分解されて固まらなくなるからです。
舞茸を茶碗蒸しに使用する場合は、茹でたり炒めたりなど加熱してから入れると、酵素の働きが弱まるので具材として使えます。
舞茸以外のしめじ、えのきだけ、エリンギ、ヒラタケなどのきのこ類は、どれも茶碗蒸しに入れても大丈夫です。
これらのきのこ類にもたんぱく質を分解する酵素は含まれていますが、茶碗蒸しが固まらない原因になる程の多い量ではないです。
固まらない茶碗蒸しのリメイクレシピ
固まらない茶碗蒸しのリメイクレシピとして簡単にできる
- 卵のおかゆ
- お吸い物
- だし巻き卵
の3つをお伝えします。
卵のおかゆ
〈材料〉(1人分)
- 固まらない茶碗蒸し:1人分
- ご飯:150g
- 塩(お好みで):少々
- 刻み葱:適量
〈作り方〉
- 鍋に水と炊いたご飯を入れたら、火にかける
- 沸騰したら、ご飯が柔らかくなるまで弱火で煮込む
- 固まらない茶碗蒸しを入れ、お好みで塩を加えて味を整える
- 仕上げに刻み葱を加えて完成
*茶碗蒸しのだしが出ているので、塩を入れる場合は、少量で様子を見てください。
*具は、お好みで追加してください。
お吸い物
〈材料〉(1人分)
- 固まらない茶碗蒸し:1人分
- 白だし(または麵つゆ):適量
- 塩・しょう油:適量
〈作り方〉
- 鍋にお湯を沸かし、固まらない茶碗蒸しを入れる
- 白だし、塩・しょう油などで味を整えれば完成
*卵のまろやかさが癖になりそうです。
だし巻き卵
〈材料〉(1人分)
- 固まらない茶碗蒸し:1人分
- 卵:1個
〈作り方〉
- 卵液から具材を取り分けておく
- 大き目の具材は小さめにカットしておく
- 卵液に卵を足す
- 取り出した具材を卵液に戻して焼けば完成
*いつもと違っただし巻き卵が楽しめます。
まとめ
茶碗蒸しがレンジで固まらない時、再加熱で固まるか、リメイクレシピや固まらない具材はあるか、などについてお伝えしました。
- 固まらなかった茶碗蒸しは、出汁が多い、生の舞茸を使用している、加熱に問題がある、など固まらない理由がクリアできれば、再加熱で固まる
- リメイクレシピとして、簡単にできる「卵のおかゆ」、「お吸い物」、「だし巻き卵」などがおすすめ
- 生の舞茸を茶碗蒸しの具材として入れると、卵が固まらなくなる
卵料理は簡単そうで難しく、中でも茶碗蒸しは繊細とも言える料理です。
何度か試行錯誤しながらコツをつかめば、プルンプルンの食感と出汁の旨味が味わえます。
茶碗蒸しが固まらないと諦めてしまわずに、この記事を参考に大人も子どもも楽しめる茶碗蒸しを作って、定番料理の一つに加えてもらえたらうれしいです。
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