火を使わなくても作れる生春巻きは、食欲がない時でも食べられるので、暑い夏などにはぴったりな料理です。
しかし、生春巻きは時間が経過すると、くっついたり乾燥したりするので、作り置きするのが難しいと思われている方も多いでしょう。
- 生春巻きを作り置きしてもくっつかないようにするには、出来上がった生春巻きの包み方や生春巻きを切るタイミングが大切です。
- 生春巻きは、冷蔵庫で保存すれば、半日ほど安全に食べられるでしょう。
- 生春巻きをお弁当に詰める場合には、1本ずつラップで包むとくっつきにくくなります。
それでは、生春巻きは作り置きしてもくっつかない方法はあるか、保存方法やお弁当の詰め方について、もう少し詳しくご紹介していきます。
ライスペーパーを使うときは、下記のような専用のスタンドを利用するととても便利なので、是非チェックしてみてください。
作り置きした生春巻きがくっつかない方法
作り置きした生春巻きをくっつかないようにするには、
- 出来上がった生春巻きの包み方
- 生春巻きを切るタイミング
が大切です。
生春巻きのくっつかない方法
生春巻きは、作ってから時間が経過することにより、乾燥して固くなったり、くっついたりしてしまうことがあります。
生春巻きがくっついてしまう原因として、米からできているライスペーパーは、吸収性が高いので、具材の水分を吸って表面がべたついてしまい、生春巻き同士がくっつきやすくなると考えられます。
そこで作り置きした生春巻きを保存する時のコツとして、
- 出来上がった生春巻きの包み方
- 生春巻きを切るタイミング
が挙げられます。
出来上がった生春巻きの包み方
できあがった生春巻きがくっつかないようにするには、キッチンペーパーやラップを使うとよいでしょう。
まとめてラップで包む
作り終えた生春巻きをお皿に並べた後、キッチンペーパーを水で湿らせてから絞って被せ、その上からお皿ごとラップで包んで冷蔵庫に入れて置くと、数時間は保存が可能です。
1本ずつラップで包む
生春巻きと生春巻きがくっつかないように、1本ずつラップで包む方法も有効です。
作り置きした生春巻きの水分も保てて、くっつく心配もないので、タッパーなどに入れて持ち運びしたい時にはこの方法が便利です。
カットする時には、ラッピングごとカットすることも可能です。
生春巻きを切るタイミング
生春巻きをすぐに食べる時
生春巻きを切ると切り口から乾燥してしまうことは避けられないので、すぐに食べる分だけ切ります。
生春巻きを数時間保存する時
すぐに食べない生春巻きは、切らないで上記の方法でラップに包んで保存し、食べる直前に切るようにすると、作りたてと同じ美味しさを味わえます。
この方法で6時間位は保存できます。
生春巻きの保存方法
生春巻きの保存は、冷蔵庫での保存が一番適しています。
生春巻きの常温保存
生春巻きは、中の具材に生魚や生野菜が入っていなければ、数時間位は、常温に置いても大丈夫でしょう。
しかし、うっかり時間が過ぎてしまい、常温に長時間置いてしまうと、菌が繁殖することもあり危険ですので、冷蔵庫に入れて保存することをおすすめします。
生春巻きの冷蔵保存
冷蔵庫で保存すれば、半日ほど安全に食べられるでしょう。
しかし、生ものや水分の多い野菜が入っていると傷みが早いので、すぐに食べずに作り置きしたい場合は、具材に注意する必要があります。
生春巻きは、傷みやすい料理ですから、冷蔵庫保存しても過信せずに、その日のうちに食べ切るとよいです。
生春巻きは冷蔵庫にそのまま入れて置くと、乾燥したりくっついたりしてしまうので、上記の「生春巻きのくっつかない方法」を参考に美味しく食べられる保存を心がけるとよいでしょう。
生春巻きの冷凍保存
生春巻きの具材は、生野菜が主になるので、解凍の際水分が出てしまうため、冷凍保存には向いていません。
それでも冷凍したいという場合は、具材を揚げ春巻きのように火を通して味付けした筍や椎茸、人参などにするとよいでしょう。
冷凍保存の手順は、下記のようになります。
- 生春巻きを1本ずつラップで包み、空気が入らないようにする。
- ラップで包んだ生春巻きを、一回に食べる分ずつ冷凍用保存袋に入れて、空気をしっかり抜く。
- 金属トレイにのせて、冷凍庫に入れる。
私は、生春巻きを作る時に、冷凍保存もしたいと思う時には、数時間で食べる物と冷凍する物とで、中に入れる具材を変えています。
冷凍した物は、冷蔵庫に入れて自然解凍した後、油で揚げたり焼いたりして、揚げ春巻きや焼き春巻きにして食べます。
この方法で食べると、生春巻きのさっぱり感はなくなりますが、パリッとした食感で美味しく食べられます。
揚げる時には、油が飛び散らないように、生春巻きの表面の水分をキッチンペーパーで拭き取りましょう。
この時、低温で調理すると中身が出てしまうことがあるので、油の温度に注意が必要です。
ライスペーパーの保存方法
春巻きの皮は薄力粉や片栗粉を使って作られていますが、生春巻きの皮は、米などを主原料とするライスペーパーという皮を使用します。
ライスペーパーは、開封前も開封後も常温保存が適しています。
また、ライスペーパーは開封前か開封後かにより、保存期間が変わります。
未開封のライスペーパーの保存方法
未開封のライスペーパーは、直射日光の当たらない涼しい場所で保管すればよいでしょう。
私が購入したライスペーパーには、「直射日光・高温多湿を避けて保存してください。」と記されていました
未開封ならば、賞味期限を半年ぐらい過ぎても、食べられる場合が多いようです。
ネット上には、「1年過ぎたライスペーパーを食べたことがある。」という意見もありました。
開封後のライスペーパーの保存方法
ライスペーパーの保存で一番気を付けたいことは、湿気を避けることです。
開封後は、ジップロックなどの密閉できる保存袋か保存容器に入れて、空気を抜いて保存するとよいです。
開封後も開封前と同様に、常温保存できますが、直射日光の当たらない食器棚や食品庫など暗く涼しい場所で保管し、急な温度変化や湿度の影響を受けないようにすることが大切です。
冷蔵庫の出し入れによりしけやすいので、開封後も冷蔵庫保存はおすすめしません。
しかし、夏場や梅雨時に、冷蔵庫に入れて保存したい場合は、冷蔵庫の出し入れによる温度や湿度の変化による劣化を防ぐためにも、ジップロックなどに入れて密封してから冷蔵庫に入れると安心です。
開封後は、賞味期限内であっても、安全のためにできるだけ早く使い切るようにしましょう。
開封後のライスペーパーの冷凍保存方法
開封した後の残りのライスペーパーは、冷凍保存することもできます。
冷凍保存の手順は、下記のようになります。
- ライスペーパーをラップでしっかりと包んで、空気が入らないようにする。
- 冷凍用保存袋に入れたら、再度空気をしっかり抜いてから密閉する。
- 金属トレイにのせて、冷凍庫に入れる。
この方法で保存すると、3週間から1か月ほど保存できます。
解凍する時には、前日から冷蔵庫に入れて自然解凍するとよいでしょう。
生春巻きの弁当の詰め方
生春巻きをお弁当に詰める場合には、
- 中に入れる具材
- 生春巻きのラップの包み方
に気を付けるとよいでしょう。
傷みにくい具材を入れる
お弁当は、作ってから食べるまでに5時間以上経過するので、傷みにくい具材を入れて、当日に作ることが大切です。
生春巻きをお弁当に入れる際のおすすめの具材は、ツナ、火を通した肉、火を通した野菜、大葉やわさび・梅です。
ツナを入れる
ツナは加熱殺菌してある食材なので、お弁当に安心して使えます。
マヨネーズやコショウと和えたり、また茹でたキャベツや塩昆布と和えたりすることで、生春巻きに使えます。
火を通した肉を入れる
牛肉、豚肉、鶏肉などのお肉をプルコギ風、ガパオ風、角煮風、焼き鳥風などに味付けしたり、市販のサラダチキンやチャーシューをアレンジしたりして、生春巻きに入れるとよいでしょう。
火を通した野菜を入れる
生野菜は水分が多く、菌が繁殖して傷みやすいので、食中毒になることもあります。
生春巻きのサラダ巻きにする時には、茹でた野菜や電子レンジでよく加熱した野菜を使うとよいです。きんぴら風の味付けにすると、しっかり味が付いて美味しくいただけます。
大葉やわさび・梅を入れる
大葉やわさびは、殺菌効果があるので、生春巻きが傷むのを防ぐことができます。
また梅干しは、酸がお弁当の菌の増殖を防いでくれます。
大葉やわさび・梅は、好みがあるでしょうが、生春巻きに入れることで、さっぱりとした味わいの生春巻きになります。
生春巻きのラップの包み方
生春巻きをお弁当に詰める場合には、1本ずつラップで包むとくっつきにくくなります。
1本ずつ包むことで、手を汚さないで食べられるので便利です。
ラップの代わりに、クッキングシート、ワックスペーパー、カラーホイルなどで包んで、キャンデーみたいに両端をねじるだけで簡単に可愛くできます。
ライスペーパーの上手な戻し方
ライスペーパーの上手な戻し方は、
・ライスペーパーを1枚ずつ戻す
・油を少量入れたぬるま湯で戻す
ことです。
ライスペーパーを1枚ずつ戻す
ライスペーパーを数枚まとめて水に浸けて戻すと、くっつきやすいので、1枚ずつ浸すとくっつきにくくなります。
また、冷たい水よりも40℃程のぬるま湯に、ライスペーパーを手で持って全体を浸けようにするとよいでしょう。
油を少量入れたぬるま湯で戻す
ライスペーパーがくっつかなくなる効果的な方法として、戻すぬるま湯に油を少量入れることもよいでしょう。
大き目なフライパンに3㎝ほどの高さにぬるま湯を入れ、そこに小さじ1位のサラダ油を加えてから、ライスペーパーを漬けて戻します。
こうすることで、皮の破れやすさもかなり良くなります。
まとめ
生春巻きを作り置きしてもくっつかない方法、保存方法やお弁当の詰め方についてお伝えしました。
- 作り置きした生春巻きがくっつかないようにするには、出来上がった生春巻きの包み方や生春巻きを切るタイミングが大切。
- 生春巻きは、冷蔵庫で保存すれば、半日ほど安全に食べられる。
- 生春巻きをお弁当に詰める時には、1本ずつラップで包むとくっつきにくくなる。
生春巻きは、中に入れる具材を変えることで、和風にも中華にもなるのでオリジナルな料理が楽しめます。
生春巻きはあまり日持ちしないですが、中に入れる具材や保存方法次第である程度の時間ならば作り置きが可能なので、日々の食事はもちろん、お弁当や持ち寄りパーティーなどに持って行きたい時などにも、この記事が参考になればうれしいです。
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